24日珍しく日曜日に行われた研修に行って来ました。司法書士の成年後見業務を推進,監督する機関であるリーガルサポートが定めた必須の研修です。
リーガルは,現状のところ家庭裁判所の信任も厚く,家裁が,リーガルの所属する会員中から後見人等の候補者の推薦を求めてくる程の団体です。
内容はあまり公にできないのですが,司法書士である会員の横領事件が複数回発生し,その多くが事件報告の遅滞に関わるものであったため,事件報告の厳守及び通帳等の原本確認を図りたいとの方針を伝える倫理研修でした。
通帳等の原本確認ついては,リーガルサポートと被後見人等の直接的な法的関係が無いゆえ,プライバシー権との関係で議論が起こっています。
ですが,今回の研修を受けて,幹部は公益認定の死守を第一義的に掲げていることが分かりました。それに必要な施策として関係官庁との協議,指導を受けていることは間違いないと思います。すると,幹部の決定は,やむを得ないのでは無いかとの心証を抱きました。
司法書士は,法律家を認じている以上,確認の法的根拠を巡る議論が起こることはいいことだと思います。但し,公益的な団体との評価を維持する立場上,公権的解釈類似の解釈をせざるを得ないことも理解する必要があると思います。
ただ,原本確認はともかく,専門家後見人の場合も,後見制度支援信託を必要的に利用すべきだと思います。何故なら,日常使用する可能性の少ない金銭財産を,容易に払戻可能な状態に放置するべきでないのは,専門家後見人といえども同様であるからです。
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