ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク: 男女平等指数で悪化の傾向続く

2016-10-26 21:58:58 | 日記
2016年10月26日(Wed.) 心、晴れやかにするようなニュースは少ないように感じていますが、私だけでしょうか。 マスコミの報道の仕方についても、疑問を持ってしまうものもあります。 ミスリードしていることはありませんか? 一方で、私たちも、マスコミ報道が、必ずしも正しいと思わない方が賢明なのかも知れません。

さて、デンマークが伝える男女平等(格差)ランクに関するものがありますので、取り上げます。 ( ニュースソース: CPH POST ONLINE 10月26日発 )

<原文の一部>
Denmark continues to plummet down gender equality index : デンマークの男女平等指標は降下継続

Danes fall another five spots down the 2016 Global Gender Gap Index

Still not equal (photo: Johannes Jansson)

October 26th, 2016 10:23 am| by Christian W
Denmark may continuously rank among the top nations in the world in terms of quality of life, but when it comes to gender equality the Nordic nation has been struggling as of late.

According to the World Economic Forum’s 2016 Global Gender Gap Index (here in English), Denmark once again fell down the overall rankings compared to the previous year, from 14th to 19th.

Denmark remains top in the world when it comes to educational attainment, but since 2006 – when it ranked 8th overall – it has fallen considerably in other key indicators, such as economic participation and opportunity (from 19 to 34), health and survival (76 to 106) and political empowerment (13 to 29).

The index gauges gender equality by evaluating parameters such as wage differences, health, education levels and political influence. See Denmark’s country profile here.

(抜粋)デンマークは、生活の品質に関しては世界のトップに位置づけされているのですが、男女平等指標としては悪戦苦闘し続けています。 the World Economic Forum’s によると、デンマークは昨年(2015年)の14位から更に降下して19位になっています。 教育の達成率ではトップに位置していますが、トータル的には8位とされており、個別指標のいくつかは、いずれも評価を下げています(経済活動面、健康及び生存率、政治参画など)。 詳細は、各リンク先に表示されています。

Nordic domination
Whereas Denmark has continued its downward spiral on the index, the rest of the Nordic countries are soaring. Iceland topped the index, followed by Finland, Norway and Sweden.

Rwanda came next to complete the top five, while Ireland, Philippines, Slovenia, New Zealand and Nicaragua rounded up the top ten.

Other notables included Germany (13), South Africa (15), France (17), the UK (20), Canada (35), the US (45), Australia (46), Mexico (66), Russia (75), Brazil (79), India (87), China (99) and Japan (111).

Women continue to face significant gender challenges in the Middle East and Africa, which accounted for all the countries in the bottom 10: Yemen, Pakistan, Syria, Saudi Arabia, Chad, Iran, Mali, Morocco, Ivory Coast and Lebanon.

(抜粋)北欧の優位: デンマークは下降線をたどっているものの、他の北欧各国は奮闘しており、アイスランドがトップで、フィンランド、ノルウェイ、スウェーデンと続いています。 その次の5位がルワンダ、そして、アイルランド、フィリピン、スロベニア、ニュージーランド、ニカラグアがトップ10に入っています。
その他の知られた国家としては、ドイツ13位、南アフリカ15位、フランス17、UK20、カナダ35、US45、オーストラリア46、メキシコ66、ロシア75、ブラジル79、インド87、中国99、そして、日本は111位です。
そして、中東各国やアフリカでの、これに関する情勢は厳しい状況に置かれているようです(注: 各国名が列記されています。)

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北欧の各国が上位に位置しているにも拘らず、デンマークだけが19位と評価されていることに、苛立ちを感じているのでしょう、きっと。 今後、是正して行くことを期待したいと思います。 一方で、先進国と称されている各国は、どうなんでしょうか。 一体、何を持って先進国と言っているのでしょうか。 日本の貧困率の悪さや格差社会の広がりは、先進国的とは言えないのではありませんか。 そして、今回の男女平等指標に於いては、なんと「111位」ですよ!

マスメディアのニュースの取り上げ方も疑問ですが、愚にもつかないバラエティー番組ばかりで、単に視聴率を確保することが、つまり、スポンサーを獲得することが目的になっていないでしょうか。

そして、視聴者が、そうしたことに疑問を抱かないことそのものが、男女不平等や格差社会の是正を阻害している要因の一つになっているのではないかとも感じてしまいます。



同様に、政治や経済も、USに追随しているのではないかと思えてしまいますし、本当に国民のための政治を考えているのでしょうか。 一部の特権階級・経営層だけを見た政治になっていませんか。 現政権や構成する議員に対して、深い疑念を抱いてしまいます。

そして政府は、ウェストミンスター型の行政府構造を目指しているように見えますが、正に多数者の暴政に陥っているのではないでしょうか。 そうではなくて、良識ある人々によるコンセンサス型を目指すべきでしょう。 首長に過大な権限を持たせるような体制に近いものは危険極まりないのではありませんか。 

そして、例え貧しくとも、心だけは貧困になりたくないものです。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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