このNPOは,知的な障がいを抱えたお子さんを預かっている所で,来年設立10周年を迎えるそうです。
理事長がNPOを立ち上げたきっかけを聞いたところ,彼は,以前は県立校の体育の教師であって,学校行事の一環として,障がい者達で行われた運動会の運営担当を命じられました。その経験の中で,障がい者達の純粋さに触れると共に,当時,障がい者の置かれた立場がとても過酷で,自分が関与することにより少しでも環境を変えていこうと決心したそうです。その為なんと,安定した教師の立場を捨て,NPOを0から立ち上げたというのです。奥さんも理解のある人で,貴方が選んだ道だからと特に反対はしなかったようです。さて,NPOのままの状況では,就職に際し,不安を感じる人も少なくなく,事業が徐々に拡大している中,社会福祉法人として設立がかなえば,より広範囲に障がい者福祉運動の拡大が見込まれるとの考えをお持ちのようです。飲み会は盛り上がりました。
次の日,具体的な手続きについて聞かれましたので,インターネットで該当ホームページにアクセスし調べました。やはり,ネックは財政基盤のようです。人については法人に協力を申し出る賛同者は少なからずいると思います。今はご厚意で施設の土地を安価で借りているらしいのですが,今後もNPOの運動に理解のある人々の知恵と財力を結集して設立に向かって歩みを進めるようです。
私も,あるきっかけからこのNPOを知り、バザーのお手伝いをさせていただいたことが有り、その時、さしたる違和感は感じませんでした。その後、街でこのNPOの人や他の障がい者を見かけたこともあります。その時、決して理解できているわけではありませんが,普通の人として見ている自分を感じました。やはり,とにもかくにも接してみることが一番なのでは?親御さんのご苦労は決して理解できるものではありませんが,少しずつでも受け入れることができるのではと考えられるようになりつつあります。この事業の設立に協力するとともに,これからもずっと経緯を見守っていきたいと思います。