いずれ劣らぬ売れっ子作家の競作集 阿刀田氏は起承転結のお手本のような話でしかも最後の落差が大きいタイプ。
宮部さんは実直正攻法 鈴木光司氏はおどろおどろしい。
乃南アサさんは気味が悪い。高橋克彦氏は不安を募らせ 夢枕獏氏はぞっとさせてくれます。
小池真理子さんは悲しみと愛しさの混ざったドラマ仕立てでした。
どの作家も上手過ぎて甲乙付けがたい出来上がりです。今後の読書の参考にするには 絶好の競作集です。
露天市でナイフを買いました。
ファミレスなどでステーキを食べるとき 堅いお肉に辟易しますが、肉を斜め削ぎ切りにすると びっくりするくらい柔らかいお肉になります。
ただしレストランのナイフでは 斜め削ぎ切りは到底無理です。
そこで小さくポケットに入る自分用のコンパクトナイフを持って行こうと思いました。
色々なお店でナイフを見て オピネルを買ったのですが、あれではまだ物々しく
お店で使うのは恥ずかしいので 小さな果物ナイフ(折りたたみ式)を探しましたが
昔のような適当な良いナイフが見当たりません。
大きな露店市では昔のナイフが 中古新品と色々置いてあります。
一軒目見たのは シースナイフやサバイバルナイフ バタフライナイフ 工芸ナイフなどが置いてあるお店で メインはライターや時計西洋骨董のお店で 見るからに高そうです。
案の定高価なナイフばかりだし おやじさんは吹っかけてくるし散々でした。
私の欲しいものとは違うし あれならオピネルのほうが良いと思いました。
2軒目も高そうでしたのでやめて 3件目がここ 生活実用品がどっさり置いてありました。 値段を聞いてみると果物ナイフは200円~と格安です。
中に安っぽい玩具のナイフを見つけました。
いかにも玩具っぽい白いブレード スケルトンのもち手 全体のデザインは最悪で ままごとのナイフそのものです
ブレードに文字が書いてあるところなんかいかにも安っぽい・・・
CERAMIC・・・
・・・・・・・・・・!?
えっ!
セラミック?
いやいやいやいや・・・・・(いやじゃない!)
何かの間違いでしょ?それともフェイク?
ここの朝市ではセラミックのフェイクで 白く塗った包丁をよく見ますが こんなんじゃありません。
色の派手そうなヤツ それから地味なヤツ 普通のヤツなど5~6個持ちセラミックは高いだろうから 本命の安そうなやつも持って ついでに同じダンボールに入っていたセラミックの菜切り包丁も値段の比較用に持って とりあえず売主のおじさんを探してお値段を聞いてみました。
忙しそうなおじさんは 私の手元を覗き まず大きな包丁を引っ張り出して
「あれ、おかしいなー包丁は200円じゃなく 300円の箱だけど・・・
まあ沢山かってくれるなら それ全部だと7本でせんえん・・・・
気がつくと比較用に持って行ったナイフが5本とこれも比較用に持って行った包丁も買うと思ったようです。
いやいやいやいや・・・・・(嫌じゃないって)
あまりのことに慌てましたが、売主の気が変わらないうちに 袋に入れてもらって値引きもせず←(いいお客さんだと思われてます)あたふたと買い物を済ませました。
息がとまりそうですー
お金のやり取りをするとき あまりの商品の多さにやる気をなくしているおじさんの顔をみました。
早く品物がなくなって欲しいような感じです。
今日はフリマの醍醐味を味わいました。
けしてだましたのではありません。
売主も買主も納得していますから。
それにしてもこのナイフの脱力系のデザインはどうでしょう?
こんなの誰が高価なナイフだと思いますか?
ちなみにぺらぺらの紙のケースで覆われた包丁のほうは 見慣れたブランド「京セラ」製!!でした。
追記
持って帰ってセラミックナイフについて調べてみました。
当初の評判ほどのナイフではなく 万能ナイフではなく 長所のわりに短所も大きく 刃こぼれしやすいだとか 切れるけど脆いとか 粘りが無い 軽すぎて危ない 自分で研げないとか 金属じゃない焼き物(お茶碗みたいなもの)ならではの長所と短所があるようで 金属を越えるものではないようです。
今はセラミックナイフは折れてはいけないので ステンレスブレードのをレストランに持って行ってます。