大正生まれで、もうとっくにお亡くなりになっている、翻訳家、野崎孝の「サリンジャー」が、本屋さんに並んでいました。
私の時代、サリンジャーといえば、野崎孝。
彼の都会的センスあふれた翻訳に、ドキドキしたものです。
ハードーカバーのサリンジャー。白水社刊、
すすぼけてしまった「ライ麦畑・・・」が、今でも、書棚に鎮座しています。
2003年に、同じく白水社から、村上春樹の新訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が出版されました。
もちろん買いました。
サリンジャーの文体の雰囲気といえば、春樹。
出版社もいいところに目をつけました。
ところがところが、数ページ、読んだだけて、積んでおく状態に。
やっぱり野崎孝の翻訳がいい。
世間にはそう思う人が多いようで、先日、白水社が、二人の訳の「ライ麦畑でつかまえて」の、新装版を平積みで置いてありました。
嬉しくなって、思わず写真を写してしまいました。