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御嶽山

2013-08-19 08:46:22 | 日記

 

 

御嶽山展望台、空気が澄んでいると都心まで見渡せる

 

レンゲショウマ群生地 大勢の観賞者で賑わう

 

 御嶽山で月2回ボランテア活動をしている同級生がいる、毎年この時期になると「レンゲショウマ」の可愛い写真を送って呉れる、自分でも何時か御嶽山へ登り此の目でレンゲショウマを見て、写真に撮りたいと思っていた、だが一年でも一番暑いこの時期、少し異常と思われる程大量の汗をかく小生、躊躇していたが、もう来年はこの世に居ないかもしれない年齢になり躊躇する余裕はない、行くなら「今でしょ」。
 
 同級生に無理を云って日程を開けて貰い「御嶽山」を案内して貰う事になった、今年は例年に無い暑さ、当日も35度を越す猛暑日、千mの山なら山頂は少し涼しいかと思ったが、飛んでもない間違い山頂も結構暑い、だが山の木々を吹き抜ける風はさわやかだ 
 御嶽山頂駅を降りると直ぐに「レンゲショウマ」群生地、大勢の人が三脚に高級カメラを乗せ砲列を敷いている、自分のコンパクトカメラを取り出すのが恥ずかしい様だ、ジグザグ道を登りながら写真を写す、写し終わりだらだら上り坂を昇って行くとビジターセンター、御嶽山小学校分校(廃校)が有り其れを過ぎると、御嶽神社へ数百年仕える御師(おしと読む)「馬場家御師宅」慶応年間の建築で130年以上経ち、かやぶき屋根には雑草が一面生えている、それでも住人は住み、参拝客も泊れる、非常に重みのある住宅だ、その先には御師の棟梁とも言うべき人の住宅が有るが、この家は近年屋根を銅板葺きに換えている、矢張りどっしり重みのある家だ。
 
 御嶽神社は一説によれば創建以来1300年余を経た由緒ある古社と伝えられ(当然延喜式社)、境内には関連社が8社も祀られている、豚が狛犬になっている楽しい社も有る、神社へ登る階段数も多いが、神社を支え階段を維持するための「力持ち」が石段の石に彫り込まれているのも珍しい、気がつく人は少ないかもしれない。
 御嶽神社を過ぎると間もなく「産安社」へ着く、珍しい杉が何本も存在する。

 神社迄は元気だったが、「七代の滝」へ降りるのは急傾斜に丸太を置いただけの落差が高い階段を降りる、
降り始めたら直ぐに左足膝の外側が痛み出し、体温は急上昇、500ミリリットルお茶は既に飲み干し、同級生から500ミリリットルを譲り受け補給、体温上昇を防ぐ、躓いて前へ転げたら先導する同級生を巻き込み、谷底へ転落大変な事態になる、後へこけても前へ転ばぬよう心掛ける、滝つぼへ降りた時は足が悲鳴を上げ動けない、同級生が昼食にしようと云われても、水を飲み過ぎ胃液が薄まったのか、小生全く食欲がない、瀧を写す気力もなく、谷を渡る風と扇子でひたすら体温を下げる事に専念、兎に角熱中症だけは防がなければいけない、萎えて力がなくなった足を庇い、同級生に迷惑をかけまいと必死に登りにとりついた、急斜面を降りて来たのだから帰りも急斜面を登らなければならない、ルートが違い急斜面の鉄梯子にしがみ付き、木の根を四つん這いになって昇って行く、何とか天狗岩に辿り着いた時はほっとした、此の山中で熱中症と足が動かなくなったら同級生に多大な迷惑がかかってしまう、それだけは防ごうと気力で行動した。
 でも後になって考えると、500mlペットボトル4本飲み、胃液が薄まったせいか食欲なく、何も食べられない、足が萎え、熱中症直前の状態、こんな無謀な山歩きは有るのか、大いに反省するし良い勉強になった。
 天狗岩を過ぎるとなだらかな登り道、同級生の杖を借りてひたすら歩き「天狗の腰掛け杉」を写して、「神代欅」も写真に撮り、ケーブルカー山頂駅に着いた時は、同級生に心配は掛けたが、大迷惑を掛けずに下山出来たのはよかった、紅葉の時期になったら瀧へは降りず、リベンジの意味でも、亦ゆっくり写真を撮りに行きたいと思う。

 

レンゲショウマ レンゲショウマ
産安社 古木の夫婦杉
 夫婦和合子授かり杉 右上の瘤は授かった子宝 夫婦仲良しの杉 二人手を繋いで杉に触りながら此の股を通り抜ける
130年以上経た御師のかやぶき屋根 今も住居として使っている 宿泊もできる.  300年以上続く格式ある御師馬場家 馬場御師家屋根下には見事な鶴の飾り物
立派な式台の表玄関 御師の棟梁の家 数年前迄かやぶきだったが、銅板葺に換えた 非常に重厚な建築
御嶽神社拝殿 御嶽神社奥殿
何とも可愛い豚の狛犬 何とも可愛い豚の狛犬
石段を支える力持ちの彫刻が埋め込まれている 気付く人は少ない 七代の滝(ななよのたきとよむ)
 急激な登り鉄階段、下から見上げてると緩やかに見えるが、脇から見ると急傾斜で、木の根に掴まり四つん這いで登る 「天狗の腰掛け杉」中央の杉の真ん中から延びる枝が腰掛け
反対側から見るとよく分かる 神代欅 遠く離れたケーブル駅からもひときわ高く見える 樹齢幹回り不明

 


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