月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

誕生日会ランチをしたけれど・・・

2021-08-28 | 美味しいもの
土曜日は友達と3人で、誕生日会のために前々から予約していたランチへ。
高槻のいつもの「モナミ」だが、4人掛けのテーブルの上は背の高いアクリル板で十字に仕切られている。
テーブルがわりと広いうえにそんな仕切りがあるので、友達が遠い。
特に斜めに座ったら、ほとんど何も聞き取れなかった。
もちろん乾杯のお酒もない。
ノンアルのメニューとにらめっこして、30年ぶりくらいに「ジンジャーエール」を注文した。

定番のボリューム満点の前菜&キッシュ


メインの鰆のムニエル、サフランソース


ただでさえ食べきるのに大変な量のランチなのに、あまりおしゃべりもできないものだから、なんだか黙々と自分の皿と向き合うという変な時間だった。

わかったことが2つ。
・フレンチはアルコールがないと美味しさ半減
・おしゃべりできないランチは楽しくない

3人ともやや疲れ気味で店を出た。
こんな時代だし仕方ないとは思うが、飲食店でアルコールを出せないというのはきついなと思う。店側も客も。
このお店もランチだけだし、もともと格安だから、店を開けたところで決して儲かるわけではない。むしろ赤字かも。
でも、お客さんを繋ぎ止めるために店を開けているんだろうなと思う。
(もちろん他の理由もあると思うが)

落ち着いたカフェで、ようやくゆっくりしゃべれる・・・と思ったら、店員さんに「コロナ対策のために1時間で出ていただきます」と言われた。
私以外の2人は「まあ、注意されたら出ようか」みたいな感じだったけど、自意識過剰で怒られることが大嫌いな私は、1時間経つともう落ち着けない。
結局注意もされなかったので1時間半いたが、気の休まる時間ではなかった。
早くゆっくり友達とおしゃべりくらいできる世の中になってほしいものだ。
でも、たまの外食はちょっと気分転換になったし、2人の顔を見て近況報告しあえただけでもよかった。


次は4ヶ月後だ

2021-08-26 | 癌について
昨日は3ヶ月ごとの検査結果が出る日。
同行してくれた夫と一緒に主治医の言葉を聞いた。

「ほぼ変わっていませんね。このまま様子をみましょう」

先生が示してくれたCT画像には、はっきりと私のがんが映っていたが、それでも3ヶ月前とほぼ変わらない大きさで、どこにも転移せずにいてくれた。
また治療なしで過ごせるだけでもうれしいのに、先生はこうも言ってくれた。

「普通は大きくなるんですけどね、これなら大丈夫。次は4ヶ月後にしましょうか」

なんと、検診の期間を延ばしてもらえたのだ。
これって、本当にすごいこと。普通ならもうとっくにがんが大きくなって死んでいる可能性だってあったのに。
それが治療もせずに1年3ヶ月経った。
これは私の中で確かに奇跡が起きているのだと思わずにはいられない。

次の検査は12月。先生は「次も何事もなく、新しい年を迎えましょう」と言ってくれた。
私が「逆に何かあったら、ひどい新年ですけどね」と言って、先生も夫も笑った。診察室の空気があたたかくなった。そんな冗談が言えるほど、安心できる空間だった。

診察室を出て、夫と小さくガッツポーズ。やったねと言い合う。
夫はすぐ「神様、ありがとうございます」と言う。
毎日毎日私のために祈ってくれている。
「あなたのお祈りは効くからね」と私。特効薬だ。

帰って少しだけ仕事をして、16時半からビールを飲んで、その後でおいしいワインを開けた。
親友が「生き延びたご褒美に」と、少し前に贈ってくれていたワイン。
しみじみ旨かった。

夫と二人の宴は22時まで続いた。
何度も顔を見合わせて笑った。
夫は酔いつぶれて寝てしまったが、私は「今日くらい不良しよー」と言って、またビールを飲んだ。

あー、ホッとした。
4ヶ月後もまたクリアして、何年も生きてやるぞ。

ご機嫌な1日

2021-08-20 | 生活
夏の太陽がじりじりと皮膚を焼く、あの感じをもう忘れそうになっていた今日、朝からようやく青空が見えた。
明るい光が窓から差し込んでくる朝は久しぶりで、「朝ってこんなに明るかったんだ」と思った。
それくらい長い間、曇り空と雨が続いていたから。
それにこの青空も光も束の間のことで、またしばらく曇天が続くようだ。週間天気予報の「晴れ」マークが恋しい。

ともかく、今朝は久しぶりにベランダに洗濯物を干した。浴室乾燥機でも乾くことは乾くが、やはり日光で殺菌したい。お日様の匂いがほしい。

昨日は美容院へ行った。
人気の美容院なので、いつも「そろそろ行きたいな」と思ってから2週間後しか予約がとれない。
今回も本当はお盆休み前に行っておきたかったのだが、その時すでに最短で19日しか空きがなかった。

梅田まで出て、予約時間まで少し余裕があったので、阪急百貨店の7階へ。
私の好きな「くらしのギャラリー」というコーナーがあって、いつもそこで器を見て過ごす。
でもここへ行くのも本当に久しぶりだった。(最近は何かをするたび、どこかへ行くたびに「久しぶり」だと思う)

夏だからか、太田潤さんのガラス作品が多く並べられていた。
お蕎麦などを盛り付けるための、やや浅めのガラス鉢が欲しいなと思ったが、もう食器棚もいっぱいなので見るだけで我慢。

遠目で見て、舩木先生の作品かと思って近寄ると、お弟子さんの村松学さんのものだった。
作風は似ているが、やはり近くで見ると違う。それぞれの個性がちゃんと出ているのだなと思う。
今は西川孝次さんのワイングラスをねらっていて、それも私がほしいなと思っていたのと同じようなものがあったので、手に取って迷ったが、やはり別の懇意にしている店で買おうと思いとどまった。

ここは私の好きな民藝の流れを汲む作家さんのものが多くて、見ていて飽きない。
河井喜一さんの河井家独特の釉薬はやはり好きだし、前野直史さんのスリップウェアや粉引なども惹かれるものがある。
1つ1つをかなり長い間見ていたので、店員さんに声をかけられた。
「お好きなんですか?」
「あ、はい。すみません」
なぜか謝ってしまう私。
「どうぞごゆっくり。気になるものがあれば声をかけてくださいね」
優しく言われてホッとした。

好きな器をずっとずっと見ていたいなぁと思う。
それだけで幸せで、久しぶりに豊かな時間を過ごしているなと感じた。(また「久しぶり」だ)

美容院の時間が迫ってきたので、アルミのざるだけ買って阪急を出た。
ざるはキャンプで使おうと思っている。道の駅で買った果物など洗って置いておくだけでも映えることは間違いない。

1階の売り場のほとんどが休業中で、アクセサリー売り場のショーケースに布が掛けられている間を歩いていると変な感じがした。普段、にぎわっているはずの場所が静かだと、なんだか寂しくなる。

美容院で髪を切り、白髪染めをした。
感染予防のため共有する雑誌などはないので、手持ちの本を読む。
髙田郁さんの小説「あきない世傳 金と銀」の最新刊だ。

帰りに成城石井へ寄って、チーズや小籠包などを買った。もう夕方だったので、晩ごはんは手抜きさせてもらった。

「今日機嫌いいなぁ」と夫に言われた。
ゆっくりと好きな器を見て、髪をきれいにして、家事を省略させてもらったからかもしれない。確かにご機嫌だった。
夜は残っていた白ワインを飲みながら、小説の続きを読んだ。
結局、一気に読み終えた。
はぁ~、今回はいい感じの終わり方でよかった。まだまだ波乱はありそうだけど。
ほんと面白い本だ。世の中の人が全員読めばいいのに、と思う。「なんで読まないんですか?」と聞いてまわりたいほどだ。

他にも読みたくて買ったが追いつかない本がまだたくさん部屋にある。いわゆる積読だ。
とりあえず次は朝井リョウの「正欲」を読もう。
映画化に合わせて原田マハの「キネマの神様」も買っちゃったし、宇佐美りんの芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」も、今どきの21歳がどんなものを書くのだろうかと興味で買ってしまった。(1時間で読み終わりそう)

しかし、自律神経失調症がひどくなっているのか、「本」のことを考えるだけでお腹が痛くなってくる。(くだす)
心が動くと、ダメだ。
昨日も梅田で3回トイレに駆け込んだ。
もう二度とカフェで仕事なんてできないな。
ほんと生きづらいさ。

ハチ高原でグルメキャンプ!

2021-08-14 | キャンプ
夏休み、せっかく9連休なので、雨続きの中の晴れ間を見つけ、兵庫県のハチ高原へ2泊3日のキャンプに行った。
前日までネットの天気予報とにらめっこ。
10日、11日だけ晴れるのを確認して予約。12日の撤収が雨になるのではないかと気になったが、もうここしかないと思い切って出かけた。

今回のキャンプの目的は、新調した焚き火台を使っていろいろ料理をすること。
それ以外は食べて飲んで、木々の中でのんびり過ごす。

ハチ高原といえば有名なスキー場だ。
周りには民宿やペンションのような建物がたくさんあったが、夏だからというわけでなく、廃業している雰囲気のところが多かった。
そういえば、自分はともかく周りの人でもこの20年くらい「スキー(スノボ)へ行った」という話を聞いたことがない。
一時期のブームは去り、今はどのスキー場も大変なんだろうなと思う。
それでなのか、スキー場をキャンプ場にしているところも結構あるのだ。
夫とそんな話をしながらキャンプ場へ車を走らせた。ハチ高原のすぐそばのペンションがちょうど解体されていて、なんだか寂しい気持ちになる。家(建物)が壊されるって、なんで寂しくなるのかな。

ハチ高原のキャンプ場では、「高原サイト」と「林間サイト」を選べる。私たちはもちろん林間を選んだ。
スタッフさんが丁寧に林の中を案内してくれて、「ここにテント張れますよ」「ここはトイレに近いのが便利ですね」「ここはトイレは遠いけど、家族連れとかいないので静かに過ごせますよ」など説明してくれる。

広い山林の中なので、「トイレが遠い」と言われる場所は、本当に遠い。片道3分の山道。
ただ、その分、山の奥深くなので雰囲気はバツグンだ。周りもソロキャンパーが2人だけ。
夫と顔を見合わせ、「ここやな」と頷き合った。トイレが遠いのは頑張ろう。

おかげでこんな素敵な雰囲気のキャンプができた。


早速、新しい焚き火台を組み立てて薪を投入。
特長は、薪をくべる底板がメッシュになっていて燃焼性に優れていることと、網の高さを変えられること。これは調理がしやすい。



薪も燃えやすい!


網のスペースが広いので、一度にいろんな料理ができるのもいい。
ナスを丸ごと置いて、ホイル焼き、スキレットを置いてもまだ余裕がある。


ナスは皮をむいて焼き茄子に。
ホイル焼きの中身はベビーホタテときのこと玉ねぎ。バターで甘くなった玉ねぎがたまらん。


スキレットの中身はアボカドのチーズ焼き。家でもオーブンでよくやる、簡単で間違いない料理だ。
マヨネーズとわさびと醤油を混ぜたものを切ったアボカドに塗り、チーズをかけて焼き、仕上げにかつお節をぱらり。
いい焼き具合!


今回もう1つ試したかったキャンプギアが、メスティンだ。
高さのない飯盒みたいなアルミ製の調理道具で、最近キャンパーの間で人気。ダイソーでも売っているくらい。
付属の網があって蒸し物もできるとわかったので購入した。

これやりたかったんだ。シューマイ!
市販のものだけど、中がふっくらしてめちゃくちゃおいしい!


この焚き火台にはオプションで鉄板もあり、フルセットで買っていたので、最後は鉄板を使ってジャーマンポテトを作った。
鉄板が大きいので作りやすい。お好み焼きも焼けるなぁ。
横で目玉焼きを焼いて、ジャーマンポテトにのっけて、半熟の黄身を崩しながら食べるのが最高だった。


お腹いっぱいの充実した1日目だった。

ただやはりトイレは大変。特に夜中、トイレに行きたくなって夫を起こして一緒に行ってもらったが、山林の中は電灯もないので真っ暗。暗いというより、こんな「本物の闇」を見たのは久しぶりだった。30cm先が見えないほど。
トイレの後、夜空を見上げたらすごい星!!
キャンプ場は星がよく見えるが、これまで見て来たレベルではなかった。人生でもベスト3には入るなぁ。
「降ってきそうな星空」とはまさにこのことかと思った。

翌朝、今度はメスティンで炊き込みご飯を炊いてみた。
米、鯖缶、まいたけ、そこに調味料を入れてちょうどよい量に水を加えて炊くだけ。
あまりにおいしくて、夫と1合ずつペロリ。(50歳になっても、基本的に炭水化物は別腹です)


さすがにお腹いっぱいになったのと、食べたのが10時くらいだったこともあり、昼ご飯は抜いた。
夫が「ちくわのユッケ風」を作ってくれた。


午後は3時くらいから夕食の準備。
今回私が一番やりたかったのがフォカッチャだ。
家ではたまに作ることがあったが、キャンプ場でスキレットを使って焼いている人がいるのを見て、これは絶対やってみようと思ったのだ。

家で大きめのジップロックに強力粉と薄力粉、砂糖、塩を入れて持って来ていたので、ドライイーストと水、オリーブオイルを加えて、ジップロックのままこねる。
ひとまとまりになったら、スキレットにアルミホイルを敷いて、その上に乗せて蓋をし、焚き火台のそばへ。
焚き火ってものすごく熱いので、そばに置いているとちょうど発酵が進む温度なのだ。
発酵するかどうか不安だったが、30分ほどたつと、蓋にくっつくほど膨らんでいた。成功だ。
手で押さえて空気を抜き、何カ所か指でへこませ、岩塩を振る。
焚き火台の上に置いて、蓋の上にも炭を置いて焼く。上より下を強めにするのがポイントだ。


ちょっと火が弱かったので時間がかかったが、こんがりと焼き上がった。
(家の花壇からローズマリーを切ってこようと思っていたのに忘れた。本当は上に散らしたかった)


フォカッチャに合わせるのはカマンベールチーズのアヒージョ。
赤ワインを開け、夫と「ヤバ、これ、マジでやっばー」と若者みたいに言いながら夢中になって食べた。
アヒージョとフォカッチャだけでもたまらないのに、赤ワインで至福の時。


他にアテは厚揚げ焼きも。ごま油で焼いて仕上げに醤油をさっと。ネギと生姜で食べる。


道の駅で買ったシルクコーン。実が白くてものすごく糖度が高い。
皮ごと火の中に突っ込んで真っ黒にして中を蒸した状態に。


あとは、メスティンで鶏の白ワイントマトソース煮込み。これもフォカッチャに合う。
メスティンは煮込み料理もできるので便利だなぁ。すごい。


こんな感じで2日目も充実したアウトドア料理を楽しんだ。

しかし、天気予報を見ると、翌朝7時から雨が降るという。
雨の中の撤収は悲惨なので(何度かやっている)、できるだけ今晩中に片づけてしまおうと、外に出していたものはすべて車に積み込み、早めにテントに入ってテントの中で少し飲んだ。
これだけキャンプをやっていると、こういうことにも慣れていく。(最初の頃は行き当たりばったりだったけど)

翌朝、5時に起きて昨日の残り物などを食べている間に、もうぽつぽつと降ってきた。
雨雲レーダーで見ると、8時から少し止むので、この間が狙い目だと、それに間に合うように片付け、ちょっと止んでいる間にテントを撤収した。もちろん濡れているが、それは仕方がない。
すべて積み込んで山を下りていくと、どんどん雨が強くなっていく。ギリギリセーフだ。

この1年半というもの、遠出キャンプはできず、近場で1泊がやっとだったので、久しぶりの2泊キャンプにかなり満足した。
やはり2泊だと時間がたっぷりあるので、料理も凝ったものを作れるし、何よりのんびりできる。(キャンプって案外やること多くて忙しいので)
山の奥深くで木々に囲まれ、良い気をたくさん吸い込んでパワーをもらって帰ってきた。
早く自由にキャンプ旅ができるようになればいいなぁ。


↑ 新しいランタン。照明としての役割はほぼゼロ。ただおしゃれってだけ(笑)
(照明としてはめちゃくちゃ明るいガソリンランタンがある)

8月1週目、振り返り

2021-08-13 | 生活
8月に入ってから、時の流れが早く感じる。もう2週間だなんて。
何をしていたかといえば、1週目は新規案件の打ち合わせに行き、仲良しで優秀なデザイナーさんに声をかけて見積もりをお願いし、受けられる工程をまとめて見積書を作成していた。

部分的な取材記事の案件かと思いきや、話を聞いてみれば「丸投げ」したいとのこと。
企画提案から取材、撮影、ライティング、デザイナーさんへのディレクション、デザイン、校正、印刷、納品まで一連の流れをすべて任せたいという。
12ページ、年4回なので、デザイナーさんと二人でやれないことはない。
ただ、予算が少ない。私の取り分でいえば、これだけやっても年間100万円程度。
私もデザイナーさんも多少無理をして見積書を作った。
予算があと1.5倍あれば、と思う。
自分の取り分を増やすというより、カメラマンを入れて、デザイナーさんに企画から入ってもらいたい。
そういうのを自分でやることで金額を抑えているので。

まあ、安いと言っても、定期発行の案件で継続性もあるのは魅力的だ。
なんとか受けたいと思っているが、他社に相見積もりをとっているらしいので、どうなるかはわからない。
予算を聞いておいてよかった。そうでなかったら、間違いなく1.5倍の見積もりを作っていたし、まず通らないだろう。
というか、予算を教えてくれたということは、なんとなく「あいみつ」は形だけで、私にお願いしたいと思ってくれているような気はするのだが……。わからん。
結果はお盆明けかな?とりあえず待とう。

本は、2冊だけ読んだ。
原田マハの最新刊「リボルバー」と、林真理子の「小説8050」。
「リボルバー」はゴッホとゴーギャンをテーマにしている。原田マハの美術史小説はやっぱり面白いし勉強になる。
「小説8050」は大人の引きこもりがテーマ。いろいろと考えさせられる内容だが、こちらも一気に読んだ。
林真理子さんの小説なんて、読んだのいつぶりだ?「不機嫌な果実」以来じゃないだろうか。

また、週末は10ヶ月ぶりに、セカンドドクターのクリニックへ行った。
ずっと瞑想の先生とLINEで連絡をとりあっていて、久しぶりに先生に会いたくなったので予約をした。

クリニックへ入るとすぐに良い「気」を感じた。
すぐに瞑想のN先生が出てきて、「わー、久しぶり~」と手を取り合って再会を喜んだ。
院長先生もいたので声をかけたら出てこられて、「最近はどうですか?」と優しく聞いてくれた。
いろいろと今の状態を話す。体の調子、不安、治療をしていないけど3ヶ月ごとにCT検査があること。そして、その検査がまた18日にあることなど。

「ほとんどガンの大きさは変わっていないんですけど、たくさんあるうちのいくつかは1mmくらい大きくなってるって言われて……。1mmでも、10回検査したら1cm大きくなるってことだから、やっぱり1mmも大きくしたくないし、できればなくしたい。検査がいやだから……」

私がそう言うと、「またCT画像持って来てくれたら、みんなで見ながらあーだこーだ、言ってあげるよ」と院長。
ここに来るといつもそうだが、ガンという病気が「なんでもないこと」のように思えてくる。
このクリニックが私の心の支えだ。もし嫌な結果が出ても、またここにきて相談すれば大丈夫だと、そう思える。
そう思える場所があるということは、本当に心強い。改めて思った。

その後は瞑想室へ行き、ストーンリーディングを少しやってもらってから瞑想をした。
やっぱり自分一人でやるよりも先生に誘導してもらう方が、「深い所」まで行ける気がする。
いろんなお話もして、抱えていた不安が吹っ飛んだ。

最近、クエン酸と重曹を混ぜたものを飲んでいるという話をしたら、先生も重曹を飲んでいるとのこと。
「体をアルカリ性にするんでしょ。いいと思うよ」と言われてホッとした。
友人(デザイナーさん)の病気の相談にも乗ってもらった。

1時間の予定が、気づけば2時間。慌てて2時間分をお支払いしようとしたら、1時間分でいいと返された。
帰りもまた院長がわざわざ部屋から出てきて見送ってくれた。
体も心もスッキリとして軽かった。

うん、次の検査もきっと大丈夫だ。