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へび年に因み大蛇の居るお宮

2013-02-01 14:52:09 | 日記

 所沢市西新井町に村社 熊野神社がある、このお宮は鳥居に大蛇が絡み付いている珍しいお宮である。
創建は27代安閑天皇時代(466~535)(在位4年間)と言われ1500年余の歴史があるが、数次にわたる災害の為、
その記録されるものは消滅起源は不明。

  その昔は通称鎮守様 産土様 オクマンサマと言われ地域の信仰の中心になっていた。
古くは「熊野宮中氷川大明神」と称されたが、兵火 野火等で一切の記録を失い衰退した、因みに所沢には、
山口地区に中氷川神社 三ヶ島地区にも中氷川神社が今も存在する。

 元禄年間 守殿修繕の為奉加帳を回した記録あり、この辺りからは各種文書が残っているので確かな
ものと思う、現在は所沢市西新井町の地名があるが、元禄年間では武蔵国入間郡下新井字川上、
村社「熊野神社」と称された、当時は西新井の地名は無かった。

 大蛇のお宮の由来は、昔 神社の境内に有るご神木に「白蛇」が住み付き、参詣の人や子供がこれを見ると、
原因不明の高熱や病に冒される為、毎年新しく藁で蛇を作り、大みそかから新年になる、一番太鼓を合図に、
鳥居の大蛇を取換えたところ災厄が起きなくなり、その縁起を今でも近隣の人が引き継ぎ、
大晦日の夜に鳥居に新旧架けかえる神事が継承されている。

 この神社の近くに今ではあまり見かけなくなった、高さ10mばかりの火の見櫓を発見した、
白くペンキが塗られ錆は少しもなく 半鐘も残っている、自警消防団が手入れを怠らないのだろう、
今でも近隣に火事が有ると人が登って擦り半(すりばんと読み、半鐘を激しく叩くの意)で近隣に火事を知らせるのだろうか。

 戦後暫くは消防署に「望楼」が必ずあり、職員が24時間体制で、火の手が上がるのを監視していた、
高層建築が林立するようになり、消防署の望楼、各町内の火の見櫓も姿を消していった、
この火の見櫓など昔を偲ばせる貴重な存在かもしれない。

 電柱の左に写っている高木は、熊野神社境内にある古木。