ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

臨時(3): 薩摩川内原発は稼動を続けてよいのか

2016-04-18 21:33:40 | 日記
2016年4月18日(Mon.) 20:42 阿蘇地方を震源とする地震が、周辺を震度5強に巻き込んでいます。

EUからのニュースが比較的少ない月曜日は時差(8時間)のこともあって、当ブログはお休みすることが多いのですが、先ほど発生した震度5強の揺れで、キーボードに向っている次第です。



本日の国内報道や、国会中継などの情報によると、政府関係者や規制委の判断は、川内原発を停止する判断には及んでいない・・・としています。

聞いていると、結果論として、影響がさほどではないので、停止の必要は認められない・・・と言っているようです。 こんな判断でよいのか? 甚だ疑問です。結果が出てしまってからでは遅いことがあるのです。



本日午前中の気象庁の見解では、今後の地震の拡大や位置移動等に関し「予測できない」とコメントしています。 それはそうでしょう! 誰にもわからないのです。 わかっている活断層の位置ですら不十分なものであり、既知のもの以外にも多く存在していることを、今回の熊本地震は証明する結果になりました。

わからないのです。誰にも安全は保証できないのです。いくら世界一厳しい安全基準だと言っても、原発の近傍の活断層が大きくズレたらどうなるのですか。 過酷事故が起こらない保証を政府関係者がしてくれるのですか。九州電力がしてくれるのですか。四国電力(愛媛県伊方原発)がしてくれるのですか。(発生してしまったあとに「想定外でした」は通用しません。関係者のみで責任を負って下さい。それが道理です。)

かの地の県知事は、何れも、ことが起きた場合は国が責任を持ってくれるように・・・と言っていますが、無責任極まりない考えでしょう。何故、原発マネーで地域を潤し、あげくに、事故の際は国が(=国民全てで)補償して下さいよ・・・などと、身勝手極まりないことを言い放っているわけです。全く、信じられない人種です。(もっと違う方法で地域活性化を目指すべきでしょう。能のない知事や関係者は政治の表舞台から去るべきです。)



野党のいくつかも、川内原発の停止を求める動きを加速しているようですが、もっと国を挙げての声を届けるべきかも知れません。ここまできても原発推進の姿勢を改めない政権与党(自民・公明)は、駆逐するしかありません。

福島の現実を見よ! と言いたい。解決できたのですか。メルトダウンは解消し、放射能汚染廃棄物は撤去できたのですか。汚染水を海洋に垂れ流しすることは食い止められたのですか。 故郷を追い出された人々は、懐かしい・愛しい先祖伝来の地に戻ることができたのですか。

何一つ解決していないに等しいのが現実でしょう。 にも関わらず、CO2削減だとか、経済優先だとか・・・、様々なこじつけ事由を述べて原発推進をしようとする彼らの本心が理解できません。

何か彼らにとって不都合なことを隠しているのでしょうか。あるドイツ人が言っていた「金でしょう」という言葉が、真実味を帯びて思い出されるのですが、如何?



先ほども発生した震度5強は、「未知なる自然」による人類への警告なのではないでしょうか。私はそうとは思っていませんが、そう解釈した方が良いのではないでしょうか・・・との意味です。


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下の写真は、EUで報道されている写真の一部です。(DWーDE、ロイター)










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