マドレーヌの日々

今日も一日にっこりね。

げんきなら、みんなに、あしたが、きます。

2006年02月01日 | Weblog
東君平さんの「おはようどうわ」を今年に入ってから毎朝読んでいた。
毎日新聞連載の「読んであげて」のコーナーだ。
月替わりで作家が変わる。

今年の一月が東君平さんの「おはようどうわ」と聞いてとても嬉しく、
懐かしかった。
これまでは朝に余裕があれば、朝食を食べている娘にこの「読んであげて」を
読み語っていたのだが、最近なかなか余裕がなくて、読めなかった。
しかし、君平さんの「おはようどうわ」だからと、年頭からすこし頑張った。

「おはようどうわ」は一話完結。
昨日は一月最後の日で、君平さん最後の日だった。

タイトルは「またあした」

毎朝、子どもたちには幼稚園や保育園へ通う途中に
あいさつを交わす足のよくないおじいちゃんがいました。
ある日からふっと、そのおじちゃんが子どもたちの前から
姿を見せなくなる。
子どもたちははじめは「あれっ?」と思いながらも
続いてくると、心が揺れてくる。
「ちょっと、おんせんにいってたのさ」
そうやっておじいちゃんが再び姿を見せてくれた時、
子どもたちの心に嬉しさと安心がぐるぐる回る。
「あっ、よかった」

「また、あしたね」
「はい」
げんきなら、みんなに、あしたが、きます。

物語の最後はこうしめくくってありました。
君平さんの童話はあたりまえのことを
やさしくじっくり諭してくれるようで、とても好きです。

最後の君平さんの童話、実は昨日、朝はバタバタしていて読めませんでした。
夕方、娘が学校から帰ってから、おやつを食べる娘のそばで読もうとして
最初に数行を読んでから、続きが読めませんでした。

「うっ、読めんわ。じゅんちゃん、続きを読んで」
父の三回忌も去年終わったというのに、
今ごろになって涙腺がゆるんでしまうのです。
娘がすぐさま代わって読んでくれました。

最後まで娘に読んでもらって、
「あ~よかった」と胸をなでおろす。
まったく、どっちが親でどっちが子どもか
わかりませんねぇ。
コメント
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