スペル / Drag Me to Hell

2009-10-18 | 映画
今回は、「スパイダーマン」シリーズの巨匠サム・ライミ監督の、奇妙なB級オカルト作品「Drag Me to Hell / スペル





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銀行のローンデスクで働くクリスティン・ブラウンの前に現れたジプシー風の老婆。
クリスティンが彼女の3度目の不動産ローンの延長願いをキッパリと断ると、老婆は態度を豹変。敵意むき出しに掴みかかる老婆に必死に対峙するクリスティンだが、死に物狂いの応戦も虚しく倒れてしまう。
そして薄れゆく意識のなか、彼女は聞きなれない呪文のようなものを聞くのだった...(CinemaCafe.netより)

     
     しばらくオカルト作品から離れられそうにない大熱演のアリソン・ローマン。

     
     緊張感のない馬面のジャスティン・ロング

     
     本当にグロイお婆さん。ホチキス2つ刺さってます。

     
     あの「バベル」に出ていた女優さん


スパイダーマン」から、エンターテイメント作品の巨匠のイメージがあるサム・ライミ監督だが、本人は「死霊のはらわた」以来のB級オカルト作品が好きなようだ。
近年は、「スパイダーマン」シリーズが忙しいらしく、オカルト作品を撮っていないが、「呪怨 The Grudge」や「30デイズ・ナイト」といった作品のプロデュースには関わっている。

主演は、ほとんど無名に近いと思っていたら、結構面白い作品に出演しているアリソン・ローマン。
彼女が、23歳で14歳を演じた、あの「マッチスティック・メン」の少女だったとは。
そういえば、最近アメリカで上映された「Gamer」でも、少女役だった。
顔のパーツが中央に集まった、童顔の女優さんだ。

相手役は、最近の若手俳優の中で露出度の高いジャスティン・ロング。
もともとコメディー作品がメインの役者だ。
その風貌と表情から、シリアスな作品でも、どこか笑いを誘うキャラが定着している。
あの「ダイ・ハード4.0」では、どこまでも追いかけられるハッカーの若者を演じていた。
彼はアップルのCMでも、有名だ。

悪魔祓いの館の女性は、アドリアナ・バラッザで、ブラビ主演の「バベル」で、サンディエゴの砂漠をさまよった、メキシカンのお手伝いさん役だった女優だ。
あの役は、とても印象深かった。


     
     ここから物語がはじまる

     
     最初の対決シーン

     
     年寄りでもいたわれない

     
     怪しい占い屋


教科書どおりのB級オカルト作品。ちょっと違うのは、お笑いが、いっぱいだということ。

先ず、老婆、怨み、呪文、悪魔祓いとオカルトに必要なパーツが前半にちらばめている。
そして、オカルト作品に必須の、グロテスクシーンも、初めの銀行のシーンからバンバン出てくる。普通にしているお婆さんの表情が、すでに気持ちが悪い。
それをアップで見せて、観客を笑わせる。
観客が思わず笑ってしまうグロさとか、ハチャメチャなシーンがこれでもか、と出てくる。

クリスティンと老婆の直接対決シーンが、この作品のハイライトだろう。
最初は、駐車場のシーン。
このシーンも怖いというか、可笑しい。
何しろ頭にホチキスをつけた、お婆さんが吼えているのだから。

次は、葬式のシーン。
葬式がめちゃくちゃになっている。
死体相手のドタバタは、ドリフのコントを見ているようだ。

そして、墓場のシーン。
これもお決まりの雨が降っていて、ただの墓荒しを泥池の決闘に変えている。
これも、半分1人芝居に近い、ドタバタのコントだ。

これらの、珍場面がCGではなく、特殊メークを使い繰り広げられる。
最後のどんでん返しと、宣伝では謳われているが、そのネタが、途中あまりにも露骨に映されているので、どんでん返しでも何でもない。
最後に何が起こるか、中盤で分かってしまう。

遊び心いっぱいで、自分の作りたい作品に仕上げ、それに観客が見事にはまったという、監督の勝利。
これからも、たまにでいいから(毎回だと飽きる)、こういう作品を撮り。続けてもらいたい。

最後に、何で「スペル」なんて邦題にしたのだろう。
原題通りに「私を地獄に連れてって」としたらよかったのに。


     
     悪魔祓いシーン

     
     墓荒しシーン

     
     女優生命をかけてます


トリビア
アリソン・ローマンの前に、エレン・ページの名も挙がったが、スケジュールの関係で実現しなかった。

老婆の車のナンバープレートは「99951」で、ひっくり返すと「IS666」

もう少し動物園のビデオ

2009-10-18 | 愛海
今日のネットで拾った面白写真 - 違法駐車




もう少し、動物園のビデオ。



動物園での素朴な疑問を尋ねる珠理



エイに触れる水槽



汽車



もうひとつ汽車



愛海が動物園で一番やりたかったこと


今日の一言 
議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、と自分にいいきかせている。
もし議論に勝ったとせよ。相手の名誉をうばうだけのことである。
通常、人間は議論に負けても、自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである。
(司馬 遼太郎 『竜馬がゆく』)

管理人: アメリカ人で、よく議論の為の議論、質問の為の質問をする人がいる。そうやって自分の存在感を出す努力をする人たちがいる。他にも、存在感を出すやり方はあると思うのだが。


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