遊心逍遙記

読書三昧は楽しいひととき。遊心と知的好奇心で本とネットを逍遥した読後印象記です。一書がさらに関心の波紋を広げていきます。

『へんななまえの へんないきもの』 アフロ 中経出版

2013-10-09 12:49:31 | レビュー
 B5サイズくらいの小型の写真集である。
 われわれが普段ほとんど直接目にすることがない、あるいはテレビなどの映像、特集番組などですら滅多に見ることもないような「いきもの」が集合している。
 「へんななまえ」「へんないきもの」というのは、それを初めてみた人間さまの感覚にすぎない。それぞれの「いきもの」はそれぞれの生息環境に適応した進化の姿なのだろう。人間の勝手な驚き、あるいは好奇心から、「へんな」と感じた視点から「へんななまえ」をつけたにすぎない。

 だが、である。やはり、この本をひろげると、「へんな」感じというか、えっ!と思うような「いきもの」の姿形におどろきや好奇心を喚起されてしまう。たぶん他の人もそうだろうと思う。たぶん間違いない。
 初めて接する未経験のものとの遭遇とは、そういうものなのかもしれない。やはり、自分の見聞、体験、その時点で持っている知識情報を基準に判断するのだから。
自分にとっての「未知のいきもの」との「遭遇」体験をこの写真集から味わってみるのが、ひとときの楽しみとなる。

 写真に付されているコメントは「へんな」感じを抱くの最小限のものに絞られている。そういう意味で、もしその「へんないきもの」に関心を抱いたら、ご自分で一歩踏み込んで調べて見たら・・・というようなスタンスなのだろうと思う。ある意味で「へんな説明文」「中途半端に敢えてとどめた説明文」と言えるかもしれない。そのあたりも、私が感じる「へんな」ところ。

 それでは、どんないきものが集合しているのか?
 著者の本書構成もまたへんなものかもしれない。章立てとそこに掲載されたいきものの数、そして、その章の冒頭の「へんないきもの」3種の「へんななまえ」をご紹介しておこう。
 すごそうないこもの  16種
   ウルトラマンボヤ、オニダルマオコゼ、アバチャン
 おいしいいきもの   16種
   クロデメニギス、カニハゼ、カワテブクロ
 なんかいいかんじないきもの 15種
   ミナミハコフグ、コンペイトウウミウシ、オニオオハシ
 とほほないきもの   12種
   バットフィッシュ、オジサン、デカイヘビ

 こんなおもしろいネーミングが勝手になされているいきものたちの大集合だ。中には単なる俗称、ニックネームのものがあるのでご用心。

 さて、このリストを見て、どれだけ目に浮かぶだろうか。ほとんど知っている人は、たぶん「へんなひと」だろう。普通人からみれば・・・。

 私が今興味を持っているのは、この本に掲載の「いきもの」たちを、ネット検索でリサーチしてみること。まず簡単に情報入手できるか、どんあ風にネット情報として現れているか、本書に載っていない写真としてどんな採りあげかたをされているか・・・・などなど。 本書を楽しんだ後は、本書は知的好奇心の探求へのインデックスである。
 そんな使い方で、一歩「へんな」部分から、事実認識を深めるとともに、どんな風に「へんな」受け止め方をされていいそうかを確認してみたいと思う次第である。

 上記の各章冒頭3種のいきものにとらわれずに、私個人がまず興味を抱いた「いきもの」の姿形から、ネット検索でどんな情報を得られるか、小手調べをしてみた。
 以下、その例示である。調べていけば切りがないだろう。時折楽しみながらネット検索、リサーチする楽しみができた本である。

 さて、私の主観的好奇心からまず小手調べでヒットした情報源にアクセスしてみて、その「へんななまえ」の「へんないきもの」の一端を感じてもらうとよい。おもしろそうなら、つづきは本書で波紋を広げていただこう。
 写真集としては、ずばりの映像1枚でそれぞれのいきものの姿をとらえているので、やはり、この1枚は見逃さない方が良いだろう。

 以下掲載の好奇心・関心をもった「いきもの」の名前をクリックしていただくと、ネットに公開された様々な情報源からの主観的な抽出事例にアクセスしていただける。そして、掲載者の意図や楽しみを味わっていただけるだろう。

  インターネットウミウシ
  
  ウルトラマンボヤ  
   
  リーフィーシードラゴン
   
  フィリピンメガネザル
  
  ワウワウテナガザル
  
  エッチガニ
  
  ナメダンゴ
  
  ニセゴイシウツボ
  
  シンデレラウミウシ
  
  ツチブタ
  
  ウンコタレ
  
  

 まあ、小手調べはこんなところで、一旦終わりにしよう。
 調べ始めると、はまりそうだから。まずは印象論の掲載を。



 ご一読ありがとうございます。

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