あまり個人攻撃はしたくないのですが、一国の財務大臣ともあろうお方が発する、その言葉の重みをもっと慎重にお考えになった方が良いのではないかと思いましたので、つい・・・。
報道(朝日新聞デジタル版)によりますと大阪維新の会の「船中八策」に関する見解として、安住財務大臣は「参議院廃止とか、いろいろ思い切ったことをおっしゃっているが、我々は目の前の国民の暮らしと日々向かい合っており、中長期的な課題で『べき論』を言っている段階ではない」と発言したそうです。その他にも最近の重大な失言として、イラン原油に関する発言、為替介入に関する発言があるでしょう。
確かに目の前の暮らしに関する切実な問題を扱うことも大切なことでしょう。しかし、中長期的な課題も同様に重要なことです。現在の閉塞状況は、将来に夢や希望を持てるようなビジョンも提起せず、何も実行できないような既成政党に多くの国民が幻滅を感じていることに起因していることを思い起こすべきです。
現政権が、目の前の国民の暮らしと日々向かい合って、諸問題を次々と解決しているならまだしも、解決の糸口すら見つからないような状況では、安住財務大臣の発言は単にブーメランで却ってくるだけのことでしょうに!