遊心逍遙記

読書三昧は楽しいひととき。遊心と知的好奇心で本とネットを逍遥した読後印象記です。一書がさらに関心の波紋を広げていきます。

『不思議の国のアリス』 原作 ルイス・キャロル イラストト せきぐちよしみ 翻訳 森悠樹 きいろいとり文庫

2022-07-08 21:45:53 | レビュー
 居住地の市が少し前に電子図書館を開設した。本を借りに図書館に通う間に開設を知ったのだが、紙ベースに慣れ親しんでいるので、今まで新たな登録申請をしていなかった。先日、この電子図書館の利用登録をした。どのように使えるか、まずは試してみようと・・・・


 そこで紙ベースの本の借り出しなら多分御縁がなかった絵本・童話の領域からまず借りてみることにした。その第1号がこの『不思議の国のアリス』の絵本。

 理由はいくつかある。
 1.電子版で大部な本を借りても、戸惑うばかりになるかもしれない。まずは慣れが必要だろう。最初はてばやく読めて、区切りがつけやすいものがよいかも・・・・・。
 2.せっかく借りるなら、紙ベースの本では近づかないジャンルを試したい。
  スタンダードなあるいは一般教養に繋がる内容なら動機づけになるかもしれない。
 3.英文を読む機会が減っているし、あまり難しい英文でなくて、読みやすいかもしれないレベルの英文から再チャレンジしてみたい。
  一応まとまりのある内容を扱い、それほどボリュームのないものなら手頃だろう。

 絵本なのでボリュームはわすか。アリスが時計をもつウサギを目にして、その後を追いかけ、穴から地中に入り込み、不思議な国の体験をするという話。アリスの体が大きくなったり、小さくなったりと、変転する。
 最後は首を斬るという判決を受けて、逃げだし、トランプカードの兵隊に追いかけられて窮地に陥る。そこで目がさめる・・・・という次第。
 
 この本、イラスト付き日本語のページが前半にあり、同じイラストで後半は英文表記になっている。英文には知らない単語がいくつか出て来たが、全体はまあ通読できるレベルだったので、比較的気持ち良く英文も読み終えた。
 ルイス・キャロルの原作をどこまでダイジェストした児童絵本なのかは知らない。
だが、日本語/英語でわずか67ページなので、『不思議の国のアリス』のストーリーの骨子をなぞっただけの絵本だろう。『不思議の国のアリス』のイメージを形成する程度には役だったと思う。幼児が想像力を活発にするのプラスになる絵本だと思う。
 
 私には、電子書籍を初めて通読する記念すべき第1号となった。

 電子書籍絵本・きいろいとり文庫は、『世界中の童話を色々な言語で楽しもう!』をコンセプトに制作しているという。Yellow Bird Project(イエローバード・プロジェクト)というのがあり、きいろいとり文庫はこのプロジェクトの成果でもあるようだ。公式ホームページがある。補遺としてご紹介しておこう。

 少し雑感をまとめてみました。ご一読ありがとうございます。

補遺
作品No 117 不思議の国のアリス
Yellow Bird Project(イエローバード・プロジェクト)  公式ホームページ


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