月曜日の4時過ぎ,事務所のインターフォンが鳴りました。訪れたのは30才前後の若い男性。
看板を見て債務整理を頼みに来ましたとのこと。確かに,駅前のビルに移転しベランダ部分に看板を設置したので,駅から目に付きます。一通りの調査表を記入してもらい,借入先,借入時期等債務整理に必要な事項を聴取しました。
さて,彼に対し,通勤電車の中に様々な事務所の債務整理の広告が掲載されていると思うが,何故そこに依頼しようとは思わなかったのですか?と尋ねたところ,遠くなので行くのが面倒とのことでした。
動機を聞いたところ,今月の支払ができそうもなく,督促の電話が携帯にかかってくるのがいやなのでとのこと。
着手金も親からの振込をあてにしているので,給料日の月末になり,それでは受任通知が間に合わないと告げました。聞くところによれば,車を所有しこのローンと思われる銀行に対する返済は親から送金を受けているようです。
私は,債務整理をしても,相当額の返済が3年程度続くので,車の処分を考えてはどうかと告げ,相談を終了しました。
・・・約束の日になっても着手金の入金はありません。どうやら着手金不要の所に再度依頼に行ったかも知れません。
私も,状況から逼迫した人の場合,着手金の入金を待たずに介入することはあります。ただ彼の場合,そのような事情ではないと判断しました。
むしろ,お金で全て片が付くんだというような発想になったら,彼の今後の生活態度上良くありません。
債務整理は,生活改善も含めて説明助言する必要が有ると思います。貸金業者側も,犠牲を払っているのですから,このような過ちを繰り返させてはいけません。
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