月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

年末の愚痴

2013-12-29 | 生活
29日午前、原稿を1本仕上げた。
とりあえず、今年の仕事はここまでにしておこうと思う。

こんな忙しい年の瀬だというのに、明日は来客。
いつもの昔の生徒がうちに来たいというので、OKした。30日しかあかん、というのだから仕方がない。

というわけで、おせち作りはおいておき、今日は明日のおもてなし準備と大掃除。
それから、年賀状書いて、請求書も作らないといけない。

明日は来客が帰ったら、夕方からローストビーフを取りに行き、今度こそおせちの材料を仕入れてくる。
お年賀のお菓子とお酒は揃った。

お年賀のお菓子は夫の実家へ持っていくもの。お義兄さん夫婦にも渡す。
うちの実家にはそんな風習はないので、結婚した最初のお正月はうちだけ手ぶらで行って、いろいろ持たされてびっくりした。
翌年からは忘れず準備しているが、正直、面倒くさい。
あの年末の込み合ったデパ地下のお菓子売場を何十分もかけてうろうろして、長蛇の列に並んで買うという・・・。

また、うちの両親みたいに、アホみたいにバクバク食べて、饅頭でもケーキでもポイポイ口に放り込むような人たちなら、ただおいしそうなものを選べばいいのだが、夫の両親は食が細いので、何を買うべきか迷う。
日保ちもしないといけないし、多すぎても残るだろうし、かといって少なすぎても貧相だし・・・。
さらに、お義兄夫婦も面倒で、お兄さんはアトピーがひどいからチョコレートはあかんかなとか、奥さんのほうは餡子がダメなので、和菓子はダメかなとか。
もう何をあげていいのかわからないのである。
ちなみに、今年はデパ地下を4周ほどまわって、ルピシアで金箔入りのお年賀用の緑茶と、紅茶のティーバッグ、ケーキの詰め合わせに落ち着いた。

親戚付き合いも楽じゃない。
だけど、夫は私のこういう苦労は知らないのだ。単に「お菓子買うだけやろ?」と思っている
そして、朝からずーっと布団の中で、ゲームをやっている。

年末年始の主婦は、本当に大変だ。

さて、これを書き終えたら、ここからは時間との勝負。
明日のおもてなし料理は何を作るか。
おせちも例年のものはちょっと飽きたので、プラスで洋風なものも加えたいと思っている。
いい酒蔵の酒粕も手に入れたので、鮭のつみれを入れた粕汁や、ちょいとつまめるおでんなども用意したい。

年内はどんなにバタバタしてもいいので、元旦の朝、落ち着いて、おせちをつまみにお酒を飲めたら、と思う。
それを目指して、ひたすら頑張るのみ。

もしかしたら、これが年内最後のアップになるかも。(わからんけど)
皆様、良いお年を。
今年もありがとうございました!


自分だけの美学

2013-12-27 | 生活
今日は珈琲豆と、長財布と、それから自分の制作した冊子が届いた。
早速、豆を挽いて、柴田雅章氏の珈琲カップで飲む。ほんのひとときの贅沢時間。

窓の外は曇り空。
家の中も暗い。そして散らかっている。

長財布は自分へのご褒美。
いろいろ怠惰で、どうしようもない日々を送ったこともあったけど、それでもこの秋はよく頑張った。
今の財布も3年間使ったし、これくらいの贅沢はいいだろう。
ずっと欲しかったATAOの長財布。1ヵ月半待ちで、やっと今日届いた。
大切に使おう。

しばし、財布を眺め、エナメルのつるつるとして冷ややかな手触りを確かめた後、冊子を開いた。
第一印象、「あんまり印刷の質が良くないなぁ」とは思ったが、私のヘタな写真がごまかされるので、まあいいとしよう。

今はちょっと読む気にはなれなかったが、
80ページをパラパラとめくる。



たった一人で作った。
紙面構成、取材、撮影、ライティング、20社とのアンケート取材、デザイナーとのやりとり、クライアントとのやりとり、20社分の校正とチェック依頼、修正・・・

・・・ほんま、大変やった。

プロのカメラマンがいて、ディレクターがいて、私にもう少し余裕があれば、もっといいものができたのになぁと、冊子を見ながら思う。
写真の向きや、ちょっとした言葉。いろいろ気になる点がある。
残念だが、これがあの時の私にできる限界だった。仕方がない。
救いは、クライアントに喜んでいただけたこと。だから、いい仕事ができたと自分を褒めてやろう。

完璧にできないカンペキ主義なんて、しんどいだけやなぁ。
もう少し自分にやさしくていいのかな、私は。

昨夜は夫と話していて、来年の目標に「交渉力をつける」というのもプラスすることにした。
自分の手の内を全部見せてゲームをするので、いつも相手の言いなりになってしまう。
それに、人を信じやすい。

これは笑い話だけど、先日、Y澤さんが右手首に包帯を巻いていた。
「どうしたんですか?」と聞くと、
「来る途中、3才の男の子が、バイクに乗った悪そうな男3人に絡まれていて、助けに入ったら、右手首をやれって3人でここを集中してやられたんや」と言う。
「えー!すごい!ドラマみたい!そんなことってあるんですねー。Y澤さん、すごい!大丈夫ですか・・・」と興奮している私を遮るように、Y澤さんは大笑い。
「そんなわけないでしょー!こんな話、信じる人がおるんやね!」
そこで、ようやく騙されていたことに気づいた私。

Y澤さんはずっと笑っていた。
「3才の男の子にからんで得することないでしょ?」
「手首だけやれっておかしいでしょ?」と。
それもそうだ・・・。
恥ずかしくて、カーッとなった。
(で、実際は、狭い部屋で寝転がって、腕で頭を支えてテレビを見ていたら、そこに負担がかかりすぎて痛いのだそうな)

たまには人を疑うことも大事だし、「この人、信頼できないな」と思っている人の仕事なんて、受けたらダメだ。
それができないから、いつも馬鹿を見る。
だけど、常に疑心暗鬼になって生きるのもイヤだしなぁ・・・。

本音とタテマエ、社交辞令、裏のある話、調子のいい依頼。
そういうものを見抜けるようになりたいし、上手に交渉もできるようになりたい。
夫にいろいろとダメ出しされる。
夫は交渉がとても上手。そして、人に嫌われない。きっと完璧じゃないのがいいんだろうな。
スキがあるように見せながらも、実は自分に利を持ってくるように交渉するのが本当に上手だ。
私が仕事でこんなことがあって、私はこうして、こういうメールを書いて・・・という話をすると、
「100点満点で、5点!」と言われた。
私がやるのはいつも最低の対応らしい。
自分のカードを全部見せて、相手を有利にさせているだけ・・・。
馬鹿みたいにまっすぐ誠実に人にぶつかってるだけじゃ、人は動かない。
「一長一短やからな。それがかおりのいいところでもある」と夫。

そやけど・・・。
仕事のことくらいはもう少し上手に交渉できるようになりたいと思うのだ。

交渉下手のためにお金には全然ならなかったけれど、とりあえず、冊子ができたことは嬉しい。ホッとした。
それにきっと限界まで頑張ったことは、私の力になっている。
久しぶりに原稿を書きまくるということもしたし、唯一人より優れているのではと自分でも思える「多処理能力(段取り力)」もMAXで発揮できた。
あの感じは久しぶりで、大変大変と言いながらも、思い返せば楽しかった気がする。

1月もたぶん同じように書きまくる毎日。
2月からはまだ何も決まっていないので、今年作った実績を持って、いろいろ営業をかけてみようと思っている。

自分はライターに向いていないのでは・・・。才能などない・・・。どこからも求められない・・・。
そう思って苦しんでいた時期もあったけど、今は吹っ切れている。開き直り、というのか。
前にも書いたけれど、「17年も書き続けられたこと」。
それこそが一つの才能なんだと、そう思っていいのだと・・・いや、そう思うことに決めた。

今年は2冊も丸々自分だけで書いた冊子ができてよかったなぁ。
3月までには同じく丸々書く冊子が、あと2冊できる。

酒屋でバイトするとか言うのはもうやめよう(笑)
「書くことは、私を救ってくれた親友みたいなものやから、書き続けるねん。親友は裏切れない」
昨晩、夫にそう言うと、「かっこええなー」と言われた。

夫も自分なりの美学がある人だけど、これは私の美学。
自分だけの美学って、大事だなと私は思うのだ。
他人には理解できなくても。

さー、年内仕事もあと2日。
がんばろう。

どうしても造りたくて

2013-12-25 | 
毎年、きき酒師に対して酒蔵体験の募集がある。
実際に酒蔵へ行って、1泊2日、もしくは2泊3日で酒造りを体験する、というもの。酒蔵見学ではなく、酒造りの実習だ。
いつも「行きたいなー」と思いながらも応募することなく、競争率が高いので(先着順)、あっと言う間に締め切られていた。

しかし、今冬はついに実習に行くことに!!

募集は1つの蔵だけではなく、6、7蔵あり、自分で選ぶことができる。
私が行きたかったのは、「開運」というお酒を造っている静岡の酒造だ。募集は7名。
募集の告知をまだかまだかと毎日チェックしていて、開始した瞬間に応募した。定員に入った!
もちろん、タダではない。交通費・宿泊費も入れたら、6、7万円はかかる。それもあって去年までは躊躇していたのだが(なにせ借金まみれ)、今年は秋に仕事がどっと入ったので今は多少余裕もある。躊躇することなく申し込んだ。

でも、きっと、今年もお金がなかったとしても、夫に頼み込んでお金を借りて行かせてもらっていただろうな、と思う。
「投資よ、投資!」とか何とか言って・・・。

知識をつけたい、体験したい、もっといい取材をしたいから勉強したい・・・いろんな思いは確かにある。
でも、どうしても今回行きたかった理由は別だ。
とにかくお酒が造りたかったのだ。

秋田のある蔵で見たタンクの中のもろみが今も忘れられない。
生命の神秘と宇宙が凝縮されていた。
美しかった。
また、その蔵の空気も思い出すだけで気分が高揚する。
ピンと張り詰めていて、眩しい。そういう空気。
あの蔵で、私は本当に酒造りに魅せられてしまったのだ。
自分でどうしてもお酒を造りたい・・・。今はその思いだけだ。

来年1月、2泊3日で酒造りを体験してくる。
楽しみで仕方がない。

行動しなければ何も始まらない、ということをまた思う。
行くことで何がどう変わるのかはわからないが、少なくとも行かなければ何も変わらないことだけは確かなのだ。
今は、少しでも動いて、少しでも吸収して、少しでもいい記事が書けるようになりたい。
その思いがあるからどんどん動ける。

もっともっと酒造りと菌のことを勉強したい。


文化的な生活を!

2013-12-24 | 想い
年末がどんどん迫ってくる。

今年を振り返ると、また仕事と酒に明け暮れた1年だったな、と思う。
本を読む、映画を観る、美術館へ行く、桜や紅葉を愛でる…等々、文化的なことはほぼせず、生きるために仕事をし、稼いでは呑み…という生活だった。

友人の中には仕事や家事で忙しい時間を割いてでも、そういう文化的なことを生活の中に取り入れ、豊かな暮らしをしている人もいるというのに!
比較すると少々自分が情けなくなる。
こうやって感受性や教養に差が出てくるのだろうなぁ。

昔はもっと文化的な人間で、今よりずっと忙しい中でも豊かに生活をしていたような気がするのだが……。
諸悪の根源は「酒」であろう。
今年は例年以上に「酒に呑まれた」1年だった。
酔っ払うとか二日酔いで動けないとか、そういうことではない。
むしろどんどん強くなっていて、ゆっくりペースならいつまでも飲み続けられるし、かなり飲んでも翌朝はケロッとしている。

呑まれているのは「体」ではなく「精神」だ。「生活」だ。
これは本当によくない。

この間、取材チームのY澤さんとK村さんとお好み焼きを食べていたとき、お酒の話になった。
Y澤さんは「僕はもうアル中だから……」という。
確かにいつも二日酔いみたいな顔をしているし、飲まないと眠れないようだ。
単身赴任の淋しさや、仕事が順調なのはいいがだんだん事務所の責任感が大きくなることが飲む理由。
K村さんは「お酒はあまり強くない」と聞いていたので大丈夫だろうと思ったら、「強くはないですけど、毎日飲まないとダメなんです」という。
「週に1日の休肝日は作ってないんですか?」など聞いてみたが、「ここ何年も抜いたことないです」という。
彼も飲まないと眠れないタイプのようで、「それって依存症ですよ!」と言うと、ちょっとショックを受けていた。

私はその点、「眠れない」ということがまずない人間なので、眠るためにお酒を飲むということはない。
(結果的にお酒を飲んで眠くなるということは多々あるが)
しかし、そこに居合わせた3人ともが「依存症」とは・・・。理由はいろいろあるけれど、やはり「フリー」で仕事をするというのは大変なことなんだと思った。

「生きていくのって、お金がいりますよね・・・」
「本当にそうですよ。こんなに働いても出て行くばかりで・・・」

そんなブルーな会話をしながら、皆でビールをおかわりしたのであった。

二人とも仕事は順調で、徹夜するほど忙しくされている。
ある意味、成功しているのだけれど、それでもアルコールがないと眠れないほど精神的には追い詰められているのだ。
これで、仕事がなければないで、また飲まないとやってられないだろうし・・・。
フリーって大変だ。(私もだけど)

とは言え、私は「大変だから」「飲まないとやってられないから」とお酒に呑まれる生活から、そろそろ脱出しなければならないと思っている。
なんだかんだと理由をつけて、自分の怠惰を肯定しているのも情けない。
もっともっといろんなことができたし、もっと学べたはずなのに、怠惰な生活がそれを阻んだ。

「きちんと生活する」
「怠惰は罪!」
そう言いながら生きてきた、あの頃の自分は一体どこへ行ってしまったのか・・・?

しかし、またチャンスがやって来た。
そう。毎年言うけれど、新年はいろんなことをリセットする最大のチャンス!
この一年を反省し、新たな1年こそは「文化的な生活」を目標に、きちんと生きたいと思っている。
(また「宣言しただけ」にならないように!

クリスマスディナー終了

2013-12-23 | 美味しいもの
今年も残すところあと9日。
怒涛の取材ウィークも終了し、あと外に仕事で出るのは打ち合わせ1回。今週はひたすら原稿を書く。
集中する。集中してバリバリ書く。
気が遠くなるほど原稿がたまっているのだ。

酒蔵:3000字×5本
飲食店:400字×2本
学校:1000字×3本
指導員:1000字×3本
人:1200字×7本
企業:1000字×3本
メルマガ:4本
求人:2000字

ひゃー!書き出すとコワイな、この数字・・・。
でもすべてを年内に書き上げないといけないわけではない。できるだけ書いて、残りは年明け、という感じだ。
それでこうしてまだのんびりしているのだが、やはり原稿を抱えたまま年を越すのはイヤなのだ。
なぜって、上記はすべて取材が終了しているので、今私の中にはこれだけの情報が詰まっていることになる。
年末年始、どうせまた飲んだ暮れて過ごしていたら、絶対記憶が薄れてしまう。年明けまで新鮮な情報を自分の中に残しておける自信がない。
だから、できるだけたくさん書いてしまって、書けないものでも下書き程度はやっておこうと思う。

それにしても、毎年のことながら、本当に年末はバタバタするなぁ。
やっと昨日、クリスマスディナーが終わった。
夫にあげるクリスマスプレゼントを買いに行って、メニューを考えて作って・・・。毎年結構たいへん。


今年はこんな感じ。

前菜は、スモークサーモン、生ハム、卵の味噌漬け。
卵黄の固まり具合が、自分で言うのもなんだが絶妙!


サラダは、小エビのカクテルサラダ。
スープはミネストローネ。ショートパスタ入りなのでお腹が膨れる。
それから、ローストチキン。
揚げ物は、海老とクリームチーズのスティック春巻き

今年の新作は、ケーク・サレ。
野菜やハムを入れた甘くないケーキ、みたいな感じかな。
姉が作っていたのをマネしてみた。

いい感じに焼けて


切り分けるとこんなの


これで今年はケーキを作る余力がなくなり・・・。改めてイブに焼こうかどうか、というところ。

毎年たいへんだけど、これは楽しみでもある。
二人でワインを開けて、いろいろつまみながら遅くまで飲んで。
なんてことない時間なんだけど、すごく確かな幸せ。
二人でこうして毎年クリスマスもお正月も迎えられたら、それだけでいいなと改めて思えるのだ。
幸せっていうのは何も大きなものじゃなく、こんな日常の小さな1コマなんだと。

ローストビーフの注文、お酒の注文、おせちの買い物、大掃除、忘年会があと3つ、年賀状。
年内にやることはまだまだある。
いつも慌しい年末。
でも・・・こういうの、結構好きかもしれない。