亀田司法書士ブログ

越谷市の亀田司法書士事務所のブログです

事業承継の研修

2013-06-25 17:50:31 | 遺言・相続

某銀行系研究所主催の事業承継の研修に行ってきました。私は元々経済学部出身なので数字には興味があります。

講師の税理士さんが開口一番。事業承継にとって一番重要なのは,節税ではなく事業経営,つまり,財産承継より経営承継です。

経営承継の必要が無いとき,多くは財産承継を考える程の資産が無く,承継対策の必要が無いようです。当初は意に反して,事業経営の話が主でした。

税務を見ていると,経営コンサルタント的な素養も身につくものなのでしょう。あるいは,その資質がないと,依頼者に信頼されないのでしょうか。

後半は,やっと節税,主に自社株対策のお話し。いかにして適切な時期に自社株の贈与を行うかというものでした。 贈与の時期によって,何百万円も相続税が変わってくるようです。

要は税理士さんの腕なのでしょうけど,私は,同じ状況ならば,同額の税金を支払うべきなのではと思ってしまいますが,現実は,対策を行うのと行わないのでは大差が生じてしまいます。

私には無縁なことですが,業務上の社会常識として身につけておきます。

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最近の裁判所の状況

2013-06-12 17:25:55 | 債務整理

本日,過払金返還請求訴訟のため,裁判所に行きました。

事件表をみると,午前中の事件は,地裁が2件(内過払1件)簡裁が十数件と,一頃に比べると過払金請求事件が極端に減っています。

簡裁は,むしろ貸金業者が原告の事件が半数近くあり,過払金訴訟が多数を占めていた頃と比べると,平常?に戻っている気がします。

その中で,奨学金の返還請求と思われる日本学生支援機構が原告の事件や,エイワという貸金業者が原告の事件が目にとまりました。

エイワは,少なくとも私が係わった案件では,判決を取られても絶対に払ってこない業者で,必ず債権(預金)差押えの手続きを経て過払金を回収していました。

こういう業者に対しては,勝訴判決を取った依頼者の債権をエイワに敗訴した債務者に譲渡して,この債権を自働債権として相殺をする方法を認めても良いような気がします。

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佐原・霞ヶ浦

2013-06-11 10:35:33 | 司法書士の日記

先日の土曜日,輪行で佐原と霞ヶ浦に行ってきました。佐原に行くには,3回乗り換えが必要です。

我孫子からは単線でのどかな田園風景が広がります。佐原に着くと,20人位の中高年のハイキンググループも降りました。

駅前で自転車を組み立て,目的の小野川沿いをゆっくりと走ります。すると,これも10人を超えるサイクリストが一団となって走っていきました。彼等も私達を見て同じサイクリストとして,挨拶をしてくれました。すがすがしい!

さて,風景は,江戸時代。

150年位タイムスリップしたような気がします。情緒たっぷりの景色です。

このようにして今も暮らしているのだと思うと,現代と比べてどちらが幸せなのだとうとふと思ってしまいます。もし私が子供なら,このような町で育ってみたいと思いました。

伊能忠敬記念館を見学し,潮来方面から霞ヶ浦北側のサイクリングロードを突っ走り土浦まで。

サイクリングロードは,工事中の所も有りましたが,常に左に霞ヶ浦を見つつ,前半は向かい風。後半は追い風で気持ちよく走りました。

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遺産分割のための成年後見申立

2013-06-06 11:09:27 | 遺言・相続

以前にも書きましたが,遺産分割協議を行うにあたり,法定相続人の一人が認知症により事理弁識能力(判断能力)に欠けるため,後見申立を行わなければならない案件で,ようやく書類の準備が整い申立の運びとなりました。

本件もそうでしたが,兄弟が法定相続人となる相続で,このような事例が多いのです。つまり,法定相続人が兄弟ということは,その方も一般的には,被相続人(死亡者)と同じ位の年齢の方であるという事になります。

この方達は,高齢ゆえ認知症になっている確率が高くなり判断能力に欠けるため,単独で協議ができないのです。

当事者の親族としては,後見登記を行わなくても,事実上の後見を行っていれば済むはずのものを,協議のために申立を行う羽目になるのですから,申立を決意してもらうのになかなか大変です。

加えて,子のない夫婦で配偶者の兄弟が相続人の場合,意思表示ができれば,財産は要らないと意思表示する事が予想される場合でも,後見人が選任されますと,予想された本人の意思とは関係なく,法定相続分を取得する旨の協議の内容にしなければなりません。

このように,例え日頃お付き合いのある兄弟でも,相続関係が発生する事が予想される場合には,是非とも協議無しに相続手続きが出来る遺言を書いておく必要があります。

 

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