アウトロー / Jack Reacher

2013-01-06 | 映画






ペンシルベニア州のピッツバーグで、無差別殺人が起きた。
犯人は、街を流れる大きなアレゲニー川をはさんだベースボールスタジアムの屋外駐車場から、対岸を歩いていた男女5人を、ライフルで無差別に撃ち殺していった。
現場検証をしていたエマーソン刑事(デヴィッド・オイェロウォ)は、犯人が残した証拠品から、以前アメリカ軍で狙撃犯だったジェームス・バーを容疑者として逮捕した。
彼の家からは、犯行に使ったライフルや薬きょうに火薬を詰める証拠品が見つかった。
取り調べ中、黙秘を通していたバーが、一つだけ要求したのはジャック・リーチャー(トム・クルーズ)という男を探せということだった。
エマーソン刑事と地方検察官のロディン(リチャード・ジェンキンス)がジャック・リーチャーを調べたが、元陸軍の軍警察官で除隊してからの足取りは全くつかめなかった。
ところが、バーの無差別殺人をテレビで知ったジャックが、突然彼らの前に現れた。



俺がトム・クルーズだ!


検事役リチャード・ジェンキンスもちょっと怪しい?


美人なんだけど面白い顔のロザムンド・パイク


ジェイ・コートニーの演技はよかった。たぶんブレークするよ。


存在が怖いおじさん


いつもいい味だしてるロバートデュバル


しかしバーは刑務所への護送のバスの中で、乗り合わせた囚人たちに半殺しの目にあって集中治療室でこん睡状態だった。
病院を訪ねたジャックは、そこに居合わせたロディン検察官の娘でバーの弁護を引き受けたヘレン(ロザムンド・パイク)に会う。彼女は、ジャックに事件の調査を依頼する。
しかしジャックは、バーのイラクでのライフル乱射事件を説明し、もしバーが今回の犯人なら、彼を葬るために来たことを説明する。
ジャックは、ヘレンがバーの事件の証拠品を見せるという条件で、彼女の依頼を受ける。
ジャックの要請で、ヘレンが遺族と話をするうちに、ある被害者たちの裏の関係と大きなゼネコンの影が見えてくる。
そんな時、レストランで食事をしているジャックに、サンディーと名乗る娘と、取り巻きのチンピラたちが脅しにかかるが、逆にジャックにボコボコにされる。彼らは殺し屋の組織に雇われたチンピラたちだった。
ジャックは、事件の黒幕と、彼の手下で残忍な殺し屋に、だんだん迫っていくが、彼を脅したチンピラのボスや、サンディーが次々に殺され、ジャック自身がサンディー殺しの容疑者にされる。
逃亡中、エマーソン刑事に見つかったジャックは、数十台のパトカーに追いかけられるが、その途中ジャックを尾行していた殺し屋のチャーリー(ジェイ・コートニー)の車を見つけ、今度は三つ巴のカーチェイスがはじまる。
無事警察の手を逃れたのも束の間、ヘレンを人質に取ったチャーリーから電話が入る...



5人対1人


喧嘩をはじめたら容赦ない


本当に容赦ない


徹底的に容赦ない


トム・クルーズがまた新しいキャラクターを見つけたようだ。
ジャック・リーチャーは、イギリスのハードボイルド作家リー・チャイルドがシリーズ化してるキャラらしい。(残念ながら、僕は読んだことがないが)
このジャックは、滅茶苦茶強い。ジェイソン・ボーンを彷彿させる。
そして、冷静沈着、頭脳明晰、有言実行と四文字熟語がとても似合うクールなヒーロー。
どの作品でも、「俺がトム・クルーズだ」を全開にする、彼にとてもよくマッチしたキャラだ。
5-6人を相手にした喧嘩、殺し屋チャーリーとの雨の中のフィストファイト、カーチェイスとアクションの見どころの他にも、ところどころで入ってくる笑いがいい。
それと、殺し屋役のジェイ・コートニーはまだまだ無名だが、とてもいい味出してる。
最近どこかで見たことあるとおもったら、「A Good Day to Die Hard」の予告編だった。
2013年楽しみな作品のひとつ。

監督のクリストファー・マッカリーは、あの世間をびっくりさせたジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー2大スター共演の超駄作「ツーリスト」を撮った人。
トムとは、「ワルキューレ」、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」とこの映画で3作目。この後も「トップガン2(仮)」と「ミッション:インポッシブル5(仮)」で、トムと組むようだ。
この映画もシリーズ化されるだろうから、トム専属監督だな。
日本では、「アウトロー」ってちょっと微妙なタイトルで公開されるらしい。
まあ、トムファンの人には満足出来る作品だと思う。 星 /5 



殺人犯に仕立て上げられ、ボコボコにされても、彼が一番怖がっていたのは...


警官に追っかけられながら犯人を追う無茶なカーチェイス


予告で見てなければもっと笑えたシーン


トリビア
当初、ブラッド・ピット、ヒュー・ジャックマン、ジェミー・フォックス、ウィル・スミス、ビンス・ボーンがジャック役の候補に挙がっていた。(ビンス・ボーンはあり得ない)

トム・クルーズが拘置所から釈放されて、返される所持品の中に、作者リー・チャイルドの本がある。


撮影シーン