釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

5月31日 海に御神酒を

2021年06月01日 | 日記
「今日は、釣れますように」

験担ぎに、朝日に手を合わせて祈る。

今日は高妻さんが、御神酒を海の神様に捧げる。

「これで、釣れるでしょう」

早朝の海に、竿を出す。




アタリは、直ぐに来た。

安永さんの竿が、アタリを捕らえた。







ジグにヒットしてきたのは、良型の真鰺。

「この時期の鰺は、美味しいですよね」

鰺を掲げる笑顔が、朝日に映える。


次のアタリも、安永さんに来た。

「ブリのアタリですね」

竿が、海面に突っ込んでいる。

早朝に、青物のアタリが来る。

やり取りが、楽しそうに見える。

「見えました。ハマチです」





鰯などベイトを沢山食べているのだろうか、お腹がパンパンに膨らんでいる。

「ハマチは群れで居る事が多いですよ」

そんな話をしていると、高妻さんにアタリが来た。




ゆっくりと、慎重に巻き上げていく。

ジジッと鳴るドラグ音が、心地よく聞こえる。

「ハマチです」





ジグを、丸飲みしていた。

「凄い食い付きですね」

ハマチを手にする高妻さんも、驚いている。


高妻さんに、連続してアタリが来た。




良型のチダイがヒット。


安永さんにも、アタリが来た。




ホウボウのアタリは、久し振りだ。

コンスタントに、アタリが来ている。

潮行き、沖から潟に向かって、突っ込み気味の流れになっている。

しかし、下潮の流れがやや速い。

ジグの重さを考慮するなど、仕掛けを調整しながら、竿を出していく。


高妻さんに、アタリ。

魚探に出てくる、ベイト反応と仕掛けが合うと、アタリが出てくる。







良型のイサキが、連続してヒットしてきた。

「イサキが釣りたかったですね」

高妻さんの、御神酒が効いたかな。


高妻さんに負けじと、安永さんにもアタリが来た。




「ハマチだと思います」

船首に立って、慎重にやり取りを楽しむ。



本日二匹目の、ハマチが上がってきた。


針はずれや、リーダーが切られるシーンもあったが、順調にアタリが来ている。

しかし、徐々に北東の風が、強くなってきている。

「このまま風が強くなったら、釣りは厳しくなるかもですね」

風が強くなる前に、アタリを捕らえたい。

その願いが通じたか、お二人同時にアタリが来た。





「ダブルヒットですね」

「私のは、イサキだと思います」と、安永さん。

「私のは、走りが止まりません」と高妻さん。

獲物が先に上がってきたのは、安永さん。





良型のイサキが、上がってきた。

「良かったです」、ホッとした笑顔。


高妻さんの獲物は、なかなか止まらない。

船で差を詰める。

「70メートル付近から、上がってきません」

慌てずに、じっくりと獲物との差を詰めていく。

「後、50メートルです」

「後、30メートルです」

「10メートルを切りました」

後少しで、上がってくる。

獲物の正体は、途中で海面に浮いてきた時に姿を見せた、ブリ。

「これは、大きいですよ」と、安永さんが応援している。


高妻さんが、いよいよ勝負の巻き上げに掛かった。

「もう少しです」

しかし…、後少しの処でラインが切れた。

「えっ…、なんで切れるの…」

「後少しだったのに、口惜しい…」

船を一周する粘りと頑張りが…、後少しで逃げられた…。

暫くは、海面を見つめていたが…。

「仕方ないです。ラインを巻き替えて、又、頑張ります」

気持ちを切り替えた高妻さんの笑顔に、ホッとした気持ちになった。