昨日、デスカルサス・レアレス修道院について書きながら、スペイン旅行で訪れたもうひとつの修道院を思い出した。実は草稿を書いたものの、UPする機会を失い保留にしていたもので、過去の記事一覧を遡り草稿を拾い出して読む。2008年7月に書いたものだった。今回、そのままUPしようと思う。要するに、手抜きだね(^^;;;
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今頃読むなんて遅過ぎの感もあるが、フェルナン・ブローデルの「地中海―フェリペ二世下の地中海と地中海世界」(藤原書店)を読み始めた。まだ1巻目を読み終えたところだが、地中海世界を俯瞰して眺める斬新な視点に感動さえ覚えてしまった。地中海は海だけではない。山地も台地も平野もある。それぞれの地域性から人々の気質や暮らし、経済のありようが歴史の中でどのように変化していったか、また変らなかったか。豊富な資料(ブローデルの博覧強記?!)から生き生きと語られる。自分の視野がちょっとだけでも広がったような気さえする。全巻をぜひ通して読みたいと思っている。(できるだろうか?(^^;;;)
で、フェリペ2世で思い出し、2004年春に訪れたエル・エスコリアルで撮ったデジカメ画像を整理してみた。でも、ピンボケは多いし、せっかく撮った絵画の作者や題が特定できないものがあったり…情けなや(~_~;)。カメラが悪いのかカメラマンの腕が悪いのか(モチロン腕/涙)。もし不明作品に関してご存知の方がいらっしゃったらご教授くださいませ。
サン・ロレンソ修道院・王宮 入口 外壁から望む
エル・エスコリアルはフェリペ2世が聖キンティーンの戦い(1557年)の勝利を感謝して聖ロレンソ(聖ラウレンティス)に捧げた修道院を附属させた王家の墳墓であり王宮である。1563年から着工し1584年に完成した。
聖ラウレンティスが格子型の網で焼かれて殉教したことから、建物は格子型で構成された堅固な造りになっている。見学コースには建築工法などのコーナー(実物通路)などもあった。
エル・エスコリアル駅まで列車で行ったのだが、マドリードのアトーチャ駅から1時間ぐらいの距離にある。駅からタクシーで向かうと、荒野の中に突然ドでかい要塞のような城が建っているように見えた。修道院部分が附属していると言ってもイタリアの修道院とかなり雰囲気が違う。
王宮部分には絵画館もあり、フェリペ2世の部屋もあり(寝室にヒエロニムス・ボス《快楽の園》を置いていたらしい)、素晴らしい図書館もある。王家の霊廟には荘厳な棺が重なり、カルロス1世(カール5世)もフェリペ2世もここ眠っているのねぇと感慨深かった。
王宮部分や修道院部分をあれこれ歩くうちに、何気に入った礼拝堂にティツィアーノ《聖ラウレンティスの殉教》が祭壇画として飾られているのに遭遇!驚いたぁ~。正直言うと燃え盛る炎の上で網焼きにされる姿は残酷で恐かったけどね。
ヴェネツィアで、島の端にあるジェズ教会をわざわざ訪ねたのも同主題作品をチェックするためだったのだが、照明効果が良かったのか私的にはエスコリアル作品の方が断然素晴らしいと思う(^^;
さて、エル・エスコリアルに所蔵されている作品を紹介しよう。
ティツィアーノ《聖ラウレンティスの殉教》 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン《磔刑》」
エル・グレコ《聖マウリティウスの殉教》 ボス《快楽の園》のタペストリー
ティツィアーノ《聖ヒエロニムス》 ベラスケス《服を剥ぎ取られるヨゼフ》
ヒエロニムス・ボス《荊冠のキリスト》
さて、写真を撮ったものの、作者や題名がよくわからないものがある。
左上作品は短縮法で描かれた天使がカラヴァッジョを想起させたもの。右上と下の2作品は明らかにヴェネツィア派だと思う。ティツィアーノっぽいし、ヴェロネーゼっぽいとも思う。でも、自信が無い(^^;;;
(1) (2)
(3)
上に紹介した(1)(2)(3)の作品についてご存知の方は、ぜひご教授くださいませ(^^;;;
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今頃読むなんて遅過ぎの感もあるが、フェルナン・ブローデルの「地中海―フェリペ二世下の地中海と地中海世界」(藤原書店)を読み始めた。まだ1巻目を読み終えたところだが、地中海世界を俯瞰して眺める斬新な視点に感動さえ覚えてしまった。地中海は海だけではない。山地も台地も平野もある。それぞれの地域性から人々の気質や暮らし、経済のありようが歴史の中でどのように変化していったか、また変らなかったか。豊富な資料(ブローデルの博覧強記?!)から生き生きと語られる。自分の視野がちょっとだけでも広がったような気さえする。全巻をぜひ通して読みたいと思っている。(できるだろうか?(^^;;;)
で、フェリペ2世で思い出し、2004年春に訪れたエル・エスコリアルで撮ったデジカメ画像を整理してみた。でも、ピンボケは多いし、せっかく撮った絵画の作者や題が特定できないものがあったり…情けなや(~_~;)。カメラが悪いのかカメラマンの腕が悪いのか(モチロン腕/涙)。もし不明作品に関してご存知の方がいらっしゃったらご教授くださいませ。
サン・ロレンソ修道院・王宮 入口 外壁から望む
エル・エスコリアルはフェリペ2世が聖キンティーンの戦い(1557年)の勝利を感謝して聖ロレンソ(聖ラウレンティス)に捧げた修道院を附属させた王家の墳墓であり王宮である。1563年から着工し1584年に完成した。
聖ラウレンティスが格子型の網で焼かれて殉教したことから、建物は格子型で構成された堅固な造りになっている。見学コースには建築工法などのコーナー(実物通路)などもあった。
エル・エスコリアル駅まで列車で行ったのだが、マドリードのアトーチャ駅から1時間ぐらいの距離にある。駅からタクシーで向かうと、荒野の中に突然ドでかい要塞のような城が建っているように見えた。修道院部分が附属していると言ってもイタリアの修道院とかなり雰囲気が違う。
王宮部分には絵画館もあり、フェリペ2世の部屋もあり(寝室にヒエロニムス・ボス《快楽の園》を置いていたらしい)、素晴らしい図書館もある。王家の霊廟には荘厳な棺が重なり、カルロス1世(カール5世)もフェリペ2世もここ眠っているのねぇと感慨深かった。
王宮部分や修道院部分をあれこれ歩くうちに、何気に入った礼拝堂にティツィアーノ《聖ラウレンティスの殉教》が祭壇画として飾られているのに遭遇!驚いたぁ~。正直言うと燃え盛る炎の上で網焼きにされる姿は残酷で恐かったけどね。
ヴェネツィアで、島の端にあるジェズ教会をわざわざ訪ねたのも同主題作品をチェックするためだったのだが、照明効果が良かったのか私的にはエスコリアル作品の方が断然素晴らしいと思う(^^;
さて、エル・エスコリアルに所蔵されている作品を紹介しよう。
ティツィアーノ《聖ラウレンティスの殉教》 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン《磔刑》」
エル・グレコ《聖マウリティウスの殉教》 ボス《快楽の園》のタペストリー
ティツィアーノ《聖ヒエロニムス》 ベラスケス《服を剥ぎ取られるヨゼフ》
ヒエロニムス・ボス《荊冠のキリスト》
さて、写真を撮ったものの、作者や題名がよくわからないものがある。
左上作品は短縮法で描かれた天使がカラヴァッジョを想起させたもの。右上と下の2作品は明らかにヴェネツィア派だと思う。ティツィアーノっぽいし、ヴェロネーゼっぽいとも思う。でも、自信が無い(^^;;;
(1) (2)
(3)
上に紹介した(1)(2)(3)の作品についてご存知の方は、ぜひご教授くださいませ(^^;;;
私は行ったことがないのでが、テレビなどでこの建物を見る度、行きたいなあとため息ばかりついています。
王宮と修道院が一緒になっているのですね。以前どこかでスペインの歴史を習った時、その理由が説明された記憶があるのですが、もう忘れてしまっています。ノートを探さなくては・・・
絵画館も充実していそうですね。ぜひとも行ってみたいです。
で、最後の3点の絵ですが・・・すみません、どこかで見たことあるような、ないような・・・わかりません。主題が同じだと、どれも同じに見えてしまいます、とほほ・・・
知人の鉄っちゃんに何故か「欧州鉄子」と呼ばれています(^^;;;。Cojicoさんのようにレンタカーで廻れたらどんなに良いことか!マドリードから近いですし、機会がありましたらぜひ。Cojicoさんレポートで勉強させていただきたい修道院なのですよ~。
で、3点の絵...撮った本人が一番情けないです(汗)