次に最近の「個」の時代の傾向を現す仕事として,相続財産管理人選任の申立を受任しました。
独身で多重債務であったため,法定相続人である兄弟が相続放棄をしました。ゆえに相続人が不存在であると思われる案件です。
被相続人は不動産を持っています。この不動産の一つを依頼者と共有している状態です。相続人が不存在と思われる場合,相続財産管理人を選任し相続財産は法人とされるため,管理人は亡○○相続財産名に所有権登記名義人の表示変更登記を行うことになります。
通常は,弁護士が選任されることが多いのですが,相続放棄をされる位ですから故人の財産はこの不動産位しかなく,この不動産を換価して債権者に配当をすることになります。
相続財産管理人の報酬は裁判所が決めますが,この額が多いと債権者に配当する金額が減ってしまいます。どうなるか分かりませんが,私を管理人候補者として申立をしてみました。
未だ結果は出ていません。申立をした裁判所において司法書士が管理人に選任された事例はあります。選任されれば経験ができます。
裁判所による相続財産管理人選任の公告の後,管理人は相続債権者・受遺者に対する請求申出の官報公告をし,相続人が現れない場合次いで相続人探索の公告の申立をします。
その後相続債権が確定し,任意売却を行う場合,権限外行為許可の申立をして財産換価をして,その額に応じた債務の一部カットの交渉をします。
なにやら任意整理の仕事と似ているような気がします。
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