2016年10月29日(Sat.) ハロウィーンが近づいていて、楽しみにされている方も少なくないのかも知れません。 ケルティック的な意味合いからすれば、夏の終りや、収穫への感謝、先祖との交流、冬への備え、新年(11月1日)を迎えるなどを含んでいるようです。
さて、オーガニック(有機栽培)のことは以前より気にしてきていますが、デンマークでは、消費者からの要求(需要)に応えて、生産者である農家もオーガニック・ファーミングへ切り替えるところも増えつつあるようです。 ( ニュースソース: CPH POST ONLINE 10月28日発 )
<原文の一部>
Significant increase in organic farmers in Denmark : デンマークでは、オーガニック農家が著しい増加
Over 1,000 farmers are set to reinvent a total of 40,000 hectares into organic farmland
1000を超える農家が、合わせて4万ヘクタールのオーガニック農地を運用するようになっています。
"Honour lies in honest toil" (photo: Pixabay) (まじめに苦労するところに、誇りがあります。)
October 28th, 2016 4:31 pm| by Christian W
With more and more Danes looking for organic food produce during their weekly grocery shopping excursions, an increased number of Danish farmers are adjusting to meet the demand.
Over the coming year, some 1,130 farmers are set to reinvent a total of 40,000 hectares into organic farmland – an increase of 34 percent according to new figures from the Environment and Food Ministry.
According to the Danish agriculture and food council Landbrug & Fødevarer, the increase is down to a growth in demand and the more advantageous prices organic farmers receive for their goods.
(抜粋)デンマーク人が毎週のショッピングに際して、オーガニック食品を買い求めることが増えに増えて、デンマーク農家の増加でその需要増大に応えようとしています。 来年(2017年)にかけて、1130あまりの農家が4万ヘクタールの農地をオーガニックなものに切り替えて行きます。 環境食糧省によると、これは34%の増加になります。 また、デンマークの農業食糧協議会によると、この増加は需要の伸びに追随するとともに、オーガニック農家は、その生産物に対するより有利な販売価格を得られるだろうとしています。
Benefits > Challenges
In 2015, the sale of organic goods in shops increased by 12 percent to 7 billion kroner, and over the first half of 2016, it has shot up by a further 18 percent compared to 2015.
Eijvind Lauridsen, a dairy farmer since 1987 who embraced the organic transition last year, said the benefits of going organic outweighs the challenges.
“My cows have always been free-range, but I won’t deny that the change has been a question of kroner and øre,” Lauridsen said.
“I can see there is a great demand for organic milk, and I want to be part of making what the consumers want. There are also a lot of rules to comprehend when making the change, such as how to till the land to get the least amount of weeds, which crops to grow and which method of crop rotation to use. So I’ve automatically become a better plant grower as a result.”
Organic food from Denmark is becoming a hit abroad as well. For instance, Landbrug & Fødevarer revealed last week that Danish exports of organic food products to France have skyrocketed over the past five years.
(抜粋)利益>挑戦 : 2015年、オーガニック商品の販売は12%増加して70億DKKに達しました。そして、2016年(今年)の前半においては、2015年に比べて、18%を超える急成長になっています。 1987年から酪農を営む農家( Eijvind Lauridsen )は、昨年(2015年)にオーガニックへの切り替えを導入しましたが、そのオーガニックによる利益は挑戦したことを超えていると語っています。 「うちの乳牛は、常時放牧しています。しかし、このチェンジは、お金の問題であることを否定するつもりはありません。」 「私が見るには、オーガニック・ミルクの大きな需要があります。 そして、消費者の要求の一部に応えたいと考えています。 また、変更をするには多くのルールがあることも理解しなければなりません。 例えば、最低限の雑草を確保するための耕し方だとか、それは作物を育てることでもあり、作物のローテーションの方法などについてです。 だから、結果として、私は自動的に良い植物栽培家になっています。」 デンマークからのオーガニック食品は、輸出も好調になっています。 例えば、前出の協議会の先週の発表によると、フランスへのオーガニック食品の輸出は、過去5年間でスカイロケット(急上昇)状態にあるとしています。
***
デンマークでは、オーガニックなものへの消費者の要求・意識は確実に高まっているのでしょう。 但し、戸数で1000戸超ですが、2012年にデンマークに滞在して知った情報では約5万戸の農家がありますので、僅かに2%超えぐらいでしょう。 また、耕地面積的には265万ヘクタールあるとされていましたので、4万ヘクタールは2%にも満たない状況なのでしょう。 しかし、急速に増加していることも事実なのです。
有機肥料に基づいたり、農薬(自然由来は除く)は使用しないなどを考慮すると、手間隙はかかるもの。その分、コストは上がりますが、健康被害や食の安全・安心を考える、どちらを選択すべきかは明白でしょう。 それだけ、消費者も賢くなってきた・学んできたと言うことではないでしょうか。また、農業の重要性や楽しさなども知って、若者の就労場所としても見直されて行くかも知れません。
さらには、デンマークの食糧自給率(カロリーベース)は300%(2012年頃の情報ですが)とされています。 ご存知のように日本は約40%で、先進諸国の中でも最低クラスです。 こんな国は珍しいのです(不安全、極まりない)。
それにして、最近はスーパーマーケットでも、オーガニックマークの付いた商品を探して買っていますが、まだまだ少ないですね。有機栽培品をコーナーとして設けている店もありますが、まだまだ・・・と言ったところです。 消費者の意識が高まることが必要なのでしょう。
また、大規模生産でなく、地域に新鮮なものを届けることで、生産者も消費者も循環のサークルに納まるのであれば、そこに持続可能な社会が構築できて行くのではないでしょうか、紆余曲折は当然あるでしょうが。 そして、そこには、大資本家のような考えは不要となって行くのではないでしょうか。 マネーゲームに興じるような連中は不要でしょう・・・。
農業分野や再生可能エネルギーへの切り替えを目指す等の、実体経済へのテコ入れが必須で、マネーゲームで何とかしようと言うのは「失敗」だったと、答えは出ているのでは? これらのことも考えながら、TPPのことも watch したいものです。
*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。
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さて、オーガニック(有機栽培)のことは以前より気にしてきていますが、デンマークでは、消費者からの要求(需要)に応えて、生産者である農家もオーガニック・ファーミングへ切り替えるところも増えつつあるようです。 ( ニュースソース: CPH POST ONLINE 10月28日発 )
<原文の一部>
Significant increase in organic farmers in Denmark : デンマークでは、オーガニック農家が著しい増加
Over 1,000 farmers are set to reinvent a total of 40,000 hectares into organic farmland
1000を超える農家が、合わせて4万ヘクタールのオーガニック農地を運用するようになっています。
"Honour lies in honest toil" (photo: Pixabay) (まじめに苦労するところに、誇りがあります。)
October 28th, 2016 4:31 pm| by Christian W
With more and more Danes looking for organic food produce during their weekly grocery shopping excursions, an increased number of Danish farmers are adjusting to meet the demand.
Over the coming year, some 1,130 farmers are set to reinvent a total of 40,000 hectares into organic farmland – an increase of 34 percent according to new figures from the Environment and Food Ministry.
According to the Danish agriculture and food council Landbrug & Fødevarer, the increase is down to a growth in demand and the more advantageous prices organic farmers receive for their goods.
(抜粋)デンマーク人が毎週のショッピングに際して、オーガニック食品を買い求めることが増えに増えて、デンマーク農家の増加でその需要増大に応えようとしています。 来年(2017年)にかけて、1130あまりの農家が4万ヘクタールの農地をオーガニックなものに切り替えて行きます。 環境食糧省によると、これは34%の増加になります。 また、デンマークの農業食糧協議会によると、この増加は需要の伸びに追随するとともに、オーガニック農家は、その生産物に対するより有利な販売価格を得られるだろうとしています。
Benefits > Challenges
In 2015, the sale of organic goods in shops increased by 12 percent to 7 billion kroner, and over the first half of 2016, it has shot up by a further 18 percent compared to 2015.
Eijvind Lauridsen, a dairy farmer since 1987 who embraced the organic transition last year, said the benefits of going organic outweighs the challenges.
“My cows have always been free-range, but I won’t deny that the change has been a question of kroner and øre,” Lauridsen said.
“I can see there is a great demand for organic milk, and I want to be part of making what the consumers want. There are also a lot of rules to comprehend when making the change, such as how to till the land to get the least amount of weeds, which crops to grow and which method of crop rotation to use. So I’ve automatically become a better plant grower as a result.”
Organic food from Denmark is becoming a hit abroad as well. For instance, Landbrug & Fødevarer revealed last week that Danish exports of organic food products to France have skyrocketed over the past five years.
(抜粋)利益>挑戦 : 2015年、オーガニック商品の販売は12%増加して70億DKKに達しました。そして、2016年(今年)の前半においては、2015年に比べて、18%を超える急成長になっています。 1987年から酪農を営む農家( Eijvind Lauridsen )は、昨年(2015年)にオーガニックへの切り替えを導入しましたが、そのオーガニックによる利益は挑戦したことを超えていると語っています。 「うちの乳牛は、常時放牧しています。しかし、このチェンジは、お金の問題であることを否定するつもりはありません。」 「私が見るには、オーガニック・ミルクの大きな需要があります。 そして、消費者の要求の一部に応えたいと考えています。 また、変更をするには多くのルールがあることも理解しなければなりません。 例えば、最低限の雑草を確保するための耕し方だとか、それは作物を育てることでもあり、作物のローテーションの方法などについてです。 だから、結果として、私は自動的に良い植物栽培家になっています。」 デンマークからのオーガニック食品は、輸出も好調になっています。 例えば、前出の協議会の先週の発表によると、フランスへのオーガニック食品の輸出は、過去5年間でスカイロケット(急上昇)状態にあるとしています。
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デンマークでは、オーガニックなものへの消費者の要求・意識は確実に高まっているのでしょう。 但し、戸数で1000戸超ですが、2012年にデンマークに滞在して知った情報では約5万戸の農家がありますので、僅かに2%超えぐらいでしょう。 また、耕地面積的には265万ヘクタールあるとされていましたので、4万ヘクタールは2%にも満たない状況なのでしょう。 しかし、急速に増加していることも事実なのです。
有機肥料に基づいたり、農薬(自然由来は除く)は使用しないなどを考慮すると、手間隙はかかるもの。その分、コストは上がりますが、健康被害や食の安全・安心を考える、どちらを選択すべきかは明白でしょう。 それだけ、消費者も賢くなってきた・学んできたと言うことではないでしょうか。また、農業の重要性や楽しさなども知って、若者の就労場所としても見直されて行くかも知れません。
さらには、デンマークの食糧自給率(カロリーベース)は300%(2012年頃の情報ですが)とされています。 ご存知のように日本は約40%で、先進諸国の中でも最低クラスです。 こんな国は珍しいのです(不安全、極まりない)。
それにして、最近はスーパーマーケットでも、オーガニックマークの付いた商品を探して買っていますが、まだまだ少ないですね。有機栽培品をコーナーとして設けている店もありますが、まだまだ・・・と言ったところです。 消費者の意識が高まることが必要なのでしょう。
また、大規模生産でなく、地域に新鮮なものを届けることで、生産者も消費者も循環のサークルに納まるのであれば、そこに持続可能な社会が構築できて行くのではないでしょうか、紆余曲折は当然あるでしょうが。 そして、そこには、大資本家のような考えは不要となって行くのではないでしょうか。 マネーゲームに興じるような連中は不要でしょう・・・。
農業分野や再生可能エネルギーへの切り替えを目指す等の、実体経済へのテコ入れが必須で、マネーゲームで何とかしようと言うのは「失敗」だったと、答えは出ているのでは? これらのことも考えながら、TPPのことも watch したいものです。
*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。
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