数日前に友人から多摩湖畔の紅葉が見ごろと聞かされ、写真を見せて貰った、見事な紅葉だったので、自分でも行ってみる気になり、昨日は天気も良く出かけてみた。
西所沢から狭山線へ乗る、好天の為年配のハイカーが多く、大部分の人は1人だったが、夫婦連れも多かった、殆どの人は下山口駅で降り、狭山丘陵へ入って行った、小生は終点の西武球場前駅まで乗る、駅前で歩数計は867歩だった、ここから紅葉見物が始まる。
てくてく歩いて多摩湖畔へ出る、堰堤のある交差点の小高いところに古めかしい藁屋根の長屋門を発見、車で何回も通った道だったが、全く気がつかなかった、歩かなければ発見は無かったかもしれない、早速興味を示し写真を撮りに行く。
真言宗 白部山 慶性院はこの慶性門の近くにあったが、多摩湖建設にあたり、大正11年に東大和市芋窪の現在地に移転したが、この長屋門(寺院の門として長屋門形式は非常に珍しい)は其の儘取り残されてしまった、其のご放置され荒れ果ててしまったが、地元の心ある人達が由緒ある門を徒に朽ち果てさせてしまうのを惜しみ、昭和29年に多摩湖の中堰堤の近くの小高い所に、修復再現した、平成4年に東大和市が大金をかけて修復し、以後市として永久保存することになった。
門に懸かる額
紅葉を通して下湖を見る
雑木林の中にも紅葉が
中堰堤を渡り多摩湖畔南側道路を散歩がてらひたすら歩く、途中、 鳥 、川魚料理の「鳥山」を過ぎ、東大和市郷土博物館入り口を過ぎ、ひたすら下湖の堰堤を目指す、下湖堰堤に着いた時は歩数計は13687歩になっていた。
多摩湖全景
多摩湖建設に親柱を立てたが、戦争になり爆撃から堰堤を守るため補強工事が行われ、親柱は半分以上埋まり上部の頭は爆撃目標を避けるためコールタールで真っ黒に塗られてしまった、今回平成の改修により親柱の全貌が現れ保存されている。
改修により掘り出された親柱
保存されている親柱
被弾保護で堰堤を嵩上げしたため、、建設当時の高蘭(欄干)は地中に埋まってしまった、改修の時に全貌が現れる、地中に埋まっていたため無傷で全貌を現した、90年近く前の高蘭は石作りの頑丈なものだった。
その一部が親柱と共に堰堤の両端に展示されている
今回の紅葉見物は「慶性門」多摩湖建設時の「親柱」「高蘭」など思わぬ発見があった、犬も歩けば棒に当たるか。
帰りは西武遊園地駅からレオライナーで帰ったが、西武遊園地駅は西武園線とレオライナー両方の始発駅なっているのを初めて知った、どちらの線も日中時間帯は1時間に3本出いる、発車した直後に行ったため丸々20分待たされた。