月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

トモダチから友達へ

2013-03-15 | 生活
金曜日はヒシカワくんと会った。
彼とは8年くらい前、取材で出会って、それから私の弟分みたいなもので、たまに会う。
と言っても名古屋に住んでいるので、本当に1、2年に一度くらいなのだけど。つまり、まだ合計5、6回しか会ったことがないという、何ともおかしな友人。

友情なんて、お互いの情熱がないと成り立たない。
マメじゃないと成り立たない。
「また会おうね~」「飲みに行こうね~」なんて言ってても、お互いがアクションを起こさなければ会えるはずもない。
その点、私はマメなので、人と会う機会が多い。

ヒシカワくんもマメ男である。
だから、日本全国・・・いや、世界中にトモダチがいる。1年9ヶ月、世界を旅してきた男だ。
たまたま意気投合して、たまたま二人ともマメだった。
だから、関西へ来ることになると、「ねえさん(←私のこと)、今度大阪行きますけど、時間あります?」と必ず連絡をくれる。
本当にありがたい。

今回もそのノリで、1年ぶりくらいに連絡があった。
「いいよー」と、高槻で会う。
焼き鳥屋で1杯、次は私の行きつけの居酒屋で1杯。

世界1周旅行から帰ってきて、今度は大学院を受け、2回目の試験でようやく合格。
この春から晴れて大学院生である。
2年行って、その後は自分が目指すものになるらしい。
実家にはいるけれど、もちろん学費は働いていたときに貯めているので、それを使うそうな。

自由気ままな33歳である。
でも、いつもちゃんと前を向いているし、有言実行。
「ねえさん、俺、世界一周行くわー」と言っていたとき、まさかね~と思っていたら、本当に行ってしまった。
帰ってきて、久しぶりに会って、「これから何すんの?」と聞いたのが昨年。「大学院受けるわー」と言っていて、今回会ったら受かっていた。
私はそういう生き方は好きだな。
人生を楽しんでるし、頑張る時は頑張っている。

今回、初めて「あれ、落ち着いたなぁ」と思ったら、やはりいろんな人に「変わったな」と言われるという。
天真爛漫で人懐こくて、夢ばっかり口にしている彼ではなかった。
だからだろうか、今回は初めて「過去」の話ができた。
自分というものを作って来た軌跡のようなものを語るのを聞けた。
何でもうまくやってきたわけじゃないんだなとか、いろんなことがあって、今の彼がいるんだなとか、いろいろ思った。

それで、ようやく本当に友達になれた気がした。
これまでは、世界中にいるトモダチの一人・・・、つまり、彼が旅先で会った時にご飯を食べたりする人、だったのだけど。
トモダチから友達へ昇格した気分だ。

だから、人間関係っておもしろい。
本音で付き合えば、いろんな発見や感動がある。楽しい。豊かになる。
この間のように悩むこともあるけれど、それでもやっぱりマメに人づきあいをしてしまうのは、得るもののほうがずっと大きいと知っているからなんだろうな。