ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

臨時: 熊本での直下型地震・震度7!

2016-04-15 11:39:45 | 日記
2016年4月15日(Fri.) 昨夜は、21時半頃に熊本で発生した地震のニュースで、しばらくはテレビに釘付けになりました。震度7は強烈であったことでしょう。

被害情報が伝えられる中、さらに心配だったのは九州電力・鹿児島県薩摩川内原発に影響があったのかどうかです。九電のHPを覗いても、特段のコメントも出されていませんでしたが、某報道機関が伝える内容として、異常は確認されておらず運転は継続している・・・と言うものでした。

震源地と薩摩川内原発の距離を Google Earth で計ってみると約120kmぐらいです。ある程度は離れている感じなので、幾許かは安心もしました。しかし、本日になって、活断層地震であったことや、当該活断層の方向や長さが報道されると、その震源となり得るエリアと薩摩川内原発の距離は、安心とは言えない距離にあるのではないかとも思えるのです。

しかし、政府高官の発言として、影響はないので薩摩川内原発を停止する考えはない・・・だそうです。



一方、ある専門家によると、火山噴火が連続的に発生していたことと、今回の活断層地震とは関係ない・・・との判断のようです。しかし、専門家ではない私から見れば、”常にこうした状況下に置かれている日本列島”とも言えるのではないかと感じています。

「想定外」などと言う言葉は、今更、許されないでしょう。一般的な施設・設備等の故障・破損と原発のそれは、その影響度の違いが比較にならないことは、福島の現実からも学んでいる筈です、我々も。

事が起きれば、九電や地元自治体、そして、政府(国家)ですら責任は取れないレベルのものであるが故に、そうした事態を引き起こす恐れを有する原発は無くすべきではありませんか。(原状復帰は不可能。 ”原状”:元の状態に戻すこと)

原発は「運転」「停止」の何れも「制御中」であることに違いはないので、何れの状態であっても危険を有していることになります。「解体・撤去」に持ち込むことが、国民(国民だけではないでしょうが)の安全を守る上でも必定であろうと考えます。こうした判断をしない政府・自治体・九電(その他の電力会社も)、それらに連関する人々は、過去や歴史に学べない人たちなのかも知れません。

当ブログでも紹介したことがありますが、ドイツの元大統領ワイツゼッカー( Richard Karl Freiherr von Weizsäcker )が述べた言葉を思い起こします。
  「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる。」
 英語では、下記のようになるのでしょうか。
  ”Anyone who closes his(own) eyes to the past is blind to the present.”

適切・妥当な判断が下せない人が政治家であってはならないと思います。 血圧が上がりますね・・・。




位置関係を赤枠で記しました。地図出典: Google Earth



トカラ列島   出典: ウィキペディア



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ドイツのDW-DEも日本での地震を伝えています。(報道の一部のみ)
Buildings collapse as earthquake jolts south Japan

A strong 6.0-magnitude earthquake has struck southern Japan, with reports that several buildings had collapsed. No tsunami warning has been issued, however, and area nuclear power plants were unaffected by the tremors.








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