釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

6月26日 駄目なら帰ろう

2021年06月27日 | 日記
天気予報では、昼前から南東の風が吹いてくる予測。

雨も降って、海上では、波が2メートルになる予測。

「朝間詰めだけでも、やれませんか」

「厳しいと思いますけど」

「朝になって出られた時は、寂しい気がして…」

「了解です。出てみて、駄目なら直ぐに帰りましょう」

時化を覚悟で、船を出してみた。



「あれ…、行けるかも知れない」

朝の海は、ウネリもなくて、穏やかに感じた。

「沖に出てみましょう。北風が、少し強いですね」

北風なら、少々強くても、気持ちの上では焦りは少ない。


ポイントに入り、潮を確認する。

緩い下り潮が、流れている。

「潮が速いですね」と、塩田さんの声がする。

「下潮がも速いですか。上は、0.7ノット前後に成っています」

上は下り潮だが、下は上り潮の、二枚潮になっているみたいだ。


仕掛けを少し重たくして、投入する。

鬼塚さんに、アタリが来た。

「どんなですか」

「重たいですね。根魚かな」




オオモンハタが、ウッカリカサゴと一緒に上がってきた。

「お土産確保です」


鬼塚さんに、アタリは続く。




ジグとジグサビキに、太った目鰺がヒットしてきた。

走り回り、引きもそこそこ強い。

この時間は、鬼塚さんに目鰺が続けてヒットしてきた。


「このアタリは、違うかも知れません」

竿先をバタバタと、叩くアタリ。

「真鯛ではないな。イサキかな」




上がってきたのは、良型の真鰺だった。

「この真鰺は嬉しいですね」と、鬼塚さんの表情がホッとした様子。




ポイントを移動すると、移動先の海面に鮫の背びれが確認できた。

「鮫は、嫌ですね」

一流しして、直ぐにポイントを移動する。

海底の、ベイトを探しながら移動していく。

「良い感じの反応が出ています」と、竿を出していく。




風が東寄りに変わり、沖からさざ波が立つ潮目が入ってきた。

潮目の周りには、沢山のカツオ鳥が飛び回っている。

海面に、ベイトが浮いているみたいな様子だ。

そのカツオ鳥が、船の近くを過ぎた時、塩田さんに強いアタリが来た。




ラインが、音を立てて引き出されていく。

「ブリです。ブリが来ました」




ここから、慎重なやり取りが開始される。

攻防のラインは、水深50メートル辺りのようだ。

巻き上げた分が、直ぐに引き出される。

スリリングで、楽しい緊張感の連続だ。

「見えてきました。ブリです」




無事に上がってきたのは、102センチの丸々と太ったブリ。

「これで3連続のブリの釣果だ」と、マスクの下は塩田さんの笑顔が感じられる。


塩田さんの好調は、此で終わりではない。


入ってきた潮目は、上り潮の潮目。

その上り潮に乗って、船を流していく。

「来ました。また、ブリです」




直ぐにやり取りが、開始される。

「さっきほどの、大きさではないです」

ラインを、素早く巻き上げていく。

海面に、ブリが浮いてきた。




76センチの、ブリ。

これも、ベイト沢山食べているようで、お腹はパンパンに膨らんでいる。


潮も、上りが入り、期待が膨らんできたのだが…。

水平線に、大きな雨雲が見えてきた。



雨も降りだしている。

「風が南東に変わりそうですね」

「引き上げましょうか」

良い潮が入って来たけれど、ここは、安全第一。

「時化てきたら、引き上げましょう」出船前の話通り、引き上げる事にした。