依頼者から,ヤミ金の電報が来たという連絡を受け,意外な気持ちでした。この時点で電報の内容を見てないので,1.果たしてどのような文の電報なのか?過激な取立を示す文であれば,NTTが受け付けないはず。2.電報には差出人の情報が記載されているので,犯罪の証拠となり得るが,果たしてどの程度の情報なのか?と言うことでした。通常ヤミ金は,証拠を残すようなことはしません。
それを敢えて危険を冒してまで行うということは,ヤミ金も焦っているなと思いました。依頼者には,外に手段がないから電報を送ってきたのです。引き続き無視して下さいと伝えたのです。
その後,依頼者からは連絡がなく,請求は止んだものと思っていました。そうこうする内に,法テラスの審査が終了し,契約書の用紙が送られてきました。私は,契約の必要は無いものと思っていましたが,念の為,依頼者に連絡してみると,つい先日2回目の電報が来たというのです。
これは介入しないわけにはいきません。電報を持参するように伝えました。そして法テラスとの契約内容を説明し,契約を締結しました。なお,生活保護受給者は,事件終了まで返済が猶予され,事件終了時に生活保護受給者である場合,返済が免除されます。したがって,依頼者は,ほぼ,無償でヤミ金の整理を受けられるはずです。
さて,電報を見ると,文章は「相談に乗りたいことがあるので,電話下さい。」 名字 携帯電話番号 とありました。名字は,依頼者との接触時に使用しているものです。なるほど,文章はソフトな表現でした。
早速,携帯電話番号に電話しました。10回以上鳴らしても電話に出ません。ヤミ金にとって,得体の知れない電話番号は出ないことにしているのでしょう。やむなく電話を切り,電話に出ないようだと依頼者に話をしていると,事務所に電話がかかりました。見ると,ヤミ金の電話番号です。非通知で掛けてきたものではないようです。
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