釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

9月30日 思い出すな…磯釣り

2015年09月30日 | 日記
湾岸道路から見る沖合は、北の風の影響か白波が立っている。

岸では北風だが、沖合では北東の風が吹いているのかも知れない。



しかし、よく見ると岸近くは川からの濁りが入っているが、沖から水色の良い潮が入っているのが見える。

この潮が、上り潮か下り潮か。



気持ちだけで言えば、どちらでも良いから、一度、沖合全体を通して欲しい。

青味が濃く見えるのは、水温がやや高いベイトの活動に適した潮なのかも知れない。

これまでは29度近くあった水温が、25度前後に落ち着いてくれると良いのだが…。

年末から年明けに掛けては、20度前後になってくれるともっと良い。

全ては、風と潮の動き次第。

そんなことを考えながら、赤灯台に行ってみた。

大島を眺めながら、赤灯台目指して歩いていると、前方に一人の若い釣り人が笑顔でこちらを見ている。

何処かで見たことがある様な…。

私の、いとこに当たる松孝昭君だった。



「お前、仕事は?」

「今日は、休みになったので何か釣れんどかいと思って来た」

ここで会うとは思ってもいなかっただけに、チョットビックリ。

「ここよりも、テトラの切れるところを、まず攻めて見ろ」

チョットだけ、磯釣り時代の私に戻り始めた。

孝昭が仕掛けを作り、沈めてあるテトラの沖に仕掛けを投入。

「糸を張った方がいいよね」

「糸を張る前に、風を考えて投入点を決めて、竿を海面近くに下げ風の影響を少しでも避けろよ」

竿の持ち方、糸の張り方等々教えていく。

竿を手にして、色々と教えていると、思い出すのは磯でクロ釣りに夢中だった自分の姿。

こうなると次々と釣り方、糸の考え方、ウキの使い方等々話がどんどん進んでいく。

「最初から細いハリスにするなよ」

「ガン玉は、なるべくハリスの真ん中には付けない方がいいよ」

「ハリスの長さは、短いよりも1ヒロ半から2ヒロ取った方が良いよ」

我が実践してきたことを次々と教えているが、孝昭も素直に聞いてくれる。

「一度、一緒に磯に行って少しずつ教えるね」

「その前に、俺の船で鯛釣りに行こうや」

「船に酔うかもね」

「薬を用意しておけよ。正月前には鯛を釣ろうな」

海の様子を見に来たのだが、すっかり忘れて昼前になってしまった。



大島上空には、黒雲が出てきた。

「孝昭、俺は船に行くね。帰りに寄ってけよ」

磯釣りの自分を思い出させてくれた、時間だった。

9月29日 今日は雨、でも嬉しいお客様

2015年09月29日 | 日記
今朝8時過ぎ、電話が鳴った。

昨日に続いて、嬉しい電話だった。

「今日は、何時頃船の所に行きますか?」

「9時頃になると思います」

私の大先輩でもあり、バレーボールの審判時代の先生でもある、金丸さんからだった。

普段は「旭先生」と呼んで、親しくさせて頂いている。

9時丁度位に船着け場につき、旭先生を待つ。

暫くすると、一台の車がやってきた。

「こんにちは、先生雨が降り出したので私の事務所に行きましょう」

事務所代わりにしている実家は、船着け場の目の前。

船の説明や、船酔い対策について、鯛ラバについて等々時間を忘れて話をした。

後で気が付いたのだが、雨に降られて船を見に行っていない。

旭先生、気が付かなくてすいません。

これまでの鯛ラバで釣り上げた鯛や、ハタの写真を見ていただいた。

鯛ラバで使う道具類、竿、リールも手に取ってみていただいた。

「こんな細い竿であんな大きな鯛が釣れるの」

「この鯛ラバの仕掛けを海底まで落として、後は自分のペースで10回から15回程度巻き上げ、アタリがなければ又落とすを繰り返します」

鯛ラバ初挑戦の旭先生には、驚きの様だ。

「先生に、こんな大きな鯛を釣って欲しいですね」

「先生が大きな鯛とやり取りをされる姿が見たいです」

「天気が良くなって、穏やかな海になると良いですね」

旭先生の義兄に当たられる、厚澤さんと一緒に来られる予定。

本来は来月1日に釣行予定だったが、雨の予報でもあり9日に変更。

「義兄も、もの凄く楽しみにしているみたいです」

なんとしても、乙姫様にお願いして良い天気にして貰わねば。

11時過ぎ、旭先生との話しも終わったが、外の雨は降り続いている。



秋雨前線が、台風21号の湿った空気に刺激されて、雨を降らしているのだろう。

予報では、明日は一時天気が回復する様なことを言っていたが、明後日からは又崩れるみたい。

なんとか、週末に掛けて晴れて凪になって欲しいものだ。

9月28日 嬉しい電話

2015年09月28日 | 日記
朝8時前、電話が鳴った。

「船長、お元気ですか。小湊です。お久し振りです。油津港に入りましたので電話しました」

今年の6月に、仕事の都合で鹿児島の枕崎に帰られた、小湊さんからだった。



「鯛ラバで船に乗せて貰って以来で、元気にされているかなと思っていました」

「今日の昼過ぎには、又鹿児島に帰ります」

私も、嬉しくて

「今から、海の様子を見に行きますので、その後船に寄ります」

朝から嬉しい電話で、気持ちも晴れやかなになった。





湾岸道路から見る沖合には、白波が立っているのが見える。

これでは、今日も船は出せない。

風も北東の風が強く吹いていて、厳しい状況は変わらない。

小湊さんの乗船している、貨物船に向かう。

後部デッキで、私が来るのを待って貰っている小湊さんの姿が見えた。

手を挙げて合図したら、直ぐに船から下りてこられた。

「久し振りですね」

鯛ラバの話やジギングの話し、釣りの話が一気に弾む。

余所で鯛ラバに行ったら、前日は連れたけれどその日はダメだった。

日向のインパクトで、中深海釣りに行った話しも面白かった。

3ヶ月後には休みが取れることになっているから、油津に鯛ラバに行こうと友達を誘っている等々話が尽きない。

その中で「夜鯛ラバ」の話も出た。

後日、この「夜鯛ラバ」の情報は、連絡して貰うことになった。

余り長く話をしていても、仕事の邪魔になっては行けないと思い、帰ることにした。

私は、日南の焼酎を手土産にと思って持っていったら、小湊さんは鹿児島枕崎の焼酎を下さった。



今度仲間達と飲むときに、披露しよう。

9月27日 満月見られないな

2015年09月27日 | 日記
台風21号の気圧が925ヘクトパスカル。

こんなのが直撃したらと思うと、ぞっとする。

その影響で北東の風が強く、波とウネリが一向に収まらない。

台風は、離れていても風やウネリの影響がある。

道路上から見ると、さほどのウネリではない様に見えるのだが…。





港の外に出ると、怖いくらいの波とウネリが来る。

今日は、めずらしく船仲間の皆さんから連絡が来ない。

きっと、私もそうだが、船は出せないと諦めているからだろう。

暦の上から行くと、今夜は満月の筈。

スーパームーンで、もの凄く月が大きく見えて明るい光で照らす筈だけど…。

この曇り空では、今夜のスーパームーンは見られそうにない。



午後からは、雨が降り出しているが量的には少ない。

山手の雨が分からないが、川の濁りは出ないで欲しい。

鯛ラバの針作りも、鉛作りも充分かな。

ジギングは魚に持って行かれた物を補充しておこうかな。

最近の傾向と言ったら大袈裟かもしれないが、時化後にはベイトが纏まっていないことが多い気がする。

油津沖は、全体的に水深が浅いこともあって、海中全体が時化によって掻き混ぜられるからなのかも知れない。

全体が掻き混ぜられれば、水温が低下してベイトが纏まりにくくなるのかな。

この時化の後、沖合に出て水色が緑がかった濁りがなければいいのだが…。

先日はラインに纏わりつく、海の汚れに大苦戦した。

毎日、海の様子を見る度に、こんな事ばかりを思っている。


9月26日 ウネリ高いな

2015年09月26日 | 日記
早朝に船を出して、先ずは裸バエに向かう。

「ウネリがあるな。このまま沖に出たら、もっと高いウネリが来ますね」

「大島の内場に行きましょうか」

台風21号から発生するウネリだけに、気をつけたい。

「午前中勝負ですね」

船を大島内場に向けて、走らせる。

小雨がぱらついているが、合羽を着るほどではない。

大島の内場に来ると、連続する様に南からのウネリが押し寄せてくる。

少し離れたところにいる船が、ウネリの谷間で見えなくなる。

魚探にベイトの姿は纏まった状態では確認できないが、鯛ラバを落としてみる。



暫くすると、塩田さんの竿にアタリ。

「なんか小さい魚ですね」

上がってきたのは、イトヨリ鯛。



この時に塩田さんが、船の周りに赤ちゃんイカが沢山いることに、気づかれた。



海面が光ってしまって分かり難いでしょうけど、数匹映っています。

それまで吹いていた北西の風が止み、北東の風に変わった。

油津方面は雨が降っている様に見えるが、こちらには来ないだろう。



船を元に戻し、大島と野瀬の真ん中アタリを流してみる。

魚探にはベイトボールや、ベイトが柱状になった影が、大きく映し出された。

「塩田さん、ジグです」

直ぐにジグを落とし、シャクリ始める。

しかし、アタリが出ない。

魚探では、船はベイトの真上にいるはずなのだが…。

ベイトも、船を戻すたびに形が変わり、何かに追われている様な感じなのだが…。

「当たらないですね。流す場所を変えましょう」

平瀬の前に移動する。



北東の強風と南からの大きなウネリで、船が大きく上下する。

ゆっくりとだが、水島方向に流れていく。

「来た!」

塩田さんの竿が、大きく曲がっている。

「大きそうですね。ゆっくりと楽しんでくださいね」

南からの大きなウネリに、時折、体が揺れるが獲物が見えた来た。

2キロはありそうなオオモンハタ。



海の濁りとウネリでアタリが出ない中、見事なオオモンハタだ。

今日の潮は、ラインに汚れが纏わり着き、竿先にも潮の汚れが付着するほどだ。

釣りにくい状況の中での1枚に、私も凄く嬉しい。

この後、イトヨリ鯛をもう一枚追加。



近くにいた漁船が引き上げたのを見て、私たちも帰港した。