本日で8回目の照射です。今日は,患者情報のコンピュータープログラムに故障があり,回復に30分ほど掛かるということで,照射までの待ち時間が少し長くなりました。
機器で有る以上故障は付きものなのでしょうが,重粒子線照射機器の故障でなくて幸いでした。8月には,定例のメンテナンスを行うようです。
本日は治療後診断があり,尿の出が悪くなっていると伝えたところ,典型的な症状であると言われました。今後はこの状態が続いてしまうのですかと尋ねたところ,一過性のもので,2~3週間すれば元に戻ると聞き一安心しました。
さて,治療をしているのは,重粒子医科学センター病院で,放医研(放射線医学総合研究所)内にあります。広大な敷地に,あちこち研究棟や倉庫のようなものが点在し,今も複数の建物の建築工事中です。
文部科学省所管の独立行政法人で,放射線医学での世界最先端を目指している研究所です。近くには千葉大学があり,道すがら学生とみられる若者が数多く歩いています。大学のキャンパスのような雰囲気もあります。 治療棟も入口の壁面一杯に朝顔が植えられ,紫色の花で埋め尽くされています。
受付に入ると,吹き抜けのロビーがあり,エレベーターで地下2階の治療室に降ります。受付の前には,ゆったりとしたソファーが複数置かれ,東芝電気から新築の際寄贈された,46インチくらいの液晶テレビが壁に設置されています。
照射までの待ち時間,大リーグ中継を見たり本を読んだりして, 意外とゆったりとした時間を過ごしています。ただし,地下にあるので携帯電話は通じません。とにかく静かな空間です。
診断のある日は,地下からエレベーターで2階に上がり,渡り廊下のような所を通り,再度地下1階の通路を病院に向かいます。
その通路の壁には,絵や写真・絵手紙等が飾られています。これにより,患者の重苦しい気持ちの軽減を図っているのでしょうか。 病院というと,一般的に見舞客まで病気のような気にさせられてしまいますが,この病院は,違っています。
私は通院なので,入院用の病室の様子は分かりませんが,私のような前立腺の治療をしている方にとっては,体は至って元気であると思われますので,1日の時間をつぶすのが大変だと想像されます。
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