昨日は大安なので,久しぶりの不動産売買の立会(最終代金決済)でした。
今回の買主は私の顧問先企業。立会当事者の内,どちらか一方でも顔見知りだと少し気が楽です。売主さんは,地元の地主さんのようです。
今回は現金決済で抵当権設定はなし。物件に担保権も付いていませんので,所有権移転関係書類の確認だけです。
不動産業者さんも事前に事務所に来ていただき,農転と評価証明原本も持参してくれました。こうなると売主さんの権利証と委任状等の押印が実印であるかを印鑑証明書と確認し,免許証で本人を確認するだけで済むので精神的にとても楽です。
立会場所の銀行に早めに着き,銀行担当者,次長,支店長と名刺の交換をしましたが,当然ながら全員私よりかなり年下。未だ駆け出しの頃,年上の銀行支店長と名刺交換するだけ緊張したことが思い出され月日の流れを感じました。
さて,立会で最終的に資金の受け渡しが済むまで少なくとも30分以上要します。この時間の間をどのように過ごしたら良いのかとても気になります。
当たり前ですが,不動産業者さんは自分の顧客である当事者に気を遣っています。では,司法書士の立場でどの程度会話に入って行ったら良いのでしょう?
今回は買主さんが普段からつきあいのある知り合いでしたから,スムースに日常会話を行えましたが,知らない人の中で,どのような話ができるのでしょう。
見ず知らずの人との会話では,どうしても,専門的な話に持って行きがちになります。これでは,会話がつまらないでしょう。結局,仲介業者さんの話の振り方によって話の内容が決まってくるものと思います。
何千万もの金銭が動く緊張する取引の中で,司法書士がリードして,リラックスした世間話に持って行くことは,なかなか難しいものです。
もう何年も,立会とは緊張するものだと思いつつ,とうとうここまで来てしまいました。立会でリラックスして話ができる方法が有れば,教えて下さい。
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