小牧の旅のあれこれ

あちこち旅をしている時のあれこれ

大崩れへ登る

2009-10-14 23:12:57 | 白神
10/14(水)晴後快晴
 白神岳から北に伸び、青池に下りる稜線上に大崩落地点が有り、大崩れと言う。今までここまでの登山道の途中に、様々なキノコを採って来ていた。今年はまだこのルートに行っていなかったので、出かけて見ました。青池を過ぎると登山道に成りますが、轍の跡がありました。昨日遭難騒ぎが有って救助隊が出動した、其の車の跡の様でした。緩やかな登りを行くと、登山者のカウンターが有る場所で、キノコを見つけました。この辺一帯はかってはナラタケの宝庫で、随分採った物です。しかし今年は影も形も有りません。そんな中で見つけたキノコですので、オヤ何だろう?と採ってみました。最初は食べられないスギタケかと思いましたが、ヌメリ化が有ります。よく見るとチャナムツムタケでした。通称土ナメコで、林床に生えるキノコで輪菌状態に沢山発生していました。ここでこんなに、このキノコを採った事が有りません。嬉しい、誤算でした。

 チャナムツムタケ
 昨年最後の水場の所の倒木で、ムキタケを採ったのを思い出しました。今回も見てみると、小さいけれど結構出ていました。本当はもう少し大きく成るのを待った方が良いのですが、残したら誰かの物に成りますので、ヤッパリ採って終います。ここから急登に成り、休憩所のある所まで小一時間の登りに続きます。何時もですとこの登りでも、あちこちの倒木に、ナラタケやエノキタケを採った所が有りました。しかし今年は全然見かけません。

  紅葉したカエデ      ブナハリタケ
 休憩所の手前のブナの倒木に、何時もナラタケやムキタケが着いています。今年は若いムキタケ少々付いているだけでした。ナラタケは既に出て終っている様です。ナメコも出る木があって覗いて見ましたが、全然出ていませんでした。更に休憩所を過ぎ、昨年ビッシリとナラタケが付いていた、倒木に行って見ました。しかしこの倒木もコケに覆われ、サルノコシカケ属の菌が付いてしまって、ナラタケは既に過ぎた跡でした。この地点では今年のキノコの盛りは、9月中旬と例年より一ヶ月も早かった様です。
 キノコは全然望み薄なので、大崩れの見晴し台まで登る事にしました。大崩れの展望台は年々稜線が崩落して、登山道が削られています。勝手は4畳半程の草地が有って、座って景色を眺めながら休憩する事が出来たそうです。しかし今は辛うじて登山道に立って、休憩しなくてはなりません。眼下は大きく抉られた大崩落で、その向うに十二湖の湖と紅葉した樹海が広がります。更にその先には日本海の海岸線と水平線へと続きます。ここで小休止をしながら眺めを楽しみました。

      展望台より北北西を望む

      展望台より西を望む

      展望台より南西を望む
 帰りはキノコは諦め、ミズ(オオウワバミソウ)を採って行く事にしました。このミズの有る場所も年々様子が変わり、植生も変化していて、少なく成ったと鹿内さんは言っています。急登を下って来ると、50台とおぼしき夫婦が登って来ました。「後見晴し台までどのくらいですか?」と聞かれたが、全体の三分の一位しか来ていないので、「もう少しですよ」とはとても言えません。「眺めはいいですから、ゆっくり、ゆっくり頑張って行って下さい」と言って分かれました。
 ツチナメコを採った登山者カウンターの所まで下りて来ると、まだそのキノコが有りました。さらに左手の急斜面に架かった倒木にムキタケらしきものが、付いています。登って行って見ると、残念ながらムキタケではなく、フチドリツエタケでした。この倒木は昨年、弘大山岳部OBの人達と来た時にもビッシリ付いていた倒木でした。

       崖を登る

    フチドリツエタケの付いた倒木
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