ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

”アンジェラの灰”を読んで

2016-04-01 23:08:55 | 日記
2016年4月1日(Fri.) フランク・マコート( Frank McCourt )の「アンジェラの灰( Angela's Asches )」を読み終えました。 アイルランドの歴史に関心のある方にとっては、とても興味深い内容でしょう。 評価は色々のようですが、著者の回想録とされており、多少の脚色等があったとしても、1930年代から1950年頃にかけての、アイルランドのある一面を伝えていることに間違いはないでしょう。

登場する地名や、伝説上の人物、実在した人々の名前・・・。この本を読む前には、アイルランドに関する本を数冊読んでおくことをお薦めします。事前の情報があると、この本の真実味・面白みなども真に迫ってくるものがあります。

また、スタウト(黒ビール: Guinness )やウィスキーなどに、生活費を全て使ってしまうフランクの父親マラキには、ほとほとアキレますが、これも大半が事実なんだろうな・・・と感じてしまいます。

舞台の中心であるアイルランドの南西部に位置するリムリックは、歴史的(リムリック条約等)に有名でもありますし、貧困を代表するような地域であるとも言われたこともあるので、そうしたことも知った上で読み進めると感慨深いものがあります。

* 現在の地図  出典: Google Earth 、他









ちなみに、この「アンジェラの灰」は、フランク自身がアメリカに19歳で渡航するシーンで終わっていますが、その続編があって、「アンジェラの祈り」と言うそうです。これは、近々読むつもりです。



アイルランドに行ったとしたら、訪ねてみたいところが多くなりました・・・。


*** 下の写真は、ワイルド・ギース( Wild Geese )です。

       


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