亀田司法書士ブログ

越谷市の亀田司法書士事務所のブログです

7月24日最高裁第一小法廷判決

2014-07-28 17:06:32 | 債務整理

また,借主に不利と思える判決が出たようです。

詳しい内容までは不明ですが,事例は,元利均等割賦方式(元金の減少に係わらず毎月一定の額を返済する方式)により,利息制限法を超過する利率の契約での定例返済を行っていたが,あるときから定例返済を怠っていた借主が,利息制限法に引き直し計算すれば,それまで支払った総支払額でもって各回定例元利返済額を上回るため,期限の利益を喪失していないと主張した件です。

原審の高裁判決は,利息制限法で引き直した元利金を超える支払を行っていたのであれば,期限の利益は喪失していないとして借主の主張を認めました。

しかし,本判決は,利息制限法を超過する部分はその時点での残元金に充当され,特約がない限り,その後(将来)の定例返済分に充当することができない(つまり,定例返済分を遅延したことになる)としました。

最高裁の判断は一般的な金融実務に沿うものですが,問題は,定例返済を怠った際,借主に対し,期限の利益を喪失したとの通知があったかどうかです。仮にこれを貸主が怠ったとすると問題があります。

本事例は,元利均等割賦方式ですが,一般的な最低弁済額何円以上というリボルビング方式の貸付に適用があるかどうかは不明です。このような貸付の基本契約の約定には,1日でも返済を怠ったときは期限の利益を喪失するとの条項があります。

約定利率と損害金利率が表面的に同一(出資法限度利率)であり,期限の利益を喪失したとの主張が意味をなさないため,借主が期限の利益を喪失した事を取引中に明示していないのに,過払金返還請求を受けた後に一転期限の利益喪失を主張するのは,期限の利益を喪失していないと誤認させた責任があるとして,信義則上,この主張を認めない判決が多くあります。

しかし,貸主が期限の利益喪失を明示している場合,今後は,本判決の影響を少なからず受けることが予想されます。

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九鬼山登山

2014-07-22 18:04:42 | 司法書士の日記

三連休の始めの2日間は突然の雷雨があるとのことなので,控えていた山梨百名山の九鬼山に最終日の21日に登りました。

単独行なので,決行は起きてから決めるということで前日は準備無し。いつもより遅く6時半過ぎに目覚め,慌てて支度して7時半頃電車に乗りました。

予定していた時刻より30分遅れでしたが,最寄りの香生(かせい)駅に10時10分到着。国道を大月の方に10分ほど戻り登山口に入ったところに煉瓦造りの水道橋が。歴史を感じさせる橋でした。

その後は,林に遮られて日差しは無いものの,そこそこの急勾配をひたすら登ります。さすがに汗が噴き出ます。何とか,11時25分くらいに頂上に到着。あいにく曇りで景色はいまいち。

後から登ってきたこれも単独行女史に登頂証拠写真を撮ってもらいました。彼女リュックに蚊取り線香を付けていました。あれで,虫除けになるのかな。

その後は馬立山~御前山~猿橋駅へと縦走コースを辿ります。前回の単独行で味を占めた,テニスシューズにワンデイバッグ。これが一人ですいすい進むには必須のアイテムなのです。もっともトレイルランのようには行きませんが。

途中すれ違ったのは,馬立山頂上から下山してすぐのときの5人くらいの中年のグループ。その後,御前山の手前で還暦は過ぎていると思われるご婦人2人組のみでした。

山の緑に包まれ一人黙々と歩いていると,なんか哲学的な気持ちに陥ります。単純な事ですが,山の平坦地を歩くときの足の軽さを非常に感じます。それだけ,登りと下りでは足に負担を感じているのでしょう。

下山時には,高度計を備えた時計の高度が徐々に下がるのをみながら歩くのがゴールまでの行程を感じるささやかな楽しみになります。

登りは頂上で食べるシーフードヌードルとおにぎりの昼食,下りは最寄り駅に着いてご褒美の缶ビールを飲むのがモチベーションになります。

今回は,猿橋についたのが2時50分前,下りの電車が入線してきたので,これは上り電車の入線が近いとおもって駅の時刻表を見たら,案の定2時51分発の立川行きがありました。

1本見送るのもいやなのでこれに乗り,缶ビールなしで帰途に就きました。

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人権教室

2014-07-15 10:31:23 | 司法書士の日記

13日日曜日は,人権擁護委員会とPTA連合会との協賛の人権教室の講演会があり,はからずも,司会を務めることになりました。

300人近い聴衆がいる前で,舞台上に立ちマイクで話をすることなど,この年まで一度も経験したことがありません。

当初緊張のあまり,司会が務まるか不安で一杯でしたが,テーブルにおいたシナリオを見つつ,何とか言葉を間違えずに進めることができました。

本来ならシナリオを暗記して,聴衆を見つめながら話すべきなのでしょうが,記憶力が減退している昨今ではとても不可能なので,体裁に構わず確実に読める方法を選択しました。

講演は,教育評論家「親野智可等(おやのちから)」先生の100分間のもので,100分というと普通飽きてしまうものですが,身振り手振りを入れてお話しをされ,時間を感じさせない熱演でした。

講演の内容を要約しますと,「目をつぶる勇気」といって,普段子供の短所にばかり目が行きがちだけど,それを子供に指摘してばかりいると,子供は自信とやる気を失い叱られたストレスが不機嫌やけんか等の原因となって,また叱られるという悪循環に陥ります。これを断ち切るために絶対必要なのが,思い切って短所に目をつぶる勇気です。

もう一つは,共感型と正論型のどちらが良いかということです。 私達親はどうしても,子供の話を聞くより先にこちらの解釈した正論を述べたがりますが,これだと子供は話せば叱られるだけ,どうせ分かってもられないと感じて,本音を言わなくなるそうです。

そうではなく,一旦子供の気持ちに寄り添って,そうだよねえと言って子供の気持ちを聞いた後に,アドバイスをするようにすると,子供も話が分かるじゃん,と心を開いて話をしたり言うことを聞いてくれるそうです。

なるほど,これは親子に限らず全ての人間関係に言えますよね。職場の人間関係だとか,私達の仕事だとカウンセリングの手法もこれを取り入れると良いように思います。

とても,参考になった講演でした。

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会員研修と理事会

2014-07-07 17:28:34 | 司法書士の日記

先週末は,土曜日がさいたま地方法務局不動産・商業登記官による研修。日曜日が,月1回の定例理事会でした。 いずれも午後から浦和で行われました。

先ず研修ですが,今回の研修は,昨今では珍しい登記の研修ということで,告知してから1日半後には定員を満たし,申込を締め切った程で,会員から苦情も出たようです。

開始ぎりぎりに行ったのに,どういうわけか同地域の知り合いが席を確保してくれたと言うので行ってみたら,一番前の席でした。まあ,目が悪いからホワイトボードの字がよく見えてよしとしました。

内容ですが,半分は補正と行って登記の進捗に差し障りが出ている事例を挙げ,協力をお願いします的な感じでした。

翌日は,午後1時から理事会,天気が良いので朝早くテニスクラブに行き,2試合してから会に行きました。

冒頭,議長から連日なので,早めの4時頃を目処としますとうれしい発言があったものの,結局終了は5時20分頃。

理事が20名近く参加しているので,協議事項の議題につき,全員の意見を聞いていたら,それは時間が経ちますよね。

お疲れ(充実)の週末でした。

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