先日 ウオーキングの会で、松戸市の「戸定が丘歴史公園」「野菊の墓記念碑」
江戸川堤の「矢切りの渡し」「柴又帝釈天」と歩いてきた。
今では東京近辺で渡し船があるのは「矢切りの渡し」のみになった、
先日佃島へ佃煮を買いにった時「佃の渡し」はその場所に石碑があるのみ。
今は「矢切りの渡し」は貴重な存在だ。
戸定が丘歴史公園
現代人は鋼鉄とコンクリートでできた橋を、自動車と云う道路空間を高速で移動する
物体で江戸川などあっと云う間に渡り切ってしまう、それが現代なのだろう。
矢切りの渡しに乗ってみると、江戸川の広い河川敷、上げひばりが鳴き周りの緑に
何とも癒される、船頭さんの櫓でこぐ和船、手を延ばせば水に触れられる、昔の人は何と
長閑に優雅に川を渡っていたことだろう、今思えば昔の人の方がずっとゆったりとした
時間を過ごし、今のように時間に追われない生活を楽しんでいたように思う。
自分でも何時か和船の櫓を漕いでみたいと思っていた、実際に実現することは無かった、
佐渡の小木港でたらい舟を漕いでみたが、同じ所を回転していた、終わりの方になって
何とか前に進めるようになった。 船頭さんいとも簡単に漕いでいる、熟練のなせる技。
船着き場は丸太と板を組んだ足元も危ない昔のまま、岸に上がれば無造作に立てた
角材に白ペンキで「矢切りの渡し」とあり、奥の小屋ではミニ草鞋を販売していた、その前に
枯れ木立に矢切りの渡しとこれも白ペンキで書かれていた、昔のままの面影か。
当日は気温27度ほどあり湿度も少々高かった、1万歩弱歩くと体も汗ばむ、
「矢切りの渡し」に着いたのが12時少し過ぎ、江戸川河川敷を吹き渡る川風が
汗ばんだ体に何とも心地よい、この河原の休憩所で持参の弁当を食べる、
青空のもと心地よい川風に吹かれ、ひばりの声を聞き、仲間と楽しい会話をしながらの
弁当は、どんな御馳走よりも美味く感じる。