花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

謹賀新年

2008-01-05 03:30:51 | Weblog
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

帰省から戻り、「のだめカンタービレ」スペシャルを見ていたら、早くも正月4日が過ぎてしまい少々焦っている(^^ゞ

さて、帰省中は基本的に「食べて寝て♪」なので、時間つぶし(?)に兄のお薦め本読書三昧だった。今回読んだ中で面白かったのは「聖餐城」(皆川博子・著)。



ジャック・カロの版画《戦争の悲惨》をイメージの源泉にしたのではないだろうかと疑うほど凄惨を極めた戦争描写が胸を打つ。舞台はドイツ三十年戦争の発端であるボヘミアから始まる。

「馬の胎から産まれた少年」アディと、宮廷ユダヤ人の息子イシュア・コーヘン。2人の若者の運命が、果てなき戦乱の中で変転していく…。ドイツ三十年戦争を、傭兵とユダヤ人の目線から描き切った圧巻の大作。(日版MARC)

実は勉強不足で、ドイツ三十年戦争がウエストファリア条約で終結したことは知っていても、その発端や経緯がよくわかっていなかった。何故プラハのルドルフ2世の美術品がスウェーデンに収奪されたのか?その疑問が小説を読みながら解けていく。もしかしてベルばらでフランス革命を勉強するようなものか?(^^ゞ

    

ということで、今読んでいるのは「消えたカラヴァッジョ」(ジョナサン・ハー 署)。こちらもモチロン大いに勉強になっている。去年隅の老人さんが教えてくださった本の待ち焦がれた翻訳本だ。本体(CARAVAGGIO追っかけサイト)で「ダブリン波乱万丈記」を書いているので、今回の邦訳は遅過ぎた気がするくらい。でも、困った...ダブリン記を修正したくなってる(^^;;;