興福寺は「五重塔」と「阿修羅像」で有名なお寺。
でも、阿修羅様は年中出張に出かけているらしくなかなかお目にかかれないらしい。
私が行った時も出張疲れでお休みしていて、写真だけが飾られていた。
残念なことではあるが仕方がない。
今では見所満載の寺であるが、明治維新時には仏像やお経を廃棄しようと言う運動(廃仏毀釈)で寂れた時期があった。
囲いも壊され五重塔なども売りに出され、まさに廃寺になりそうな時期もあったとか。
後にこの運動は見直され、興福寺は復興された。
その頃詠まれた歌がある。
秋風や 囲もなしに 興福寺 子規
興福寺には北円堂、東金堂などの国宝建築物があるが、中でも秀逸は五重塔だ。
奈良で一番高い五重塔で、日本でも京都の東寺の五重塔に注いで二番目の高さを誇る。
絵葉書などに良く使われる猿沢池から望む姿はベストショットだと言われている。
しかし、このショットでは五重塔は上半身しか現れない。
池とのバランスで五重塔を感ずるのにはベストなのだが…
私的には、南円堂から春日山をバックにして見た景色が五重塔のベストショットだ。
五重塔だけは年中ライトアップされているから夜に訪れても楽しめる。
真下から見上げても良し、遠くから闇に浮かび上がる姿を見ても良し。
私の泊まったホテルは露天風呂からライトアップされた五重塔が見えた。
「阿修羅」と言うと私の世代ではアニメのきん肉マンに出てきた「アシュラマン」を思い出す。
最初は悪魔超人だったが、人気が出たので後に正義超人扱いになった。
アニメのアシュラマンもかっこよかったが、本物の阿修羅様も絶世の美男子。
何処と無く正面顔が平成の大横綱「貴乃花」に似ていると思うのは私だけか。