釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

1月31日 残念、ほんとうに残念

2016年01月31日 | 日記
昨日からのウネリが少し残る海を、ポイント目指して船を走らせる。

ポイントに着くと、すぐにベイトを確認。

「近藤さん、服部さんベイトの状態は、こんな状態です」

「最近、調子悪いと聞いていたので、ベイトの反応も悪いのかと思ってました」

「いえ、ベイトは居るんです。本命が当たってこないんです」

ベイトの写り具合を確認して、竿を出す。

近藤さんに、直ぐにアタリが来る。



「余り引きません」

上がってきたのは、アカヤガラだった。高級魚として評価はあるが、外道なので直ぐに放流。

服部さんにもアタリが来た。

私が魚探に気を取られていたものだから、写真を取り損ねた。

ソーダカツオが、海面で外れてしまった。

私の不注意が、残念…。

水平線の雲間に、お日様が顔を出してきた。

日が照り出せば、高気圧の影響で、ウネリも落ちてくるはず。

ポイントを、大島東沖に移動する。

徐々に風も弱くなり、ぽかぽか陽気になってきた。



服部さんにアタリが来た。

「おおっ来た!」

笑顔と共に、ビシッと強烈な合わせが入る。



次の瞬間、竿が大きく曲がる。

海面に突き刺さらんばかりの、強烈な曲がりだ。



服部さんも、負けじと竿を持つ手に力が入る。

相手も相当な大物のようだ。

ラインが引き出されていく。

巻き取りに掛かるが、なかなか巻き取れない。

「頑張って」

声を掛けるが、緊迫の攻防が続く。

しかし、次の瞬間「あっ、切れた」

竿先から、生命反応が消えてしまった。

残念…、口惜しい、残念…。

この後、急に西風が強くなり白波が立ってきた。

風を避けるために、大島の近くに移動すると、今度は北東の風が強く吹いてきた。

暫く内場に移動して、竿を出す。

服部さんに又しても、強いアタリが来たがリーダーが切れた。

「何やったろうか?」

気を取り直して、鯛ラバを落としていくと直ぐにアタリ。

上がってきたのは、良型のイトヨリ鯛。



魚を持つ手に笑顔が良い。

ジグを引いていた近藤さんは、エソの攻撃に苦慮していたが、今度のアタリはエソではないようだ。



上がってきたのは、ソーダ鰹。

血抜きをして、クーラーに収める。

強く吹いていた西風が収まったところで、再び大島の東にポイントを移動する。

しかし、ベイトの様子が変化していた。

魚探に余り写らなくなった。

此処ならと思えるポイントに移動する。

すると、近藤さんのジグにアタリが来た。

「あっ、上手く乗らなかった」

針掛かりが、上手く行かなかった様だ。

口惜しそうな近藤さんの表情が、全てを語っている。

残念…。

でも、近藤さん、服部さんお二人の釣りは、最後まで諦めない粘りの釣りを拝見させていて頂いた。

今日は残念がいくつか有ったが、次は「やった!」に変わるはずだ。

1月30日 鯛を目指して、波の上

2016年01月30日 | 日記
雨の予報も出ていたので、朝7時に船を出す。

沖波止を回ると、予想に反して海は穏やかだ。

「村富さん、このまま沖のポイントに行きましょう」

水深50メートルのポイントに、船を走らせる。

ポイントに入って、すぐに竿を出す。

「ベイトは、底にへばり付いています」

釣り始めて、暫くすると風が西から北に変わり、徐々に北東に移行し始めた。

村富さんにアタリ。



「少し、重みがあります」

上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。



港に帰ってきたときに「5枚に卸せば、刺身が取れますよ」と聞いた。

又しても、村富さんにアタリが来た。



竿を叩きながら上がってきたのは、イトヨリ鯛。



これも刺身が美味しい。

風が北東になり、ウネリが立つようになってきた。

仲間からも電話があり、ウネリが出てきたと言っている。

此処に、長くは居られないみたいだ。

そんな中、又してもアタリが来た。



今日、2匹めのガンゾウヒラメ。

この後は、エソが連発するようになり、ポイントを移動する。

大島の内場に移動するが、船が見あたらない。

波と風を見ながら、水深50メートルアタリに船を進める。

北東の風に押されながら、船は西方向にゆっくりと流れていく。

「来た」

村富さんに、早速アタリが来た。



小型だが、真鯛だ。

「初めて鯛を釣りました」

村富さんが、嬉しそうな表情だ。

雨雲は晴れていないが、天気は少しずつ回復して居るみたいだ。

小雨がぱらつく時もあるが、気になるほどではない。

平瀬付近に移動したとき、アタリが来た。



ホウボウの4連発。

「ホウボウを続けて釣ったのは、初めてです」

村富さんも私も、チョットビックリ。

その後は、潮が変わったのかアタリが遠退いてきた。

風とウネリで移動できるポイントは限られているが、ベイトを求めて何カ所か移動する。



時折、アタリはあるが、小型のスジアラが来て、直ぐに放流。

竿を叩くアタリも来たが、針掛かりしない状態か続く。

「アタリが悪くなりましたね。帰りましょうか」

少し口惜しい気持ちも残ったが、帰港することにした。

1月29日 雨風強し、波高し

2016年01月29日 | 日記
朝7時前、今日予約を頂いていたお客様から、メールが届いた。

「波風が強いですね。今日は残念です」

昨日が凪だっただけに、天気に勝てない歯がゆさを感じる。

湾岸道路に行ってみても、打ち寄せる波が高く、風も強い。



尻高瀬の沖に船が居るようにも見えるけれど、見間違いだろうか。

猪崎鼻の岩場にも、白波が立っている。



明日、明後日と、徐々に天候は回復していく予報だが、風が吹かなければいいなと思っている。

昼の天気予報では、前線が明日まで残るように言っている。


ここからの話は、あくまで私が勝手に思っていることなのだが

「潮が急に動かなくなるのは、何でだろう」

簡単に理由が分かれば、何も苦労しなくて済むのだが…。

この道理が分かれば、海洋学者になれるかも知れない。



潮の動きが悪いのは、大潮の時に多いように感じている。

磯釣りを楽しんでいた時も思っていたことなのだが、干満の差が有りすぎる時に起こるのだろうか。

潮の干満は、月の引力に大いに関係している。

潮が引っ張られすぎて、動きに影響しているのだろうか。

小潮の時は、逆に動きが速すぎる時が多いように感じている。

月が欠けて、潮に与える力が弱まるから、岸近くの潮が黒潮に流れに押されて、速くなるのだろうか。

風があるときは、風の力で船が流されるから、潮の動き自体分からないときがある。

実際に、風の力で船の流れるコースを決めて流した時に、アタリが多く出たことがある。

逆に、無風で潮の流れる力が弱い時、多いに苦戦することが多い。

これを思うと、風さえ吹いて船が動けば良いのでは、と思うのだが…。

やはり、活きた動きの良い潮の活性には、勝てない。

最近の「おかしな天候」の中で、知り合いの漁師さん達が言われるのには

「底潮が濁っているから、食いが悪い。上と下の潮が違うから動きに影響している」

と、教えられたことがある。

上と下の潮、二枚潮とも言えるのだろうか。

三枚潮というのを、経験したことがある。

ミチイトが変な流れ方をして、アタリがさっぱり分からない状態になる。

こんな時に潮同士が擦れ有って、動きが悪くなったり、止まったりするのだろうか。

疑問だらけの毎日だ。

これは私の中で思っている、自分勝手な感想です。


話は、又変わるが

最近、沖で鯨を見かける事が、多くなった気がする。

去年の暮れから今年に掛けて、大敷き網に入っていた鯨を含め5回くらい見ている。

船の下を通られたこともある。

ホエールウォッチングを楽しむ時もあるが、沖に出たときは気を付けたいものだ。

1月28日 ちょっと回復かな

2016年01月28日 | 日記
午後からは風が変わって、時化てくるかも知れない。

少し不安な気持ちを持って、出船した。



水平線には雲が掛かり、山手の方は山が霞んで見えない。

「せめて、午前中は雨が降らないで欲しいですね」

今日のお客様のAさんと話しながら、ポイントに船を止めた。

釣りを開始する前に、Aさんから「釣り人に知り合いが多いので、今日は写真はNGで頼むよ」と言われた。

「なんで、良いじゃないですか」と、お願いしたが

「やっぱ、恥ずかしいからNGで頼むよ」

そんな訳で「じゃ、今日はAさんにしときますね」

で、了解を得た。

話が付いたところで、釣り開始。

「風は今は西なので、船は沖に出ていくと思います」

「魚探には、底付近にベイトが映って居ます」

早速Aさんが、鯛ラバ仕掛けを落としていく。

3投目のホール中に大きなアタリが来たが、直ぐに針外れ。

「良いアタリだったけれど、残念」

悔しがるAさんだが、その後直ぐにアタリが来た。

「仕掛けを追い掛けてきた」

追い食いしてきたようだ。



型の良いイトヨリ鯛が上がってきた。

写真はAさんに変わって、私が魚を持って映ることに。

此処のポイントではアタリが連続したが、中にはエソや草フグも当たってきた。

「ポイントを変えましょうか」

大島東側に移動する。

風が変わることを想定して、早めのポイント移動をしたのだが、此処に来て風が止まりベタ凪の海になった。

「風が止まりましたね。ちょっと熱くなってきました」

「私も熱いです。上着を脱いで頑張りますね」

春の陽気になってきた。

その陽気に誘われるように、Aさんに大きなアタリ。

竿が海面に突き刺さるばかりに、曲がっている。



上がってきたのは1キロ超の立派なシロアマ鯛。

日南では「シラカワ」とも呼ばれている高級魚だ。

「何が美味しいですかね」

「私は、塩煮が好きですね。刺身も美味しいと思いますよ」

その後に、小さいけれどアマ鯛をもう一枚追加。



美味しい魚が、続けて上がってAさんも笑顔。

アタリが有るので魚探を確認しながら、潮に乗せて船を流していく。

ベイトが、不規則な形で映るようになった。

「来た」

Aさんに又してもアタリ。



上がってきたのはレンコ鯛。

「真鯛かと思ったけど、これも美味しい魚だね」

レンコ鯛が釣れた頃から、緩やかだが南風が吹いてくるようになった。

「ポイントを変えましょうか」

北方向に、船を走らせる。

水深線の変化するポイントで、船を止める。

最近、ベイトが変化のある形を、良く見せているポイントだ。

「今はベイトが中段にいますが、徐々に下がっていくはずです」

「底付近が狙い目だと思います」

鯛ラバを余り巻き上げ過ぎないように、底付近を狙うようにアドバイスする。

魚探を見ていて「ベイトが映りだした」と思って瞬間。

「来た!」



竿が大きく曲がり、ドラッグ音が船中に鳴り響く。

「鯛だと思う」

ゆっくりと、慎重にラインを巻き上げていく。

「見えた。鯛です」



2キロクラスの真鯛が、タモに治まった。

「やった。鯛が欲しかった」

なにか良いことがあったのかな。

満面の笑顔。

今日は、緩やかながらも潮は動いていた。

少しでも潮が動けば、釣果は期待できると、改めて思った。

「今日は、良かったですね」

「良かった。本当に嬉しいよ」

Aさんの笑顔に話が弾み、帰港した。

1月27日 寒波の後の動かない潮

2016年01月27日 | 日記
ベタ凪の海に、動かない潮。

動かないにも程があるくらいに、動かない潮。



朝の内は、西風に押されて船は沖に出ていた。

「来た。アタリが来た」

と、金丸先生の竿がアタリを捉えたのだが…。

次の瞬間には、針外れ。

表面水温は、手を海水につけると暖かい。

潮の色も、青味のある良い色をしている。

潮が動くのを待ちながら、仕掛けを落としていくとアタリが来た。

上がってきたのは、ウッカリカサゴだった。

その後は、又してもアタリが出なくなった。



旭先生も頑張って、休まず竿を振って居るがアタリが来ない。

「金丸先生、場所を移動しましょう」

「少し、走ります」

水島近くから、鵜戸方面に船を走らせる。

ベタ凪の海を走る船は、快調にスピードが上がっていく。

移動したポイントで、船を止めると流れる速さが「0.2~0.4」と出ている。

「金丸先生、ここも余り潮が動いていませんが、頑張りましょう」

他の仲間に連絡してみると

「潮が動かない。船がじっと止まったままや」

「アタリが出らん。どうしたもんやろか」

と、やはり頭を抱えていた。

仲間の一人は「小さいけれど真鯛が釣れた」と連絡をくれた。

その後も、金丸先生とポイントを変えて頑張るが、どうしてもアタリがあっても針外れが続いた。

「金丸先生、今日は、どうしても動かない潮に、勝てません」

と愚痴が出てしまった。

帰りの船中も、イマイチ元気が出ない。

しかし、此処は気持ちを切り替えて、次に向けて頑張ろう。