ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

臨時: 「1984」(小説)の原文

2018-02-17 21:22:28 | 日記
2018年2月17日(Sat.) オリンピックの男子フィギュアスケートで日本人が金・銀の快挙、また、将棋の世界で中学生が6段に昇格の快挙。 今日は賑やかしい一日だったようです。

ところで、小説 「1984」( George Orwell著 ) は、全体主義・監視社会を痛烈に批判するものとして評されているようですが、これを原文(英文)で読めるサイトがありますので、”勇気”のある方は挑戦してみて下さい。  ・・・こちら・・・

それにしても、マスコミ等まで巻き込んでニセ情報を流し、人民を誘導・洗脳して ”独裁国家” を築くと言うことなど・・・。 一瞬、空想の世界かと思いたくなりますが、 George Orwell は、現実を直視しての執筆をしたわけで、実に、未来である私達に対して警鐘を発してくれたと感じ入る次第です。

極右も極左も、何れにしても、独裁政治・寡頭政治(少数による政治)の危険、権力の暴走、民主主義の否定、ニセ情報を流すマスメディアなどには警戒すべきではないでしょうか。 そしてさらに怖いことは、権威主義、形式主義に陥った人民で、それは古より伝わる歴史ある伝統文化の意義と権威・形式を混同していること。 つまり、本来の目的を忘れてしまって、ひたすら 「手段」 を重んじて、いや、権威や形式に盲従してしまうタイプの人々です。

怖い言葉として、全体主義、国家主義、ファシスト、ファシズム、独裁政治、専制政治、寡頭政治、権威主義、形式主義等々・・・。

かつて、独裁政治でも ”まともな政策ならばそれでも良い” と語った御仁がいましたが、それは間違いだと思います。 人間は権力に弱いもので、溺れてしまうことも容易、結果、私利私欲に走って暴走するハメになります。 歴史や現実がそれを語っているのですが、そうしたことを直視していない人の言葉でしょう。 まア、権威(上司・上長・年長など)には弱く、逆に、若い人・年少に対しては横柄な態度をとるタイプの人間です。



改憲論議を巻き起こし、「自衛隊」 を明記すべきだと主張しつつ、肝心の最も恐ろしい・独裁を可能にする 「緊急事態条項」 を隠している安倍政権は、まさに George Orwell が警鐘を鳴らしている危険な社会体制を目指していると考えられます。

日本人の政治への無関心さにも、つくづく考えさせられます。 ドイツ人の知人もそのことに言及していました、かつて。

願わくは、マスメディアの情報を鵜呑みにしないことと、自ら、どうあるべきかを判断できる人でありたいものです。 また、法律や条文・規定に書かれていることが全て正しいか・望ましいことなのかも自ら判断すべきでしょう。 これらも本質を見極めたいものです。

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