釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月31日 海は、べた凪ぎ

2018年10月31日 | 日記




朝焼けが綺麗な朝だった。

海も、朝は少し風が有ったが、やがて、べた凪ぎの海になった。



北に行くか、南に行くか、出船前は少し悩んだ。

最近の、潮の動きの悪さが、悩んだ理由。

道路から見ている分には、沖合は上り潮が入って良い感じを受ける潮に見える。

しかし、沖に出てみると、濁りの入った下り潮になっていることが多い。

昨日ヒットしたポイントが、今日はヒットしないことが、多くなっているように感じている。

仲間の一人は「潟は色が悪いから、沖の深場から入ります」と、言っていた。

仲間の言っていた通り、手前は下り潮になっていた。

魚探を見ていると、一流し目に出ていたベイトが2流し目には、居なくなっている状況もあった。

ベイトが常に移動していると考えて、次の流しはどの位置にするか。

今の、私の課題にもなっている。


そんな事を、色々考えていた。

今日、最初のアタリが、原さんに来た。



「うおっ、来た」

唸るような声に、鋭いアワセが入る。

やり取りの途中には、針掛かりした獲物が、何度も食い上げてきた。

「外れた…、いや、違う」

慌ただしいやり取りの中、顔を見せたのはハガツオ。



3キロクラスの、良型ハガツオだ。


このハガツオがヒットする前には、何かのアタリが何度もあった。

時には、竿先が突っ込みを思わせる位の、強いアタリもあった。

新品のジグには、幾つも歯形が付いて上がってくるのだが…。

“潮の動きが悪い”状況が、ヒット率を下げている気がする。

「どれくらいで、流れています」

「0.2ノット前後、最大で0.4ノットかな」

「下潮の具合はどう」

「なんか、流れが下と上では違う気がしますね」

2枚潮にも成っているようだ。

餌釣りしている仲間からも「2枚潮になっちょるね」と、連絡が来ている。


一旦、南にポイントを移動してみた。

少し南に下ると、潮色が青くなってくる。

「ここは、上りが入っているのか」

魚探を見ていると、船の航跡がやや北東に、緩くカーブを描き始めている。

この頃には、鰺の生き餌を使って、もう1本竿を出してみた。

コッコッと、生き餌に何らかのアタリがある。

見ている方としては「食い込め!食い込め!」と、チョット力んでアタリの瞬間を待っている。

しかし、なかなか思うように食い込まない。

生き餌を上げてみると、半分に食い切られている。

この状態が、2度3度と続く。

一方で、ジグにも時折アタリが来る。



アタリの正体は、大きなエソが多い。

深場にいる仲間からも「エソが多いですね」と、連絡が来ていた。


ジグに傷を付ける歯のある魚。

生き餌を半分に食いちぎる魚。

「タチウオか、ハガツオかだと思っているけどね」

釣りの後半は、食い込みの悪さに欲求不満が募る1日になった。

10月30日 思い通りに行かないな…。

2018年10月30日 | 日記
今日の海は、穏やか。

高かったウネリも無く、久し振りの穏やかな海になった。

風は、北西の風が、やや強く吹いている。



今日の狙いの一つは、真イカが釣りたい。

ティップランで、イカを狙ってみる。

かめや釣具の渕上さんに、秋田さん、竹本さん、久保田さんとポイントに向けて船を走らせる。

これまでに、ティップランの実績のあるポイントを中心に攻めてみる。

水深で言えば、20メートルから30メートルのポイントが中心になる。

釣り開始から、直ぐにアタリが出る。

渕上さんにアタリが来た。





「これは、魚ですね」

エギの針が延びるんじゃないか、と思われる強いアタリ。

「なかなか上がってきませんね」

時間を掛けて、ゆっくりと浮かしていく。

「何か見えてきました」



やがて浮いてきたのは、3キロ超の大きなイトヒキアジ。

魚体の幅があるだけに、重くてなかなか浮いてこなかった。


秋田さんにも、大きなアタリが来た。



瀬に近い処を攻めていた時に、強いアタリが来た。

「これも、魚みたいです」

イカ狙いの仕掛けは、細仕掛けになっている。

相手の走りが強かった。

ラインを切られてしまった。


ポイントを変えるたびに、アタリは出る。







竹本さん、渕上さん、久保田さんと竿が曲がる。

イカと思われるアタリも有る。

「魚かも知れない」アタリも、多々ある。

餌を付けると、上がってくるのはテンスが多い。



「美味しい魚なんですけどね」


久保田さんに違うアタリが来た。





オオモンハタが上がってきた。

エギを餌釣りに帰ると、何らかのアタリは出る。

潮は、上り潮と下り潮がぶつかっている処もあって、ポイント毎に流れが変わっている。

潮の動きが0.3ノット前後と、余り良くないことも原因だろうか。

厳しい時間が続いていく。


テトラ周りのポイントを攻めてみる。

小さいジグを遠投していた渕上さんにアタリが来た。

「良い引きしていますね」



上がってきたのは、オニヒラアジ。

美味しい魚が、上がってきた。


皆さん、最後まで諦めることなく、イカを攻め続けた。

エギには、イカが抱きついてきた後がある。

「上手く、針に乗せられなかった」

釣りは、悔しい気持ちを持ち帰ることの方が多い。

下調べして、思う通りに行かない悔しさも、改めて知らされた。

楽しさ、悔しさ等、色々な気持ちになった1日だった。

スリリングな、やり取りになる。

10月29日 気になるな…

2018年10月29日 | 日記
台風26号が、北に向かって曲がり始めている。

中国と台湾のアタリにいるので、こっちには来ないと思っているけど、気になる…。

迷走台風になったら、嫌だし…。



昨日の大ウネリには、驚いた。



水島1瀬の高場を、ウネリが乗り越えた。

余りの驚きに、写真は取り損ねた。

2瀬の高場も、ウネリが乗り越えた。

この時ばかりは「見て!見て!」と、お客様達に声掛けてしまった。

港に帰って船を掃除していたら、知人がやってきた。

「今日のウネリは凄かったやろ」

「ビックリしましたね」

「梅ヶ浜が凄い波やったよ。サーファーが流石にいなかったよ」

そんな状況を、わざわざ教えに来てくれた。

「台風26号の影響が出ているね」

「こんだけ離れていても影響するんだから、来ていたら大変な事になっていたかもね」


それだけに、台風26号の曲がりが気になっている。

変な曲がり方しなければ良いけれど。

昨日は、ウネリと波、北西の強風の影響も合ったのか、内場でアタリが出た。

仲間の船も、タチウオを結構釣っていた。

私の船では、真鯛も出た。

だから、時化れば内場に行けば良いと言うわけでもない。

波の様子、ウネリの様子、風の様子等々をどう判断するか。

南よりのウネリが入ると、内場も高いウネリが奥まで入ってくる。


明日は、どうだろうか。

今年は、ウネリや風もあるが、なかなか天候が安定しない。

どうにも成らないことで、悩んでも仕方ないけど…。

台風26号の動きが、気になっている。

中国に上陸して、消滅してくれれば一番良いのだけれど…。

台風が消えるまでは、注意しておこうかな。

10月28日 内場へ直行

2018年10月28日 | 日記


台風26号の影響なのだろう。

港を出ると大島内場の岩場に、波飛沫が上がっていた。

野瀬の緑灯台よりも、高い波飛沫が上がっているのも、ビックリした。



南東からのウネリが高く、内場の奥にまでウネリが入ってきている。

「昨日よりも、もっとウネリが高くなっていますよ」

仲間達からも、連絡が入ってくる。

今日のお客様にも、海の状況を説明して、内場に直行することを了解してもらう。

小場島の内側にも、ウネリが入っている。

内場にはいると、既に何隻かがそれぞれのポイントに錨を降ろしている。



仲間の船も、来ている。


外海が大時化のせいか、ベイト反応は良い感じになっている。

風が強まる前に、何とか釣果を出したいモノだ。

鯛ラバを引いていた、立山さんにアタリが来た。





良い引きを見せて、40センチクラスの真鰺が上がってきた。

「良い型の鰺が来ました」と、笑顔が出る。

立山さんに続けてアタリが来た。



「真鯛みたいなアタリですね」

「逃がしたくないですね」

慎重に、ゆっくりとラインを巻き上げる。

真鯛の姿が見えてきた。



55センチ、2.1キロの綺麗な雌の真鯛だ。


幸先良いスタートになった。

目の前の岩場には、凄い波が打ち寄せている。



沖合に見える水島は、もっと凄い波を受けている。

1瀬の高場が全て、高波を被っている。

2瀬の高場も、波が越している。

3瀬は、完全に水没している。

「恐ろしい波やな」

時折、壁みたいに見えるウネリが寄せてきて、船が持ち上げられる。


岩場に近づかないように、船を流していく。

國武さんにアタリが来た。



「結構走りますね」



良い走りを見せて、上がってきたのはヤズだった。

今日は、立山さん、國武さんの世話役に徹している渡辺さんも、嬉しそうだ。

段々と強くなってきている北西の風に任せて、船を流す。

立山さんにアタリが来た。





大きなアラカブが、上がってきた。

「こんな大きなアラカブ幅は、初めて」と、渡辺さんも笑顔。

立山さんには、続けてアタリが来た。



平鰺が上がってきた。

今日は、エソや草フグも混ぜると、五目釣りみたいになってきた。


仲間達の船では、タチウオが良い感じで釣れて居るみたいだ。

「どれくらいの大きさ」

「指3本から4本クラスが多いです」


國武さんにアタリが来たが、小さいアタリのようだ。

巻き上げていくラインの先を見ていると、タチウオが上がってきた。



この頃になると、北西の風が真西に変わって、益々強風になってきた。

「午後からは、波も風も落ちてくる予報になっていたけど、落ちませんね」

野瀬の岩場も、沖の水島も、とんでもなく高い波飛沫が上がっている。

ポイントを少し移動すると、今度は鯖フグが当たり始めた。

その大きさは、1キロは有りそうな大きさだ。

「フグしか当たらんごつなったね」

「ジグや鯛ラバを追い掛けてきますね」


大波に強い風、それにプラスしてフグの襲来。

「今日は、沖にも出られんし、引き上げますか」

昼過ぎに、納竿。

「ゆっくり帰りますね」

南東からのウネリと、強い北西から西の風に注意して、帰港した。

内場の釣果としては、楽しい1日だった。

10月27日 風に吹かれて

2018年10月27日 | 日記


水平線から上る朝日は、やっぱり綺麗だ。

その朝日に向かって「よろしくお願いします」と、手を合わせて釣りをスタートする。



夜中の雨も、一時的に強く降った時間もあった。

しかし、夜明けには道路は乾いていた。

後は、風がどれくらい吹くのか。

船を走らせながら、風の吹き具合が気になる。

潮色は、昨日と同じ青い色している。

上り潮が、ゆっくりと沖に払い出している。

「これなら、今日も何とかなりそうだ」と、思ったところだ。

ベイト反応も、まずまずの反応が出ている。

最初はジギングから入る。

2流し、3流し目と、なかなかアタリが出ない。

その一方で、徐々に強くなってきた北西の風が気になる。


目の前の水島は、全体が大きなウネリを被っている。



1瀬も3瀬も高場以外はウネリが瀬を越して、裏側に波が落ちている。

それを見ながら、ポイントを北側に移していく。

「なかなか、アタリが出ないですね」

お客様と話をしながら、ポイントを探っていく。

その内、他の船も強くなった北西の風を避けて、大島の浅場に移動してきた。


時折、水深70メートルあたりに出てみるが、吹き付ける北西の風に翻弄される。



潟からの風波が、段々に大きくなってきた。

時折、アタリは出るのだが、どうしても途中で針はずれになってしまう。

強い北西の風に押されて、ラインが出過ぎているのも、原因の一つなのだろう。

「何で、外れるかな…。食いが浅いのかな…」

色々考えて仕掛けを工夫するが、思うように行かない。

「今日は、悔しいけど帰りましょう」

お客様からの申し出もあり、帰港することにした。

北西の強い風に吹かれて、思うようにアタリを捕らえられなかった1日だった。