
ずいぶん昔のような気がするのですが、私が先月のこと、考えもなく行った「小説教室」。その後日談が、あるのですよ…。
全三回の「小説教室」。たまたま二回目を直前に知り、地元の作家が講師とあって、ただただミーハー心に参加したものの、
いきなり受付で原稿用紙を渡され、自己紹介もそこそこに「今から40分でタイトルは『待つ』で400字の小説を書いてください」と言われ、
あたふたしたワタクシ…。


書くには書いたが、それはもう小説なんて呼べる代物ではなく…。詳しくは2009年10月19日のところをご覧ください。
で、もちろん、三回目の「小説教室」には申し込みをしませんでした。
すると、三回目が終了した次の日の午前中、なんとその「小説教室」の講師から電話があったのです。
詳しく言えば、留守電に講師がコメントを吹きこんでくれていたのです。

貴女が三回目も来ると思ったのに、来なかったので残念でした。
あなたの『待つ』あれ、良かったですよ。小説教室で書いた文を文集にする予定なので、ぜひその文集に出してみてはいかがですか?連絡を待っています
たしか70歳はとうに超えている女性作家なのですが、
その凛とした言葉に、思わず、すすごい…と思っていしまう。
ムスメも留守電の声を、「この人、すごいねぇ」と聞きいってました。
で、その翌日、こちらから連絡しようかと思っていたら、またその女性作家から電話がありました。
結局、私はその「待つ」という文章をたとえ見る人がほんのわずかな文集であろうが、出すのにはあまりにしのびなくて、その件はお断りしましたのです。
女性作家は「そう、残念ね。はい、わかりました」とまたもや凛とした受け答え。
その後、私から井伏鱒二さんや庄野潤三さんの小説が好きですと話すと、
「あら、珍しいわね、じゃあ深沢七郎も読むの?」と聞かれる。
「いえ、読んだことがありません」
しばらく小説の話をあれこれして、電話を切りました。
しかし、人生、どこでどんな出会いがあるか、わかりませんねぇ~。

かなり前から、ムスメに「もう、ママはさぁ、人生、人生って言わないでよぉ~」と言われるのに、つい語ってしまいます。