ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク: 運転免許証・取得年令の引き下げ

2016-04-14 21:59:34 | 日記
2016年4月14日(Thu.) デンマークでは、運転免許証の取得年令引き下げの検討に入った・・・との報道です。(ニュースソース: CPH POST ONLINE )

<原文の一部>
Government wants to reduce driving age limits
Road being paved for 16-year-olds on motorcycles and 17-year-olds in cars

More youngsters heading into traffic (photo: iStock)

April 14th, 2016 8:56 am| by Christian W
The government is looking to reduce the age limit for driving a car with an adult licence holder present from 18 to 17 years of age.

The proposal, which has the support of the rest of the blue bloc parties – and therefore a majority in Parliament – will be discussed in Parliament today.

“The young people gain a lot of experience from drivers who can pass on their knowledge when they are sitting together in specific situations in traffic,” explained Kristian Pihl Lorentzen, Venstre’s spokesperson for transport issues, according to TV2 News.

The idea has been gleaned from Germany, where a similar initiative has reduced the number of accidents among young drivers. It will also improve the mobility of young people living in rural areas.

(抜粋)デンマーク政府は、車の運転免許を18歳から17歳に引き下げることを検討しています。この考えの基本はドイツから伝わっています。

16 on 125 CC
The blue bloc has also decided to reduce the age limit for driving smaller motorcycles from 18 to 16 and scooters from 16 to 15.

The move aims to streamline Danish legislation with the rest of EU, as in most EU nations it is legal for 16-year-olds to ride smaller motorcycles. However, it would permit 16-year-olds to drive 130 km/h on motorways since there are no discernible speed limitations in place for smaller motorcycles.

There is no doubt that two-wheeled vehicles are the most dangerous, and when you reduce the age limit, it will lead to a greater number of those killed and injured,” Mogens Kjærgaard Møller, the head of the Council for Safe Traffic, told Altinget news.

The government has really put the pedal to metal this week in terms of traffic alterations. Earlier this week the government revealed that owners of trailers and caravans will soon be able to drive at speeds of up to 100 km/h on motorways – an increase from the previous speed limit of 80 km/h.

(抜粋)合わせて、小型バイクは18歳から16歳へ、スクーターは16歳から15歳へ引き下げることを検討中です。これらは、EU各国の動きに同調するものでもありますが、若年層への速度リミット(130km/h)は設けられるようです。また、2輪車の危険性は疑う余地のないものであり、年令引き下げによる交通事故死傷者数が増えることに懸念を示す声もあるようです。

さらに、トレーラーやキャラバンカーの速度制限は、現在の80km/hから100km/hにアップされる予定であることも伝えています。


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EU各国での動きに同調する形での改正(道交法)なのでしょう。もっとも、道路や車両と言ったインフラやハードウェアなどの品質が向上するとともに、ソフトウェアである人に対する教育・マナーレベル向上も同時に行われて実現して行くものなのでしょうね。

日本では、一部の高速道路の制限速度を引き上げる(100→120km/h)話が出ているようですが、ソフトウェア的側面の向上は図られているのでしょうか、疑問がないわけではありません・・・。



と言うのも、スポーツ界でのドラッグ問題・賭博問題。同様に、市民の声を代弁すべき議員レベルの各不祥事、後を絶たない意図的な不正行為、ことの良し悪し判断ができないヤカラが少なくないように感じるのは私だけではないでしょう、きっと。

オリンピック行きを取り消された選手もいるようですが、所属競技団体曰く、教育(モラル?)を強化して行く云々とのコメントを出していましたが、こんなレベルのことは、小学・中学校や家庭などを通して自然に身についていてしかるべきものではないでしょうか。

程度問題もありますが、やっていい範囲とか、超えてはならない一線の判断は個々人が妥当に行うべきでしょうし、他人(ひと)に強制(誘う)するようなことそのものも、やっていいことかどうかを判断できなければならないでしょう。

赤信号、皆で渡れば怖くない・・・的な考えは、日本人特有の同質的感情の一つにも思えます。違う意見を出す事に違和感を感じさせるような悪しき習慣が、今も多少はあるのかも知れません。自己の意見を、言葉は選びながらもシッカリ述べることができる習慣・・・。これなどは教育によって培うものの一つでしょう。

受験のためだけの勉強ではなく、社会で生きるための、また、それぞれの自己実現のための手段を養うことが教育の大きな目的であって欲しいものです。学歴を身に着けることを第一目的とする教育であったとしたら、日本の教育は間違っていると思います。

そんな状態のままで、選挙年令を引き下げる・・・と言うのも、何か不足しているのではないかと心配になってしまいます。そんなニュースが多すぎるのです。 そう感じませんか?



ところで、「アンジェラの灰」( Frank McCourt 著)に続いて、「アンジェラの祈り」も読み終えました。感想は別として、フランクの教師としての生き様も少し伝わってきました。さらには、「 Teacher Man 」も間もなく読み始めるところなので、彼(筆者: Frank )のその後などもわかるかも知れません。
 何れにしても、アイルランドの1930~1950年頃のリムリックでの生活が伝わる「アンジェラの灰」が、強烈なインパクトをくれたことに違いはありません。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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