今日のアリゾナの空 2017年08月20日

2017-09-04 | ありぞな Sky
鮮やか






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ゲットアウト / Get out

2017-09-03 | 映画






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4億5千万円と超低制作費ながら、アメリカだけでも175億円の興収を上げたスリラー作品。
監督は、コメディアンのジョーダン・ピール。彼の初監督がホラー作品とは。
主演のダニエル・カルーヤは、「最後の追跡」、「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」に出ていたが、ほとんど無名の役者。相手役のアリソン・ウィリアムズは、「ガールズ」というHBOのコメディに出ていたらしいが、僕にははじめましての女優さん。

写真家のクリスは、ガールフレンドのローズと、彼女の両親のところに週末旅行に出かけた。
クリスが、ローズの両親と会うのは初めてで、黒人の自分を見てどう反応されるか多少心配していたが、両親は快く二人を迎えた。
彼女の両親は、父親が脳神経外科医で、母親が精神科医という裕福な医者の家庭だった。
この家では家政婦と庭師に黒人の男女を住み込みで雇っているが、その二人の言動が多少奇妙で、気になったが、ローズの両親は彼をもてなしてくれた。
その夜、ローズが寝た後で、そっとタバコを吸いに外に出たクリスは、庭師のウォルターを見つける。
ウォルターは、クリスに向かって全速力で走って来て、ぶつかる寸前で曲がって走り去っていった。
また、家政婦のジョージナは、二階からクリスを凝視している。
気味が悪くなり、慌てて家に入ると、母親のミッシーと会ってしまう。
彼女と話すうちに、クリスはいつの間にか催眠にかけられ、意識を失っていた。
翌日、クリスは悪夢を見て目覚めの悪い朝を迎えるが、ミッシーにかけられた催眠のせいでタバコを吸いたいと思わなくなっていた。
その日クリスは、留守を頼んでいるロッドという友人に、この家の黒人使用人の様子や、催眠にかけられた事を話した。
ロッドは、インターネットで調べた、その辺りで何人かの黒人が行方不明なっていると話をして来たが、クリスは全く取り合わなかった。
そして、お昼頃からローズの両親が定期的に開いている大きなパーティーがはじまり、大勢のお客が集まって来た。
お客の全てが白人だった。
そして、お客たちは、黒人のクリスに少し異常ともとれる興味を示した。
しばらくしてクリスは、一人ローガンという黒人を見つけたが、やはり彼も様子がおかしい。
ロッドに、ローガンの写真を送ろうと携帯で隠し撮りした時に、うっかりフラッシュを使ってしまった。
そのフラッシュのせいで、ローガンは鼻血を流しながら、「出ていけ」とクリスに迫って来た。
クリスは、気を落ち着ける為、ローズを誘い、人のいない近くの湖に行き、今夜街に帰ると伝える。
同じ時、クリスの両親は、パーティーの客たちにクリスの写真を見せながら、彼を買い取るオークションを行っていた。 

バージニア州シャーロッツビルの事件以降、全米が無知で身勝手な白人優位主義者対それ以外のまともな人達の論争が続く今のアメリカでは、まさにタイムリーな人種差別を主題にした映画。
但し、これはアメリカの奥深くに根付くテーマ。黒人と白人の恋人や妻、ラテン系アメリカ人と白人、カソリックとプロテスタント、アジア系と白人。
こんなに多様化した人種の国アメリカでも、色、人種、宗教の壁はとても大きい。
昔、会社の同僚に親として、子供にこんな子と友達になっちゃダメ、と言うのは間違っていると言ったことがある。
すると、同僚は(白人)、でも黒人と結婚すると、二人だけの問題だけでなく、黒人の家族、親戚が後ろについてくる、と言っていた。

この作品に話しを戻す。とってもよかった。
前半は、必死で黒人差別を取り繕うとする白人たちと、その中に暮らすとても不気味な黒人たちの様子が描かれる。
そして、その白人たちの目的が分かった中盤からは、一気にホラー。
催眠にかけられたクリスが、味わう恐怖。
そして終盤でパトカーの、助けが来たのか、敵が来たのかのドキドキ感。
最初から最後まで、観客を飽きさせないストーリーだった。
主人公のダニエル・カルーヤの演技も最高によかった。上手い役者だ。
イギリス人なのに、全くイギリスのアクセントがなく、アメリカの黒人になり切っている。
そして、彼の目の表情。
前半までは、白人ばかりの中で戸惑う表情。
後半は、催眠と恐怖の表情。特に椅子に縛られ目を見開いて涙を流すシーンは強烈。
アリソン・ウイリアムズの、優しく愛らしい彼女役がハマっているなと思って観ていたら、思わぬ役柄転換があって楽しめた。
知らなかったが、彼女は、アメリカでも有名なジャーナリスト、ブライアン・ウィリアムズの娘だった。
そして、周りを固めた、お父さん役のブラッドリー・ウィットフォード、お母さん役のブラッドリー・ウィットフォードのベテラン陣と、友人のロッドを演じたリル・レル・ハウリーのはじけた演技もよかった。 



99%



表情がとってもチャーミングなダニエル・カルーヤ


上品だけれど差別を嫌う芯の強い彼女だったのだけれど


不気味なほど品のある夫婦




この二人も不気味




口は悪いが友人思いのロッド


クリスは、ローズ家族に歓迎される


母親のミッシーがクリスを催眠療法にかける




パーティーに来ていた唯一の黒人ローガンもロボットのような表情


フラッシュで鼻血を流す


ロットが調べた行方不明記事


クリスを商品にしたオークション


後半は一気にホラー










クリスを助けてくれるのか



アリソン・ウイリアムズのLate Night Showインタビュー


ロッテントマトインタビュー



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ウインド・リバー(原題) / Wind River

2017-08-26 | 映画






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ネイティブアメリカンの保留地で起きたレイプ殺人のスリラードラマ
最後の追跡」、「ボーダーライン」とかなりハードなドラマの脚本を書いたテイラー・シェリダンの監督第二作目。 主演は「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー、共演にオルセン姉妹の妹エリザベス・オルセン。それに「最後の追跡」にも出ていたギル・バーミンガム。

合衆国魚類野生生物局の職員でプロのハンターのコリー・ランバートは、別れた妻がネイティブアメリカンだった事もあり、ワイオミング州ウィンド・リバー保留地で動物の保護する仕事をしている。
雪に閉ざされた高原で、いつもの様にパトロールをしていると、彼の親友マーティンの娘ナタリーの凍死死体を発見する。
ナタリーは、とても薄着で、しかも裸足だった。
雪の上には彼女の足跡しかなく、一番近くの家からも10キロ近く離れた奥深い場所での謎の死だった。
すぐにFBIに捜査を依頼するが、送られてきたのは、ワイオミングの気候の厳しさも、ネイティブアメリカン社会の複雑さも分からない、薄いFBIジャケットをまとったジェーン・バナー捜査官ひとりだった。
解剖の結果、ナタリーは暴行とレイプされた後があったが、死因は体温が下がった状態で冷気を大量に吸い込んだ為の肺出血だった。
ジェーンは、不慣れな場所の捜査を進めるため、コリーに捜査のサポートを依頼する。
捜査をはじめると、麻薬売人の家で一緒に逮捕した、ナタリーの兄のチップから、ナタリーは石油掘削所の警備員のマット・レイボーンという男と付き合っていたという証言を得た。
保留区の警察署長でコリーの友人のベンが6人の全警官を招集し、ジェーンと共に石油掘削所に向かう。
コリーは、別行動で犯人が残した可能性のある、雪の上に残った轍を、スノーモービルで辿るが、それは一山超えてやはり、石油掘削所に延びていた。 

日本人には全く未知の世界だが、メキシコ人、黒人差別以上に、アメリカ(白人)が虐げ、殺戮、虐殺してきたネイティブアメリカンは、今も強烈であからさまな差別を受けている。
ニューヨークタイムスによると、この保留地の平均寿命は49歳、失業率80%
また、毎年ネイティブアメリカンの女性が行方不明になる数は全米平均を大きく上回るそうだ。
レイプ被害の数は全米平均の4倍、また殺された件数は10倍。
その上、保留地はアメリカ連邦管轄のため、そこで起きるネイティブアメリカン以外の人間の性犯罪は、その州の州法では裁けられず、結局起訴もされない。
逆に、ネイティブアメリカンがネイティブアメリカン以外の人間に対して性犯罪を起こすと、連邦法とその部族警察の両方から裁かれることになる。
アメリカの法制度自体が立派な差別を作っている。
実際に撮影中のテイラー・シェリダンを訪ねたウィンド・リバーのショショーニ族の酋長は、今も若い女性の12件の殺人が未解決のままだと伝えた。全人口6000人の土地でだ。

ジェレミー・レナーの演技は最高だった。「ハート・ロッカー」を超えた。
昔、娘を失い、それが原因で家族とも別れ、保留地の自然の中で、淡々と生きるプロのハンター。
親友の娘が暴行をされた挙句、寒い雪の中で死んだのに、検視では犯人は殺人犯にもなっていない。
また、暴行の起訴さえも出来ないかもしれない。
その不条理に、犯人に対して、彼の方法で罪を負わせる。
エリザベス・オルセンは、最初は未知の土地と環境に戸惑う頼りなげな捜査官だが、保留地で起きている現実に心を痛め、犯人を追いかける健気な捜査官が彼女にピッタリだった。
終盤は果敢に犯人と対峙する、体を張った演技もよかった。
また、コリーを信頼して捜査をすすめる警察署長のベン役のグラハム・グリーンが渋い。
娘を失っても気丈に振舞うが、親友の前に泣き崩れるギル・バーミンガムもとってもよかった。
ギル・バーミンガムとジェレミー・レナーの絡みが、この作品の一つの見どころでもあった。
ストーリーは、中盤までは犯人捜しと、ネイティブアメリカンの社会を語ったドラマが続くが、終盤でいきなり壮絶アクションシーンになる。
そして最後に、また静かな山頂で事件が終わる。
ある意味、ウィンド・リバーという土地が、主人公の作品。
間違いなく今年のトップ3に入る作品。 



85%



おそらく今までで一番の演技を見せてくれたジェレミー・レナー


ひたむきに捜査をすすめるFBIエージェントを演じたエリザベス・オルセン


「最後の追跡」に次いで印象的な演技を見せてくれたギル・バーミンガム


この人が渋い


被害者の少女を演じたのは、中国系のケルシー・チョウ


舞台はワイオミング州のウィンド・リバー、ネイティブアメリカン保留地


雪の上を裸足で逃げる少女


遺体として発見される


捜査中にいきなり催涙スプレーを噴射する麻薬の売人


石油掘削所には多くの警備員が


終盤の衝撃シーン








遠くから犯人を狙う


犯人はこいつ

コリーは、犯人に逃げるオプションを与える



エリザベス・オルセンのジミー・キンメルショーのインタビュー
撮影中、雪目になったらしい


ジェレミー・レナーのモーニングショーのインタビュー
夏に撮影で腕を骨折した話
27の家をリフォームした話
ウィンド・リバーのスノーモービルの話



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ベイビードライバー / Baby Driver

2017-08-12 | 映画






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エドガー・ライト監督、アンセル・エルゴート主演の、全く新しい疑似ミュージカルアクション作品。
ライト監督は、「ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン!」や「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」で、サイモン・ペッグ、ニック・フロストと組んでユニークなオタク物の作品で有名になった奇才。
アンセル・エルゴートは、デビューは2013年の「キャリー」のリメイクとキャリアは浅いが、実力のある若手俳優。
ダイバージェント」シリーズが人気作品だが、やはり「きっと、星のせいじゃない。」のガス役の名演技が印象に残っている。
脇を固めるのは、演技がとっても濃い大御所ケヴィン・スペイシー、顔の濃いジョン・ハムとジョン・バーンサル、こういう役をやらしたらピカ一のジェイミー・フォックス、ヒロインのリリー・ジェームズとメキシコ系のエイザ・ゴンザレスがむさ苦しい男のドラマに花を添えている。

アンセル・エルゴート演じるベイビーという、変わった名前の青年は、その天才的な運転能力を買われ、強盗犯組織の逃がしや運転手として、ドグという組織のボスに仕えている。
昔、ドグの車を盗み、その代償と借金の為に、嫌々運転手をして来たが、いよいよ次の仕事で借金の返済が全て終わる。
彼は、子供の頃、交通事故で両親を失う。その事故の後遺症で、今も耳鳴りが鳴り止まず、いつもiPodで大音量の音楽を聴いている。
いつも音楽で自分の中に籠っているベイビーだが、最後の仕事を待つ間、たまたま立ち寄った、コーヒーショップのウエイトレスのデブラに一目惚れする。
最後の仕事も、ドグが綿密に強盗計画を立て、仲間を集め仕事がはじまった。多少危ない場面もあったが、最後は、べイビーのドライビングテクニックで無事仲間を逃がす。
ドグから最後の報酬をもらい足を洗うベイビー。
宅配ピザのバイトに付き、デブラとデートを重ねるベイビーの前に、またドグが現れる。
彼はデブラの事も調べていて、ベイビーを暗に脅かして、仕事に戻るように強要する。
ベイビーは、デブラと組織から逃げる計画を立てるが…

さすが、ライト監督、面白い作品を作ってくれた。
ラブストーリー、ユーモア、アクションが、きれいな映像と音楽で上手く絡まり合ってる。
音楽のテンポと歌詞に合わせてストーリーと映像がが流れる。
三台の赤い車がワルツのようにポジションを変えながら走行し、ベイビーがコーヒーを買いに行くシーンは、それこそミュージカル。
この音楽が前面に立ってストーリーを引っ張るのはミュージックビデオを作っていた監督ならでは。
ただミュージックビデオと違い、アクションが加わっているので、練られた脚本、撮影、緻密な編集を要したに違いない。
そして、それぞれの際立ったキャラ設定と役者がピタリ合っていた。
ナイーブな印象のあるアンセル・エルゴートの無口で無表情のベイビー、ジェイミー・フォックスのはじけた極悪ギャング役、ケヴィン・スペイシーの存在感、終盤のジョン・ハムの狂気な男、全てど真ん中だった。
この夏のおすすめ映画。 



94%



彼の作品で今のところ外れ無しのアンセル・エルゴート


大御所


ギャング役ではハリウッド一


ジョン・ハムもジョン・バーンサルよかった




ヒロインのリリー・ジェームズ、僕にとっては初作品


ぶっ飛んでたエイザ・ゴンザレスも、僕にとっては初作品


銀行強盗に向かう三人


逃走車はなんとスバル




同じような赤い車と並走して、何をするのか


サイドブレーキを巧みに使いながら車の間をすり抜ける






古いiPodが沢山出てくる


オシャレポスター




おまけのiPodヒストリー



トリビア
カーアクションは全て実写でCG、グリーンスクリーンは一切使われていない

エドガー・ライトが、初めてアメリカで撮影した作品

エドガー・ライトは、1995年からこの作品に着手したが、脚本が完成したのが2011年で、映画の完成が2017年。

バック・トゥ・ザ・フューチャー」のオマージュが多く入っている。ケヴィン・スペイシーのドクとジョン・バーンサルのグリフというキャラの名前、ニードルを演じるフリーは、エディと言うキャラでパート2、3に出ていた。

出演者は、事前に作中使わられる音楽を送られて、脚本は音楽を聴きながら読むように指示されていた。


ジェイミー・フォックスのジミー・キンメルショーインタビュー


アンセル・エルゴートとジェイミー・フォックスのファッションの話


トゥデイショー



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スパイダーマン ホームカミング  / Spider-Man: Homecoming

2017-08-12 | 映画






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新しいスパイダーマンのシリーズ。
主演は、トム・ホランド。彼は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で今のスパイダーマン役を手に入れる。その前には、「インポッシブル」というナオミ・ワッツ主演のスマトラ島沖地震の津波のサバイバーを描いた作品で見たことがある。
共演は、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr、「バードマン」以来また勢いが出て来たマイケル・キートン。 
今回のヒロインは、歌手でダンサーでもあるゼンデイヤ。

シビル・ウォー後、ピーターはアベンジャーズに参加したくて仕方がないのだが、スタークは次のミッションを待てとはぐらかす。新しいスパイダーマンスーツをピーターに渡すが、肝心の戦闘ファンクション等は起動しないようにして、ピーターの行動をモニターする。
何も知らないピーターは何とか認められたくて、近所をパトロールし続ける。
ある日、強盗事件に遭遇して、犯人達を倒すが、そこで使われた強力な破壊兵器に驚かされる。
そしてその兵器の製造者が誰なのか自分で調べはじめる。
同じころ、高校では全米学力コンテストに参加するチームに参加し、そのチームの女性リーダーのミシェルにほのかな思いを寄せる。
ミッシェルとの仲を何とか進展させながら、兵器の製造グループに次第に近づいていくピーターは、ホームカミングでのミッシェルとのデートの日に、信じられない事実を知る。

スパイダーマンは、サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演のオリジナルシリーズ、アンドリュー・ガーフィールド主演の「アメイジング」シリーズ、そしてこの作品とマーベルは、いろいろと工夫をしながら人気キャラのシリーズ化を続けているが、どうもターゲットにしている観客層が下がってきている気がする。
初代はハイティーンまたは大人にも受けるちょっとダークなストーリー、「アメイジング」で中高生の青春ドラマになり、今回の対象は小中高生のような気がする。
当然、僕は今回の客層から大きく離れているので、あまり楽しめなかった。
マイケル・キートンの存在感はさすがで、彼の悪役振りはとてもよかった。
スパイダーマンとアイアンマンのちょっとした絡みも、まんまとマーベルの罠にはまってしまい楽しめた。
ただ、主人公ピーター、彼の親友ネッド、ヒロインのミッシェルのストーリーがどこか幼稚で、ダメだった。
それと、ワザとらしいくらいにピーターが成長していくところも、いまいち入っていけなかった。
2019年の第二弾が公開されるようだけれど、どうしようかな? 



92%



三代目スパイダーマンは、トム・ホランド。友人との凸凹コンビがあまりにもありきたり


最近、「バードマン」、「スポットライト」、「ファウンダー」と、いい役をこなしてるマイケル・キートン


マリサ・トメイは、脇でもちょっと目立つ女優


アベンジャーズ」シリーズはこの人が仕切ってる


ヒロイン役のゼンデイヤ


トニー・スターク作成のニュースーツ


飛べます


この作品の見せ場のフェリーのシーン






マイケル・キートンは、この作品でもバードマン






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ダンケルク / Dunkirk

2017-08-06 | 映画






オフィシャルサイト


バットマン「ダークナイト」シリーズや「インセプション」、「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督の2017年一番の話題作。
イギリスでは「ダンケルク スピリット」と言う言葉にもなっている第二次世界大戦に、大きな影響を与えた実際のエピソード。
戦地で恐怖と戦いながら必死に生きようとする二等兵の主人公トニーを演じるのは、まだ無名のイギリス人俳優のフィン・ホワイトヘッド。
周りを固めるのは、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「レヴェナント: 蘇えりし者」のトム・ハーディ、僕の好きな役者。
スピルバーグ監督の「ブリッジ・オブ・スパイ」で2016年の助演男優賞を総取りしたマーク・ライランス。
「パニック・フライト」の犯人役が印象的だったキリアン・マーフィー。
見るからにイギリス紳士、サーの称号をもつケネス・ブラナー。
トム・ハーディとキリアン・マーフィーは「ダークナイト ライジング」と「インセプション」でもノーラン監督と仕事をしている、監督お気に入りの役者のようだ。

1940年、第二次世界大戦の初期、イギリスとフランス連合軍の兵士40万人が、侵攻して来たドイツ軍によってフランス北部の海辺の街ダンケルクまで追い詰められ包囲されていた。
この街は、ドーバー海峡をはさんで、イギリスのドーバーまで70キロ。
イギリスから軍艦が救出に向かうが、ドイツ軍は空からの攻撃でこれを阻止しようとした。
当時、まだ大統領になったばかりのチャーチルの指令もあって、民間の漁船、ヨット、商業ボートの船員達も、40万人の兵士救出の為にダンケルクに向かう。
空からはイギリスの空軍が、ドイツ戦闘機とドッグファイトを繰り広げていた。

もう、だただた凄い作品。
この作品の特徴は、セリフが極端に少ない、それぞれのキャラクターの設定説明がない、戦争映画なのに敵の姿が出てこない、そして恐怖たっぷりの戦闘シーンなのに血が一滴も出てこない。
その「ない」事ばかりなのは、映画の原点である映像と、俳優の演技と、音響を最大に活かすためだと思う。

最初の市街地での銃撃戦のシーンから、一気に映画の中に連れて行かれる。
監督は、観客に、この作品を俯瞰で見させない。
兵士たちが逃げ惑う海岸、桟橋、船の甲板や、船底の狭い空間に、常に自分がいる感覚になる。
その臨場感が半端ない。

この作品は、三つのシチュエーションから成っている。
ドイツ軍空爆に恐怖し、逃げ惑う40万人の兵士達の海岸でのストーリー
自国とフランスの兵士を助けるため、立ち上がる名もない海の男たちの航海のストーリー
ドイツ軍機とドッグファイトするパイロットの空のストーリー

この三つのストーリーが、上手いこと切り替わっていくのも、監督と脚本の上手さ。
浜辺では、二等兵のトニーが何とか、戦闘機の銃撃に怯え、救助船の船が空爆され火の海に放り出され、死に物狂いで生きようとする。
マーク・ライランス演じる愛国心溢れるヨットの船長は、船上の不幸な事故にも怯まず、救助を待つダンケルクに船を進める。
イギリス空軍のパイロット役トム・ハーディは、帰還するための燃料がなくなるのを覚悟で、船の上でドイツ機の危険にさらされる何百という兵士を救う。
彼は、セリフが少ないどころか、目以外は顔の露出もほとんどない。ただ、その眼の演技が凄い。
この作品は間違いなく今のところ2017年トップ。
アカデミー賞にも、必ず賞に絡んでくるだろう。 
トム・ハーディとマーク・ライランスのどちらが助演男優賞候補になるか。
作品賞、監督賞にも、今のところ一番近い作品。 



93%



ノーラン監督は、このフィン・ホワイトヘッドをはじめ、無名の若者達を多く起用した


トム・ハーディの数少ない目以外が出ている場面


トム・ハーディの眼の演技も凄かった


どこにでもいるおじさん風なのに、作中の存在感が凄いマーク・ライランス




いかにもシェイクスピア俳優のケネス・ブラナー


CG一切なし、本物の飛行機を使った空中戦シーン






兵士はドイツ機の格好の的にされる










本来攻撃の的にならない赤十字をつけ、怪我人を乗せた船も爆撃される


小さな民間船が、イギリスから救助に駆け付ける





トリビア
クリストファー・ノーラン監督は、当時の民間船の経験をするために、彼の妻と友人と実際にイギリスからダンケルクまで船で渡った。天候の関係で19時間かかった。

マーク・ライランス演じるドーソンは、ライト―ラーという当時66歳で実際に救助に行った人物。


クリストファー・ノーランとマーク・ライランスのTODAYショーのビデオ
クリストファー・ノーランは、ダンケルクのストーリーと育ったと語ってる。イギリス人のカルチャーだと。



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今日のアリゾナの空 2017年08月05日

2017-08-06 | ありぞな Sky
凄く立体的な雲だった






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今日のアリゾナの空 2017年07月30日

2017-08-06 | ありぞな Sky
夏のイワシ雲






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ちょっと前のアリゾナの空

2017-08-01 | ありぞな Sky
随分サボってた。
こう並べてみると、いろいろな表情がある。


















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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 / The Mummy

2017-07-30 | 映画






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前作の、「ジャック・リーチャー: Never Go Back」に続いて、ちょっとコケてしまったトム・クルーズの主演作品。
彼の演技、アクションはいつも通り素晴らしいのだけれど。
Mummyという使い古された題材に、女版ミイラ、トム・クルーズのアクション、大御所ラッセル・クロウ、迫力のCGと、いろいろ加えているが、何かまとまりのないストーリーになっている。
スリラー、ラブストーリー、コメディ、アクションがまとまりもなくごちゃごちゃしてる。
そして、それぞれのシーンが何かバラバラで別の映画を見ているよう。
たぶん原因は、六人の脚本家を使っているからだろう。

ソフィア・ブテラ演じるMummyのアマネットに対して、アナベル・ウォーリス演じるヒロインのキャラの薄いこと。
この女性キャラと、トムの友人で幽霊になってしまったクリスの冗談キャラが、ストーリーを邪魔している。
それに対して、Mummyのアマネットはよかった。

古代エジプトで、女王の座を狙っていたアマネットは、自分に弟が生まれその願いが叶わないと知ると、自分の魂をセトという神に売り、一族を皆殺しにする。
当時の神官たちは、邪悪に生まれ変わったアマネットを捕らえ生きたままミイラにし地中に埋めた。
現代、イラクで宝探しをしていたニック(トム・クルーズ)とクリス(ジェイク・ジョンソン)は、反乱軍の空爆後で、巨大な古代遺跡を発見する。
考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)は、その遺跡が犯罪者の墓で、監獄として設計されていることを突き止める。
遺跡から発見した棺をアメリカに空輸途中、クリスに取り次いだアマネットは、飛行機を墜落させ、ニックの機転でパラシュートで脱出したジェニー以外は全員墜落死。
しかし、数日後遺体安置所でニックが目を覚ます。
彼は、遺跡に入った時に、すでにアマネットに呪いをかけ、セトを現代に蘇らせる肉体として使おうとしていた。 


16%


トム・クルーズは作品がダメでも、体を張ったアクションで魅せる


今回のトムの相手は、考古学者役のアナベル・ウォーリス


マミー役はソフィア・ブテラ。この人は、この後に上映されるスパイ物の「Atomic Blonde」で、シャーリーズ・セロン相手に素顔で好演


こんなになってしまったラッセル・クロウ


棺を運ぶ飛行機にカラスが襲いかかる


なんとミイラ(王女アマネット)を捕まえた


怒ったアマネットの反撃は半端ない


トム・クルーズの体を張ったアクションが救いだった











トム・クルーズのTonight Show出演ビデオ



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