ゆっくりかえろう

散歩と料理

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Anny 35

2011-08-31 | カメラ紹介

 ボルタ判アニージュニアあたりを35ミリに焼きなおしたのではないかと思われるカメラ


 だからフィルム規格以外は シャッター1速 絞り8と11
 固定焦点 レンズ単玉とスペックはかわりません

 普段ならこんなカメラは見向きもしませんが ボルタ判にはまってから こういうカメラもいとおしく見えるようになりました

 昔の人はこういう状態を「やまいこうこうに入る」といいます

 ボルタ判のアニーよりさらにおもちゃっぽくチープで
 それでいて無駄に大きいですが 昨今のトイカメラとは
 違う方向のようで ゲージツカメラにはなりえない
 お子ちゃまカメラ(だけど写りはいい)
 ヘンなところがホンキなのです


  アルファベットのAnnyというより ひらがなで「あにぃ35」
 と呼ぶほうがふさわしい

 巻き上げはレバーで 二重写し防止装置 巻き戻しノブあり
 対抗は女の子のおもちゃ「ママレンジ」かも
 
 このレンズは単玉 シャッター単速でここまで写るから面白いです


視線  1/14  最終話

2011-08-30 | フィクション

 何もしなくても腹が減る
 今日も 牛丼の夕飯になった
 会社の同僚には よく飽きないなと言われるが
 その実は金がないからだ 借金は嫌いだし返すアテがないので 地道にやるしかない
 死んだばあちゃんには 常々 借財だけはするなと教えられた

 人より物欲がないのも 餓鬼に気に入られる原因かもしれない
 おかげで稼ぎが少ない出世意欲がないと 妻には愛想尽かしされてしまった

 時期的にちょっとずれるが いわゆる「ゆとり世代」なのだろう
 
 牛丼が運ばれてきて食事していると また一人向かい側でじろじろ
 見るやつがいる
 俺は・・・



 もうどうでもいいや 見たければ見たらいい どうぞ見てください
 きっとどこかでお腹を空かせた餓鬼がひとり
 覗きたくないけど 覗いてるんだろう
 
 餓鬼にだって都合がある やむにやまれぬ事情があるんだろう

 柔らかく接しよう
 食べたくても食べられないやつだって いっぱいいるんだから
 今、食べられることに感謝しよう

 そう考えると 胸のつかえがおり すっきりして人の視線も感じなくなった
 美味しい
 目の前の牛丼が ご馳走に感じられた

 

 「洋一 やっと悟ったンダネ」  
 「これで私の足かせもトレタ」
 ”えっ?”

 携帯画面ではなく 直接頭の中で声がした

 「えっ」
 「私を引き止めていたのは 洋一の想念でシた」
 突然の種明かしです

 「あなたも私も一緒に試されていたのでス」
 「これでもとの世界へ 帰ることができまス」
 安心したように彼は言うのでした
 
 「もう 大丈夫」

 突然 そういわれても こちらの気持ちの整理がつかない

 ここから先は 頭の中の会話 彼と私は思うだけで意思が伝わるようだ

 「まだ話したいこともあるし 教えてほしいことも沢山あります もう少しだけいてください」

 「だいいち戻れば 飢えと乾きの つらい毎日が待っています」

 「思いやりはいいことでス でも相手にとってどうすれば一番いいことか 考えることも大切でス」
 「私にとって 元の世界しかすむ場所はありませン」

 俺はなぜか涙がぽろぽろ落ちて とまらなくなった

 周りの客が泣いている俺の顔を見ていぶかしむので いたたまれなくなって店を出た

 「お願いがありまス」 「携帯電話の中の 私の画像を削除してくださイ」
 「そうすれば 私をこの世に繋ぎ止める枷はなくなっテ 元の餓鬼道へ帰れまス」
 突然言われ 困惑しました

 「いますぐですか?」
 「いますぐでス」
 彼は有無をいわせません

 俺はのろのろ携帯電話を取り出して 画像フォルダを呼び出した
 そこには青黒いネイビーさんが写し出されていた
 俺はいやいやながら 画像を削除する準備をする

 この画像を削除しますか?

 はい
 ・・・・・・
 画像が削除されません

・・・・・・・ えっ?

 今までのなみだ目をこすりながら 俺は途端にまじめな顔になった

 画像が削除されなかったら ネイビーさんは帰れない

 これはまずい事になった
 
 「どうやら 私がこちらの人として 認識されているようでス」
 う~ん・・・・・

 ふたりとも一時間くらい真剣に考え込んだ

 答えが出そうにないので お寺の息子結導に電話をかけて相談してみた

 「そうか 餓鬼道へ帰られるか それはよかった」
 結導は安心したように応えた

 「帰るなら戒名が必要だろう 俺が何とかしよう」

 「もしかしたらそれが解決法かもしれない」
 さすが彼は僧侶だ こういうことには慣れている

 「戒名はだめでス もう一度閻魔様のところへ行って また初めから
 裁きを受けなければならなイ」
 俺にはちんぷんかんぷんだが 二人だけで判る会話があるようだ

 「それなら 前世にいたときの名前を画像につけなさい」

 「!」そうか!それでわかった 俺がネイビーさんの名前をつけたのが
 いけなかったんだ

 何気なくつけたあだ名が この世に縛り付けていたんだ
 何でも出来るようで案外不便だ
 このときそう思った

 彼の本名を聞くと「正式名があるが ほとんど使わないので
 通名をいいまス しんくろーです」
 
 画像フォルダに 小文字でshinkuroと書いたら

 ”画像を削除してよろしいですか?”とでた

 ・・・・・・・・・・・・・よかった 通った!
 最後の最後まではらはらさせられたけど 結果はいいほうに運んだ
 これでしんくろーさんも元の世界に帰ることが出来る

 「ありがとね よい修行になりましタ」 
 「これからは むやみやたらに短気を起こさないようにネ」

 「私のところ(餓鬼道)には 落ちてこないようにネ」

 笑い事ではない これを笑えぬ冗談というのだろう

 画像を削除すると 携帯電話の画像は消えて
 無機質な待ち受け画面を写しだした
 そして何事もなかったように ただの電話にもどった

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

 怒涛のような数日だったが あっけなく終わりを告げた

 


 これでこのお話はおわりです

 あなたの大事な肉親が なくなった後もしかしたら
 異界でお腹を減らしているかもしれません
 苦しんでいるかもしれません

 そう思ったら せめて亡くなった人を思い出して
 食べ物をお供えしてあげてください
 きっと気持ちは届くはずです


視線  1/13  

2011-08-29 | フィクション

 「もうひとつ聞いていいですか?」
 「なんだイ?」

 「あなたたち餓鬼は とてもお腹が空くんでしょ?」
 「なんでも食べるんでしょ?」 
  「僕は食べないんですか?」

  言ってから後悔した 禁止ワードを踏んでしまったかもしれない

  ネイビーさんは俺の失礼な問いにも丁寧に答えてくれた

 「私は餓鬼の中でも上位にある 多財餓鬼というものでス」
 「餓鬼といっても 無財餓鬼とか 少財餓鬼とかの下位の卑しい奴らは
 何でも食べるし なんでも襲ウ」「人間も食べるかもしれナイ」

 「しかし多財餓鬼は ある程度人間の意識がアル 食べ物もアル環境だし
 あいつらほどコマラナイが 食べても食べても満足しなイ 欲望が無限なンダ」
 「何でもかんでも欲しくなるし 満足できないンダ」

 「だがさすがに電脳世界にいると なんでもあル 欲しいものはふんだんに手に入るシ
 この世界にいる限り 無限の欲望も受け入れてくれるンダ」


 じゃあ このまま電脳世界にいれば 苦しみもないし 餓える事もなく
 幸せにくらせるじゃないですか?・・・・・

 ・・・と口まで出掛かっていたが 言うのは止めた

 ネイビーさんの望みは生まれ変わって「ニンゲン」になることなのだから

 人間ってそんなにいいの? 死んでしまうし 病んでしまうし ちっちゃくて
 弱虫で 我がままで 傲慢で 慢心で 卑怯で 悲しいし どこがいいのだろう

 口に出さないのに 俺の考えていることは全部わかるらしく ネイビーさんは
 答えてくれた

 「人間には判らないヨ 餓鬼になってみないト分からなイ 欲望は魅力的デ怖いんダ」
 「私はココロ安らかになりたインだ」
 「やり直したいんダ」 

 愚痴ばっかり言って 不満だらけの普段の自分が恥ずかしくなった
 もっと人間であることに感謝しなければならないのかナ


 ネイビーさんの喋り方に似てきた自分が ちょっとおかしかった  


視線  1/12

2011-08-28 | フィクション

 ネイビーさんは現在電脳世界の住人だ
 パソコンだって携帯だって ネット環境の中ならどこへだっていける
 俺がアクセスするインターネットの画面に いつでもどこでも現れる

 一人になってからこっち 人嫌いになった俺には 久々の話し相手だ
 「ネイビーさんは ネット環境の中ならどこへでも行けるんでしょう?」

 年長だと思ったらこちらも言葉が丁寧になる 失礼があっちゃいけない

 「なのに どうして僕の傍を離れないんですか」
 「洋一(俺の名前)が仕事ヲしている間は あちこち行ってるヨ」
 「それに洋一のソバが一番居心地がいいのサ」

 「どうして?」
 「私がこの世に現れた日を 覚えてイルカ」 「あの日 何故 洋一を見ていたか 判るカ」

 「お前の食事をする姿は 我々から見れば すごく魅力がアルンダ」

 「我々餓鬼は けちんぼで 強欲で我がままで 食べるコトに固執スル」
 「意地汚いし 食べ物を粗末にしたり 感謝をしなかったから 餓鬼道にオチタンダ」

 「餓鬼が乗り移りやすいのヮ かつての私のような人間 食べ物を粗末にするとカ
 犬食いをしたり くちゃくちゃ音を立てて食べる人ダ 」
 「マナーの悪い人ですか?」
 「作法とか行儀というのは 人間だけができる振る舞いナンだ」

 「そういう人間は 私達の言いなりになるし目になるが 来世は人間ではなィ」
 「生まれ変わって 来世は餓鬼道か畜生道へいくだろウ」

 「洋一は食べる前ヮ いただきますと手を合わせるだろウ」
 「はい」
 「姿勢よく背を伸ばし 行儀よく静かに食事をするだろウ」
 「自然とそうなりますね」
 
 「そして食べ終わったら ご馳走サマというだろウ?」
 「子供のときからの習慣ですから」
 「それが食べるものへの感謝の形ダ 殺してしまった命への礼儀ダ」

  ・・・いやーあの時は じろじろ見られるのが嫌で あまり誉められるような食べ方じゃ
 なかったような・・・・怒ってたし 恐い顔してたし
  まあ 、つとめて見苦しい食べ方はしないように躾けられているし
  犬食いはやろうと思っても出来ないけど

 「あのぉ、僕は年寄りに育てられたんで 食事のときにはうるさく言われました」
 「でも人並みだと思います そんなに褒められるほどのことじゃあありません」

 「今のニンゲンはそれさえできないやつガ多いンダョ」

 「餓鬼はいつか人間に生まれ変わりたいンだ 自分を助けてくれル人間を選ぶんダ」
 「君は餓鬼に好かれても けしてとり憑かれるわけじゃないヨ」

 そういえば あの牛丼屋の客は ほとんどの人が犬食いだったかも
 そんなのちかごろじゃ普通だよね

 しかし・・ 
 食べるところを チラ見されて 怒っている場合じゃないぞ
 餓鬼達に魅入られていたのか・・・

 どうりでみんな一様に異様な目つきだったし しつこかったなぁ


 魔の気配を感じて 背筋がぶるっと震えた
 


視線  1/11  

2011-08-27 | フィクション

  気絶して引っ張り込まれたパソコンの中から 出るのも簡単だった
 ネイビーさん(前世人間 今世 餓鬼)が私の背中を画面の方へ
 押し付けてくれたら あっさり押し出された

 私の肉体が現世にあるから すんなり戻れるらしい
 ネイビーさんの方は 実態が現世にはないので出てくるのが難しく
 手だけ出して 人を引っ張りこむくらいがせいぜいらしい

 
 朝から中学の悪友 僧侶をしている結導に連絡すると
 今日は一日中空いているということで 昼から彼の自宅(寺)で 会う約束をした
 昔からあのお寺にはよく遊びにいったので話しやすい

 今日は休日だし やることもなかったので 好都合だ
 
 永い付き合いなのに 彼とあの世の話をするのは初めてだ
 暗い本堂で話をした

 当たり障りなく 知りたい事を聞いたが
 やっぱりちんぷんかんぷんなのはかわらない
 宗教は苦手だ
 躊躇したが 思い切って切り出してみた

 「ちょっとこれを見てくれないか」
 俺は携帯電話を取り出すと 動く餓鬼を見せる
 「ほほう よく出来てるな、まるで本物みたいだな」

 結導が携帯画面を覗き込むと 蒼黒い手がニュッと飛び出して
 結導の鼻をつるりとなでた・・・

 「うわっ」
 彼は尻餅をつき 俺がやったように 尻を引きずってどんどん後ずさりした
 「うわっ うわっ うわっ うわー」
 どうやら腰がぬけたらしい
 「なんだっ これはっ!お前は何を持ってきたんだっ?!」


 「驚かしてすまん このの中に住んでいるのは 本物の餓鬼だ」
 「・・・・・・・・・・・・・」結導の息が整うまでしばらく待った

 結導にいきさつを説明するには時間がかかったが さすが仏教系の大学を出て
 家業を継いだだけあって 俺の話を理解し信じてくれた

 「話はわかったが お前は餓鬼にとり憑かれるているのだぞ」
 「そんな  この餓鬼はそんなに悪い奴じゃないぞ」

 「餓鬼にいい悪いはない だいいちお前に何が出来る」
 「・・・・」

 「俺は無力だ 今の僧侶は形だけ知識や作法はあるが
  誰も餓鬼道なんて信じちゃいない」
 「そんな・・・」
 「僧侶という職業人なんだよ」
  あてにしていた彼からの言葉だけに 落胆は大きかった

 「うちの本山にも 餓鬼を鎮めることができるものがいるとは思えない」
 「そうなのか?」
 俺は目の前が真っ暗になった

 「一番いいと思われるのは その携帯の中の鬼に何がして欲しいか
 おまえ自身が もっとよく聞いてくることだ」

 「聞いたその話を知らせてくれ、危険かどうか俺が判断しよう」
 やはり俺がどうにかしなきゃならないのか
 「わしとお前は古くからの遊び友達だ 見捨てはしない」
 
 さすが幼友達だ 胸がジンとなった

 「ところで なぜ俺は餓鬼に気に入られたんだろう」
 彼は真顔になった
 「それは お前が餓鬼をひきつける何かがあるからだろう」

 「牛丼屋の一件を思い出してみろ」

 あの日のことは思い出すだけで気持ちが悪い

 なにやら 周りが答えをみんな知っていて 俺だけが判らず
 ずっと手が挙げられなかった あの日の数学の授業を思い出した

 答えを教えて欲しいとは言わないが せめて俺を見て
 笑わないでくれ 俺のどこがいけないのだ?



 携帯の中のネイビーさんは 何が言いたいのだろう


PETRI CF35

2011-08-26 | カメラ紹介

 プラスチックで作られた簡易カメラ。

 この時代になると フラッシュがついて撮影可能域の
 条件がよくなり レンズのスペックを落とすカメラが増えます。

 それまでなら 暗い場面はレンズのf値をあげて(つまり明るいレンズ)に対応していましたが 暗けりゃフラッシュをたけば(ストロボを光らせる) 写るので暗い安物のレンズでもカメラが作れるようになったのです。

 このカメラは露出計なし 固定焦点 絞り調節は手動(読み取り式の露出計はあり)シャッター2速巻き上げはギヤをまわす(ペンと同じ)フラッシュありの最低限写ればいいという簡易カメラ。 

 特徴は レンズカバーが観音開きだということ。


 この手のカメラはとても珍しく フォクトレンダーのビテッサとか チノンベラミ(珍品)とかかなり少数派です。


 造りはとてもチープで 手で引っ張って開閉させるのですが
 おもちゃのネズミが出てくるびっくりカメラそっくりです。

 またストロボは横ヒンジ開閉式で 普段はサイドに格納していて 横から前に90度引っ張り出して使う方式。

 ペトリらしく他とは意地でも違うやり方をする設計は笑顔がこぼれます。


 露出不足なら赤いランプが点いて絞りを開けるなり フラッシュを焚くなりして 対応できるので人物撮影向きです(ただし光が届く範囲だけです)

 知り合いのカメラ修理屋で見せてもらったときは笑いました。

 はじめてみるカメラでしたが 値段も笑えるものだったので
 つれて帰りました。

 ちょうど子供のころ行った縁日で ヤドカリとかサワガニを買って帰ったような感じです。

 最近なんかこんなおもちゃカメラが琴線にふれてしまいます。

 そしてもうひとつのキーワードは「ペトリ」。


 一所懸命だけどどこか笑える バタアシ金魚みたいなヤツです。


視線  1/10  

2011-08-25 | フィクション

 彼は一方的に話し始めた
 彼というのは化け物のことだが 話し始めるとわかるが
 彼は異界の人だった
 正確には人間の生まれ変わり・・・・

 仏教には詳しくないが 輪廻転生というものがあり 
 前世 彼は人間であったらしい
 化け物になったいきさつも話してくれたのだが
 こういうことに疎い俺にはちんぷんかんぷんで理解できなかった

 意味がわからないが どこかで聴いた言葉に
 「インガオウホウ」 「ふせ」 「せがき」 「りくどう」 「ひがん」
 
 俺がわかったのは 彼の世界(異界)から人間界を覗いていると
 光が漏れていて それは彼の欲望を刺激する光で 
 その光に導かれるように さらに乗り出してきたそうだ

 それが牛丼屋のちら見男の目から見た 人間界だったらしい
 ああいうおかしな欲望を呈する人間の目は 彼らのアンテナになるんだそうだ

 それで俺が写メを撮ったものだから
 こちらの世界に引きずり出されることになった

 はからずも 彼を人間界にひっぱっりこんだのはこの俺らしい
 彼は携帯電話に閉じ込められるはめになった

 そして悪いことに俺が携帯の機種交換をしたものだから
 彼は画像フォルダから 電脳世界に連れ出され益々抜けられなくなった

 この電脳世界にいれば 食うものも住むところも困らないで苦労なくいられるが
 永遠に出られなくなる

 彼の望みは 元の世界に戻って 輪廻転生する
 (よい行いをして 人間に生まれ変わる)ことができなくなる

 つまりバケモノとして 死ぬこともできず 永遠に生き続けなければならなくなる

 「それでデス あなたに力を借りたいのデス」
 「私が元の世界へ戻ル 手助けをしてほしいのデス」

 しばらくしゃべって 俺も少しこいつになれた
 じっと見ると怖いけれど 目は人間の目をしている
 
 だいいち 目下に敬語を使うやつに悪いやつはいない
 俺は30代前半だが この化け・・・ いやいやネイビーさん(ネイビーブルーから)
 は だいたい500才くらい・・だそうだ
 
 彼のいた異界をきくと 「餓鬼道」というらしい

 
 俺にはお寺の息子の友人がいる
 元の世界に帰ったら 一番に会いに行ってみよう
 「餓鬼」 「ろくどう」「せがき」「ひがん」 聞きたいことは山ほどある


 とりあえず このパソコンの画面から出られたらのはなしだが
 俺はここから出られるの?

 答えはまだ聞いてない
   


マンダリンパレス2

2011-08-25 | ランチ

 懲りずにまたマンダリンパレス
 前は好きなものから2品チョイスのランチ(950円)でしたが
 今日は一番安いランチ
 950円ランチは 量が多くて食べ切れなかったので こっちにしました
 値段は700円前半でしたが くわしくはチェックし忘れました(すみません)


  おかず3品(豆腐の中華風揚げだし 中華ハム(多分とり) 長いもワンタン包み揚げ 
 スープ サラダ 漬物 ご飯 そしてデザートにタピオカミルクでした
 
 とてもあっさりしているし 過不足ない量で美味しくいただきました
 不自然なうまみが感じられないのもいい


 なにげないスープが素晴らしい