釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

8月31日 迷った結果

2015年08月31日 | 日記
夜明け前の、激しい雨。

大粒の雨が、我が家の車庫の屋根に打ち付けている音で、目が覚めた。

朝食の時間も、結構に雨が降り続いている。

「どうしよう…。最初からの雨は嫌だしな…。」

気象庁の予報でも、秋雨前線による雨雲が連なって映し出されている。

梅ヶ浜に行ってみた。

湾岸道路から見た海は、ずっと沖合まで雨による濁りが広がっている。



こんな時に、良い釣果を残した記憶が、余り無い。

船着き場に着て、迷った。

「出てみようかな…。止めようかな…」

同級生のT君もやって来て、暫く話をした。

「俺も、迷っている」

あの濁りを見たら、大抵の場合迷う筈。

結局、昼過ぎまで迷った揚げ句、出船を止めた。

同級生のT君は、「大島の内場にチョット行ってくる」と言って船を出した。

「濁りがないと良いね」

と、見送り事務所に戻った。

長い梅雨に台風、今度は秋雨前線。

「自然が相手だけに仕方ない」と自分に言い聞かせる。

釣り仲間からの連絡では、鹿児島では雷が凄かったらしい。

事務所前に止めている車の下には、近所の猫が雨宿りしている。



今週は、予報では雨が続くと言っている。

しかし、西風が吹いて波が出なければ、場所によっては型の良い鯛やハタが釣れる。

明日の朝、風次第で船を出したい。

濁りが、広がっていません様に。

8月30日 雨が止んだ

2015年08月30日 | 日記
朝7時、事務所に本日のお客様の、久家さん達4人が到着した。

「もうすぐ、雨が上がる予報になってますよ」

「ここで着替えて、準備します」

取り敢えず、雨合羽を着て雨に備える。

今日は、船釣りが始めての新森さんも参加。

「多分、船酔いはしないと思っています」

笑顔が爽やかな、好青年だ。

準備が整ったところで出発。

先ずは、鵜戸方面の水深40メートルの海域を目指す。

昨夜の雨の影響で、海が濁っていなければいいのだが。

ポイントの海域に到着すると、魚探にはベイトが映り、水色も青味があって釣果に繋がりそうだ。

新森さんに鯛ラバの要領を教えていた、渡辺さんにアタリ。

「小さいです」

上がってきたのはアラカブ。



続けて、山下さんにもアタリが来て、上がってきたのは型の良いアラカブ。



久家さんにもアタリ。

上がってきたのは、アラカブでアラカブの3連発。



出足としては、チョット物足りないがこれからだろう。

すると、新森さんが大きく竿を曲げた。



「引きが強そうですね」

「はい、結構引いてますね」

鯛なら良型のような引きを見せ、上がってきたのはカンパチ。



みんなから「ネリゴサイズだけど、美味しい魚が釣れて良かったね」と祝福を受ける。

初の船釣りで、カンパチは嬉しい魚だ。

「引きが強いから、緊張したでしょう」と話しかけたとき、新森さんがまたしてもアタリを捉えた。



今度も、結構な引きを見せている。

竿を持つ手に、力が入っているのが分かる。

笑顔の中に、楽しい緊張感。

ゴンゴンと鯛独特の引きで、竿が大きく曲がる。



出だし好調の新森さん、初の真鯛に笑顔が弾ける。

船上は、初船釣りの新森さんを祝い、大賑わい。

気が付くと雨もすっかり上がり、西の空には青空も見える。

それまで着ていた雨合羽を脱いで、涼しい格好で竿を出す。

天候回復を祝うかの様に、船のコースを変えて、流す度にアタリが出る。

こんな時が、私には一番嬉しい時間だ。

船の舳先で竿を出している久家さんにも、アタリが来た。



強い引きに、慎重にラインを巻き取る。

ゆっくりと、魚とのやり取りを楽しむ様に巻き上げ、海面に姿を見せたのは優に1キロは超している良型のオオモンハタ。



このオオモンハタに刺激された様に、強いアタリを捉えたのが山下さん。

竿先が海面に突き刺さる様に、大きく曲がっている。

竿を叩く様なアタリから、針掛かりしているのは良型の鯛の様だ。

海面にピンク色の真鯛が、姿を見せた。



釣行の度に、大物を釣り上げる山下さん。

綺麗なピン色した真鯛に、嬉しそうだ。

「美味しそうな鯛だね」

みんなからの祝福で、満面の笑みだ。

今日は、山下さんにとって特別の日でもあるので、鯛が釣れて海からの贈り物だろう。



その後、山下さんがイトヨリ鯛を追加したところで、いつもよりチョット早いが帰港した。

8月29日 雨の中

2015年08月29日 | 日記
港を出る前から雨の中というのは、苦手だ。

パラパラと降ってはいるが、それ程激しいわけではないのが救いだ。

裸バエを過ぎながら波が気になるが、天気予報の1.5メートルよりも低そうだ。

先ずは、鵜戸沖の水深60メートルを目指す。

ポイントの海域に着く頃から、雨足が強くなり始めた。



しかし、波やウネリは殆ど無く、釣りは出来そうだ。

魚探を確認すると、海底から少し浮いた状態でベイトが映っている。

鯖や鰺の群だろうか。

潮の色は、昨日よりも一段と青味が入り、透明度も良い。

流れも、ゆっくりと下りながら、沖に出ている。

流し始めて、20分くらい経過したとき、最初のアタリが来た。

何かが針に飛びついてくる様な、激しいアタリだ。

ラインが引き出される様な感じはないが、重々しい引きだ。

ゆっくりと巻き上げていると、反転して走り出した。

同時に、針が外れた。

1発目から、針外れでバラシてしまった。

気を取り直して、鯛ラバを再投入。

船の周りで、魚が飛び跳ねているなと思ったら、竿引きの強烈なアタリ。

20メートル位一気に走られ、竿を立てると同時に、またしても針外れ。

海面にジャンプするわけでもないので、シーラではないのかな。

針外れが続くと、嫌な物だ。

雨も徐々に激しくなってきた。

休憩を取り、沖合に目をやると海上自衛隊の護衛艦の姿が見える。



明日の防災訓練の為に、来ているのだろう。

船を移動させながら、護衛艦を見ていると後方からホバークラフト艇が出てきた。



凄いスピードで、風田の浜を目掛けて走っていく。

雨が強く降り視界が悪い中、流石慣れた様子でホバークラフト艇2隻が明日の訓練地点を確認する為なのか、水しぶきを上げながら走っている。



インターネットで雨を確認していると、西方向が白い壁みたいになって雨が降っている。

今日は、此で帰ろうと港を目指して走っていると、その雨と風に船がまともに入ってしまった。

周囲が何も見えず、航海灯をつけて暫く停止する。

10分くらいで、小降りになったところで港に帰った。

8月28日 良い調子だね

2015年08月28日 | 日記
朝、港出口の赤灯台を過ぎるまで、行き先を迷っていた。

水島沖、大島沖、鵜戸沖。

昨日の濁りと、動かない潮をどう対応したらいいのか迷っていたからだ。

でも、鵜戸方面にコースを取って「出たとこ勝負!」と船を走らせた。

目指した鵜戸沖には鰺釣りの船が竿を出していて、小型の鰺が上がっているのが見える。

私も、水深50メートルアタリから竿を出す。

魚探には、ベイトの姿が海底付近に映っている。

昨日からの濁り潮は相変わらずで、ラインに絡みつく汚れも浮かんでいる。

10時過ぎまでは、何の音沙汰も無かった。

「今日も、まだ調子は上がらないのかな…」

ゆっくりと沖に払い出す潮に任せて船を流していくと、突然竿先が海中に突っ込んだ。

ラインが引き出されていく。

久し振りに感じる、鯛の強い力だ。

普段使っているリールを修理に出していて、予備のリールを使っている分、鯛を浮かすのにチョット時間が掛かっている。



3キロはあるだろうか、良型の鯛だ。

それまで、諦め掛けていた気持ちが一辺に前向きになった。

次も必ず来るはず、そう信じて船を流していく。

答えは、直ぐに返ってきた。

鯛ラバが着底し、巻き上げに掛かったときにアタリが来た。

これも、最初から青物が掛かったかと思うくらい、強烈に走り出した。

ラインを巻き取っては走られ、又巻き取る。

此を繰り返し、上がってきたのは1匹目とほぼ同型の鯛。



「調子良いじゃない」

狙いの魚が釣れれば、こんな気持ちになる。

船を一旦元の位置に戻して、再び潮に乗せて流す。

朝から気をつけていた潮の濁りだが、少しずつ青味が入ってきている。

この潮の変化が、鯛の食い気を良くしているのかもしれない。

それまで北東に流れていた潮が、すこし南方向に流れる様になった。

はっきりとした下り潮ではないが、ゆっくりと流れている。

魚探に映るベイトを気にしながら鯛ラバを引いていると、アタリが来た。

今度のアタリは、真っ直ぐに海底の沈み瀬目掛けて走っていく様なアタリ。

私は、こんな風に海底目掛けて逃げる様な走りは、楽しい感覚を味わえるので好きな走りだ。

上がってきた鯛も、先の2匹と同型の鯛。



直後に、小型だが1キロクラスの鯛も来た。

ハタの多い海域なのに、鯛が連発する。

時計を見ると、午後2時。

これから、夕間詰めに掛けて、大物が当たるかもしれない。

再び、船を移動させて、流すコースを変える。

水深60メートルと、少し深い場所を探ってみることにした。

鯛ラバの色も、明るいオレンジから、少し落ち着いた感じのオレンジに変える。

流し始めて、30分くらい経過した頃、今日一番のアタリが来た。

針掛かりした獲物は、海底付近を重々しい走りで抵抗する。

私は、少し竿を下げて、ゆっくりと少しずつラインを巻き取っていく。

海中に銀白色に光る鯛の腹が、見えてきた。



港で量った重さは、4.2キロ。

4キロを超すと、流石に鯛も力強い。

今日の釣果は、3キロクラスの鯛を中心に6枚。



濁り潮も、帰る頃には青味と、透明感が良くなってきた。

明日は、もしかしたらもっと大きな鯛が、釣れるかもしれない。

8月27日 海へ、ベイトは居るかな

2015年08月27日 | 日記
朝7時過ぎ、割とゆっくりと船を出す。

大島沖を走りながら、波とウネリを確認するが、ベタ凪に近い状態。



磯釣りしている時ならば、「瀬波が残っているな」と感じる波が岩場には打ち寄せている。

ウネリの波長が大きいから、船では凪ぎに感じるだけだろう。

今日の狙いは、ベイトが何処に集まっているか。

狙いのポイントに、ベイトの魚影が映ることを期待して、船を走らせる。

60メートルから始めて、30分単位くらいで場所を移動する。

潮の色は、緑色した、いわゆる「菜っぱ潮」しかも、下りの突っかけ潮になっている。



70メートルの海域では、ある程度のベイトが写るが、アタリには繋がらない。

鯛ラバと、ジギングを交互にやってみるが、アタリが出ない。



ジギングで言う、潮が軽い抜ける様な感覚が、竿先に感じる。

こんな状況は、ヒットする確率が低いはず。

80メートルで初めて「ベイトボール」が映った。

直ぐにジグを落とすが、当たらない。

前回は、サワラが連発したこともあったので期待したが、駄目だった。

水深100メートル以上の沖合に出てみるが、やはり潮は「菜っぱ潮」の状態。

此では、望み無いかな。

船仲間の漁師さんのSさんから電話が来た。

「どうですか?」

「潮が濁っていて、アタリが出そうにないですね。」

「潮は動いてますか?」

「いま、水深60メートルの位置にいますが、動いてないですね。」

鰺釣りに出る準備の途中らしい。

「夕方からの方がいいかな」

「この潮では、その方がいいと思いますよ」

台風時には、沖合に青味のある潮が見えていた筈だったのに…。

その後、50メートル海域でオオモンハタが当たってきた。



一度、当たって直ぐに外れ、仕掛けを直ぐに落として再度当たってきた。

この時は、ベイトの幅が10メートルくらいある中から当たってきたが、その一度だけ。

潮が活きてくるのを待つかな。