小牧の旅のあれこれ

あちこち旅をしている時のあれこれ

奄美の森とマングローブ

2009-04-18 23:00:00 | トカラ列島
アRルバム/奄美

4/18(土)
 フェリー「としま」の下り便で、平島を朝出発。来た航路を逆に名瀬に戻りました。16:00前に名瀬に着き、「たつや」旅館に再度泊りました。翌日の羽田行きのチケットを購入して時間を見たら、なんと夕方の19;00の便だけでした。それで明日どうしようと考えて、観光案内パンフレット見ていました。そこに奄美の原生林散策とマングローブをカヌーで巡るツアーが有りました。これで1日過せそうなので、早速ツアーの開催元の「観光ネットワーク奄美」に出向き申し込みました。

4/19(日)
 朝9時にガイドが迎えに来た。他に女性客が一人居た。車で島の北岸沿いに南西に向う。途中から島の中へと登って行った。集落を過ぎ、森の中へと林道を分け入る。やがて「金作原原生林入り口」の指導標の場所に着き、ここから歩く。周りは亜熱帯のシイ、タブの照葉樹林の森。天然記念物のルリカケスやリュウキュウドバト、シジュウガラ、ヤマガラなどの鳴き声が聞こえる。ヤシの木の様にスッラと伸びたシダの仲間、ヒカゲヘゴやそれより低いヘゴシダなどが見られた。奄美の森大好きと言うガイドがいろんな事を説明してくれた。奄美の森の木には面白い名前が付いています。其の名を「バクチノキ」、「ショウベンノキ』と言う。「バクチノキ』は表皮がボロボロ剥がれ、博打で身ぐるみ剥がれた様なのが其の名の由来とか。「ショウベンノキ」は枝を折ると、水がピュッと出るので其の名が付いたとか?ガイドがいろんな物を見つけて、森の生態系を教えてくれた。キノボリトカゲも素早く見つけて、捕まえた。
 
        金作原原生林入り口

      ヤシの様なシダ「ヒカゲヘゴ」

        キノボリトカゲ
 午後はカヌーに乗ってマングローブの森を廻った。カヌーは始めてだったが、それ程難しい物ではなかった。川や水路を辿ってマングローブの中を進む事が出来る。水辺から見る風景はまた別な視線からの景色で楽しかった。川も河口に近い為、潮の影響を受け、丁度潮どまりの時が流れが止まりカヌーで行くのに最適となる。最後に残った干潟に降り立つと、シオマネキがあちこちの穴から顔を出し、ハサミを振っていた。


       マングローブの水路

          干潟

        シオマネキ
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カツオ釣り

2009-04-18 22:00:00 | トカラ列島
4/17(金)
午前中シュノーケリングをしようと、東の浜に行って見た。歩いて行くのはかなりの距離なので、宿の車を借りた。丁度この日は学校の野外活動で全校生徒と先生が東の浜に歩いていた。浜では皆でバーベキューをするらしい。東の浜に着くと堤防で一人釣りをしていた。同じ宿に宿泊している名古屋から来ている人だった。釣れますかと尋ねると、ムロアジが掛ると言っていました。東の浜は海水浴場になっていてやや遠浅気味。そして波が立っていて、シュノーケリングは向いていなかった。それで引き返して南の南之浜港に行って見た。フェリーが着岸する脇が漁港になっていてこちらは比較的波が静で良さそうだった。海底は船の出入りの為浚渫してありサンゴは無かったが、それなりに魚が見られて楽しんだ。
 昼飯に宿に帰ると名古屋からの釣り人が午後は船釣りに行くと話していた。宿のおかみさんが一緒に連れて行ってもらったらと言ってくれた。面白そうなので渡りに船でお願いすることにした。その船のオーナーの漁師さんの家で、釣り人がもう一人宿の客を乗せてもらい無いかと言ってくれた。この漁師さんは快諾してくれた。実はこの漁師の村瀬さんは、名古屋からの移住者で、早期退職をしてこの平島にやって来た人だったのです。島に来て好きな漁師をして暮らしているとの事です。
 船は漁港を出て昨日と同様、島の西の沖合に向かいました。魚群探知機で魚を探しながら、最初はムロアジを狙いました。この日は深場の30~40mの所に群れが居て、これを狙いましたが大きな群に中々出会いませんでした。やっと大きな群れを見つけて船を泊め、サビキ仕掛けで竿を垂らしました。程なく村瀬さんにヒット。「はい、一定速度で糸を巻き上げて」と言って竿を私に渡す。「エッ?エー?」内心(私は見るだけの積りで乗ったんだけど・・・・)30m巻き上げるのは結構大変。魚が逃げようと走り、グ・グ・グーと重く成ったり、思わず逃げたと思う程軽く成ったりします。ようやく巻き上げ終わり、村瀬さんが魚を引き上げました。重かったのも道理で一荷釣り(2匹)でした。この後サッパリ当りが無く、ムロアジは諦めて、カツオ釣りに切換えました。
 カツオ釣りはイカの擬似餌を船尾から流して走ります。カツオの群れが居る所は鳥が群れているので、そう言う所を行ったり来たりして掛かるのを待ちます。波風が立って来て中々当りが無い。ようやく「来た!』と村瀬さん。「糸を手繰って、手繰って!」と言われて慌てて糸を手繰り寄せる。カツオを釣る仕掛けもかなり長く流すので手繰るのも大変。これも一定速度で魚がバレないように手繰る。そして最後に村瀬さんが船に引き上げる。その内に雨風になり、時化模様と成って来た。数時間流すがカツオ数匹とサバのみでサッパリ。もうこれで引き上げて帰るのかと思ったが流石にプロ。これしきの波風は何とも思って居ない様子。
 実は漁に出ても、精々数時間で引き上げるのだろうと思っていました。それでTシャツと短パンで姿で船に乗っていたのです。雨も降り出し濡れて風に当たり、寒くて震いてしまいました。しかし、私からは乗せてもらった手前、もう帰ろうとは言えず、漁の終わるのを我慢して待つのみでした。雨を避け船尾に膝を抱えて座っていると、一瞬船の後ろから大きな魚が現れ船の下を潜り抜けて行きました。イルカ?と思いましたが、皆がサメだ!サメだと叫びました。体調2m位のサメでした。これ以前に遠くの方に背鰭を見たと村瀬さんが言っていました。そのサメが船の後を付いて来たようです。カツオが掛かるとサメには絶好の御馳走で労せずに餌を取れるからでしょう。 
そこで沖から島の方に戻り、釣って置いたムロアジを生き餌にして、サワラを狙うと言う。この時期サワラが島の近くの浅場にムロアジを狙って来るのだそうだ。島の近くは風陰に成り、波も沖程荒くなかった。二匹のムロアジが弱るまで生き餌にして船を走らせたが、残念ながら当りは無かった。これで漁も終わりかと思ったら、村瀬さんは再度カツオを狙って沖に船を進めた。ミズナギ鳥が群れ飛ぶ荒波の中を行ったり来たり。その甲斐あってキハダマグロが2匹ヒットした。そしてようやく港に戻り漁を終わりました。
 夕食後、村瀬さんが伊藤さんの所に、酒を持って訪ねて来ました。私も部屋に御邪魔して一緒に歓談しました。村瀬さんの言う事には、私が短パン、Tシャツ姿で乗ったのを見て、内心漁を舐めるなよと思ったとか。途中で時化模様になり私や伊藤さんが寒そうにしていたのを見て、「そうれ見ろ漁は甘いもんやないで」と内心楽しんで居たとか。わざとイジワルをして、直に帰らなかったとその時の心境を話して、大笑いに成りました。
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