仁木英之氏著
ゆるゆるとした僕僕先生と弟子王弁君の旅も だんだん佳境に入り
冒険 活劇の様相を呈してきます
旅のお供も増え続け 彼氏と一緒になると故郷に帰った胡蝶さんさえ
出戻ってしまい 改めて一行に加わり 天をかける馬 悲しく寂しい殺し屋
明るくおきゃんな蚕の女神様という
いわばブレーメンの音楽家状態 (或いはオズの魔法使い)
そこへあの白覆面の謎の道士が旅の行く手をさえぎるは 殺し屋は
刺客を次々差し向けるはで ずいぶん賑やかで展開が速く
一方相変わらず 王弁くんは駄目弟子で 先生との距離は
ちっとも進展せず 彼はあせるばかり
でも彼はこれでいいのです
王弁くんにはおおいに悩んで欲しいと思う私でありました。