ダーツ

しげさんがブラっと遊びに来て、いつものように飲んだ。
いつものように、珠理がしげさんにちょっかいを出し、手品をしてもらったり、自分のギコチない手品を見せたり。
そのうちに、「しげさん、ダーツやろう」と誘う。

二人でダーツをはじめる。
珠理は、夏に日本に行った時に、なぜか美卯にも勝ったくらい、ダーツの勝負運が強い。
先々週に克が遊びに来てた時も、馬鹿勝ちしたようだ。

ルールは、ゼロワンで、本当は３００点とか５００点カラらしいが、時間短縮の１００点をゼロにするゲーム。
珠理がスコアーをつけるが、なぜかいつもより計算も早い。
しげさんは、たまに的を大きく外したり、刺さらなかったりしながらも、２０-３０点差で珠理を追いかける。
珠理がいよいよゼロ圏内に入ってきて、３７点でゴールだ。
一投目１４点、二投目１９点で、残り４点。
「しげさん、珠理は勝負強いよ～、４点取るよ～」と言って、投げると確かに４点枠に的中。
あっさりと勝負がつく。

もう一回という、しげさんのリクエストで、今度は９等してトータルの得点を競う。
９投のうち、珠理は２回も真ん中の５０点枠に命中させ、これもあっさり勝負がつく。

しげさんは、リベンジを宣言して帰っていった。
こいつの勝負運は怖い。