尊厳死宣言公正証書を作成するため，公証人役場に付き添いました。尊厳死宣言とは，死期が差し迫った際，延命治療を拒否する意思を公正証書により表明するものです。
要件として，現代医学では不治の状態に陥り死期が迫っていると担当医を含む２名以上の医師により診断されることです。
内容は，単に死期を延ばすためだけの延命治療を行わないが，苦痛を和らげる処置は実施して欲しいこと及びこの要望に従った治療の一切の責任は自身にあるので，家族や医師の執った行為について，犯罪捜査や刑事訴追の対象としないで欲しいことです。
実際には，家族の反対があれば，医師はこの治療法を執りにくいようですが，本人の意思を尊重して，これに反対する家族は滅多にいないように思います。
私が，この公正証書に付き添うのは，今回で二人目です。二人とも潔く，自分の死について真摯に考え，周りの人に迷惑をかけたくないとの思いが伝わってきます。
どうか，このような状態にならずに，彼らが安らかな死を迎えることを願います。
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