太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

顔は思い出すのだが

2019-05-21 08:21:55 | 日記

多分年がいくと誰にでもあるのだろうが人の顔は思い出すのだが名前が出てこない。特に昔仕事で付き合った人の場合に多い。昨晩も寝る前に突然ある人の顔が浮かんで名前を思い出そうとしたが出てこない。あれやこれやと色んな場面を手繰ってみてもだめで、頭が冴えて寝つきが悪かった。ところが朝目が覚めると何故かスパっと思い出した。そうだ無償援助で散々引っ掻き回されて挙句本人は収賄容疑で国際裁判にかかったクレーシー長官だ。40年近く前のことを今更特に名前を思い出す必要など無いのだが突然浮かんできた。それ以外にも仕事で因縁浅からぬ付き合いをした人でも顔は思い出すが名前が出てこない場合はよくある。物忘れ、認知症の始まりかとちょっと不安になるが思い出す必要がないから忘れてしまったのだろう。何度も思い出す必要があれば多分忘れない。

昔ある人から航空機のコックピットの計器盤はアナログ(針)のメーターが所狭しと並んでいるのは視覚情報は膨大な量を伝えることができるからと聞いたことがある。確かにスピードメーターでも針の位置やら減加速で動くスピードから得られる情報はデジタル情報より遥かに多い。記憶のメカニズムは知らないが多分顔を覚えるというのは脳の色んな分野に分散して情報が刻み込まれるから思い出すときの入り口が沢山あるのではないか。名前という抽象的な概念はかなり狭い分野に格納されるのではないかと思う。このあたりに受験勉強や認知症予防のヒントが多分あるのだろう。

記憶の厄介なところは、これは記憶した、覚えたという確証が得られないことである。メモリーに刻み込んだという証がないのである。敢えて言えば頻繁に出し入れすることによってのみ強く刻み込まれるということだ。浅いと何れ風化して無くなってしまう。何十年も前の人の名前が思い出せないことを気にする必要もないのだが、突然あれは何だっけと浮かんでくるのは防ぎようもなく思考中に留まってしまう。曲の名前などもそうだろう。記憶の理詰めで思い出すことができない事柄は実に多い。

忘れてはならない、風化させてはならないことを映像やモニュメントに留めることは大変有効である。NHKで映像の世紀という興味深い番組があるが、特に第二次大戦の記録などは臨場感もあり時代をトリップしてしまう。個人的には忘れたいものもあるだろうが自然災害や大事故は色々な角度から映像やモニュメントとして残すべきである。歴史は勝者が作ると言われるがその通りである。歴史を事実、真実と思い込んで育ってきたが、一面ではあるが全部ではないことは最近分かってきた。様々な角度から見る事実だけが真実を浮かび上がらせる(これ名言になるかなあ)。