山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

グローバル化かローカル化か?

2015-10-19 | ブログ
 昨今グローバル化が喧伝されております。あたかもグローバル化の波に乗り遅れるのは罪悪であるかの如く!
様々のものがボーダーレスになってきております。情報ネットワークが拍車をかけます。
 人間社会にとってグローバル化は必然なのでしょうか。果たして、グローバル化によって人は幸福になるのでしょうか。なぜグローバル化しなければならないのでしょうか。

 攻めの農業などと政府は農産物を海外に高く売りつけようと仕向けております。それが農業が生き残る唯一の道だとか言わんばかりに!(参考:「TPPについて(13)-攻めの農業って?」「日本の農産物が海外で売れると言われておりますが?」)

 あるいは、海外から安い農産物が輸入できるようになるから消費者はハッピーになりますとも言われております。そして、日本の農業は壊滅的打撃を受けるとも言われております。これに対抗するには、大規模化して生産性を向上させる必要があるとも。しかし、例え大規模化しても海外の農業に太刀打ちすることができません。所詮、蟷螂之斧でしょう。(参考:「TPPについて(17)-農業の経営規模拡大の行き着く果ては?」)
 
 一方で、グローバル化の対極としてローカル化といった概念があります。農業でいえば「地産地消」といった言葉が端的に表しております。「月3万円ビジネス」でもローカル化が提唱されております。このようにローカル化することによって生き残ろうとする試みが見られます。

 さて、どの方向性が望ましいのでしょうか。世の流れはグローバル化であることは議論を待たないことでしょう。しかし、果たしてそれだけで良いのでしょうか。この流れに逆らうものは排除してしまって良いのでしょうか。政府の考えは、どうもローカル化するものを排除しようといった動きにあるものと思えて仕方ありません。例えば、補助金は大規模農家に集中させ、零細農家は潰してしまえと言わんばかりです。私自身は補助金など全くあてにしておりませんが、規模拡大のため農地を集積化する必要があるといった理由で農地を取り上げるような動きがあります。あるいは家庭菜園規模の作付を禁止してしまえといった乱暴な議論もあります。こうなると我が日本国は社会主義国と言わざるを得ない状況となってしまいます。

 このようなグローバル化一辺倒の行き着く先はろくなことはないように思われます。グローバル化する中にもローカル化する方向に進む者あり。あるいは第三の道を歩む者といった多様性のある社会が望ましいと考えます。

 「一人こけたら皆こけた」では、あまりにも寂しく思えて仕方ありません。